さて、聖ミヒャエル教会でルードヴィヒ2世のお墓を見たあと、妹とは別行動で再びシュタンベルク湖方面へSバーンで向かいました。
途中検札が来て、切符買ってなかったらしき男の子がかなりもめてました・・・ドイツのSバーンとかUバーンて改札がないので、検札に合わなければただ乗りできてしまうという・・・バスなんかパス持ってても運転手さんほとんど見てくれないし(汗)
ただし、検札でみつかるとかなり罰金取られるとか。なんかめんどくさい方式な気がしますが、その方が設備費とかかからないで経済的だったりとかするのでしょうか。よくわからないなー。
以前ハンブルクとか北ドイツに行った時には一度も検札に逢わなかったのですが、フランクフルトでは2,3回遭遇しましたね。やっぱり多少治安が悪いと検札の回数も多いんでしょうか。
ミュンヘンでは前回は遭遇せず、今回も1度だけでしたけど。
目指すは一昨日行けなかった、トーマス・マンの仕事場だった別荘に入れるツアーに参加することです。
Villinoと呼ばれているようですね。小さい別荘=Villaというころでしょうか。なぜかイタリア語風ですが・・・
ネットカフェでなんとか見つけたサイトが
こちら。月イチで土曜日にツアーがあるようで、なんと運よくミュンヘン滞在中にツアーがあったんですねー。
事前に申し込みもできるけど、申し込みしないでも参加できそうだったので飛び込みで行くことにしました。
集合場所は別荘がある軍の学校の入り口なのですが、SバーンのFeldafingの駅からだと湖に一番近い通りで、かなり歩きます・・・忘れてしまったけど30分以上時間みておいたような記憶が。一昨日歩き回ったからおおよその時間の目安がついたものの、知らずにギリギリに来ていたら間に合わないところでしたよ。
道も結構わかりづらく、googleとかで地図プリントアウトして行った方が良いです。
かなり坂道で、特に帰りは山登りのよう・・・また舗装されてない近道とかがあって、かなりショートカットではあるんだけどもうハイキング状態。このツアー参加者の年齢層が結構高かったので、帰り道かなり辛そうな人がいましたよ・・・
学校の入り口近くに湖に来る人用の駐車場があるので、車があれば車で来るのが正解でしょうね・・・
ちなみのこのあたり、湖の付近はゴルフ場になってるので、湖畔に出るにはさらにかなり歩かないといけないという・・・
ちょっと早めについたので湖まで行ってみようかと思いましたが、全然たどり着けませんでした(汗)
しばらくウロウロしていたら何人かそれらしき人たちが学校の門に入れてもらっていたので、私も行くことに。
入り口では軍の人にID(パスポート)を見せて門の中に入れてもらって待ちます。あくまでも門の中に入れてもらうためのIDですね。ツアー参加には何もいらないんですが。
そのうちにツアーの案内人であるDr.Dirk Heissererの助手らしき女性がやってきて、予約していた人の名前を確認し始めました。
予約してなかった人は一応名前を言いましたが、あまり意味ないんだと思うけど・・・
ツアー参加者、20名超で思ったよりもたくさんいました。トーマス・マンってドイツではまだまだ人気あるんだなあと思いました。
ただ、参加者はかなり高齢の人が多かったですけど・・・多分ほとんど60代以上。若いかなーという人は2人くらいしかいませんでした。
そのまましばしDr.Dirk Heissererを待ちますが、なかなか来ない・・・
そのうちに助手の人に電話がかかってきて、教授は来られないと・・・(汗)
結局その助手の人が案内してくれました。私はドイツ語さっぱりわからないし、もう誰の案内でも良かったんですけど(笑)
入り口からしばらく歩いて、小さな家に到着しました。
さすがに当時からは改装されていたようですが・・・
当時は
こんな感じだったらしいです。
写真撮影不可だったんですが、この家がというよりは軍の施設内だからだったようで・・・家の中は撮ってもいいんじゃないかなあと思いつつ、誰も撮ってなかったので撮れませんでした・・・
でも、入り口のプレートを撮ってる人がいたのでまねして撮ったのがトップの写真です。
中にはトーマス・マンが使っていたらしい机とか蓄音機とかが展示されてました。(机は違ったかな・・・)
蓄音機もかけてくれましたが、かなりすごいことになってました、音が(笑)
家族の写真なども色々展示されてました。
リトアニアの博物館とか、南仏の別荘?とか、色々と今まで知らなかった縁の地の写真もありましたが・・・行く機会はないだろうなあ・・・
Feldafing駅近くのホテルにカーチャ夫人が滞在した、みたいなことが書いてある写真があったので、あとでそこは寄って来ましたけど。
手書き原稿の複製とかもありましたが・・・チューリヒで本物観てきたんだよな・・・(汗)
魔の山の舞台ダヴォスのシャッツアルプ・ホテルの写真やダヴォス行きの当時の列車の写真なんかもあって、スイス経由で来たのでちょっと感慨がありましたねー。
あと、トーマス・マンの肉声のテープが流れる部屋などもありました。
ドイツ語さっぱりわからなくて説明もわからないし、色々と勿体無かったのですが、まあツアーじゃないと入れないところに行けたのでいい思い出にはなったかなーと。
あ、そうそう、家のすぐ外に鹿がいたんですよー。結構大きい牡鹿でした。
説明が終わったら流れ解散のような感じで、質問とかある人はまだ残るし、帰る人はおのおの帰る、という感じでした。
参加費をいつ払うんだろう・・・と思ってましたが、一向に集める気配がない・・・そのまま踏み倒せそうでしたが(汗)一応助手の人に参加費5ユーロ渡したら受け取ってたので、実は無料だったということはなさそうです。しかし適当だな・・・
帰り道は駅までの近道らしき矢印に沿って行ったらほとんど山道に・・・(汗)
同じツアーに参加していた老婦人お二人(しかも結構巨漢の(汗))がふうふう言いながら上っていくのを追い越しました。ふうふう言いながらも笑顔で道を譲ってくれましたが。あの道はお年寄りにはきついよなあ・・・
というわけでトーマス・マンめぐり、ラストでした。これでミュンヘンの縁の地は前回と合わせてだいたい行ったかな。
昔からトーマス・マン好きではありましたが、こうして縁の地をめぐりまくる(汗)日が来るとは好きになった当時は考えもしなかったなあ。
いつかリトアニアのニダの博物館も行ってみたい・・・かなあ(笑)