※このブログはそもそもトールキンの原作についてのネタバレ配慮は一切していませんが、特にこの記事は結末についての大きなネタバレを扱っていますので、結末知りたくないという人はご注意ください。
ホビット映画のイケメンドワーフ3人、ビジュアルが発表になった時には「イケメン貧髭ドワーフなんて認めない!」なんて思ってたのに、蓋を開けてみれば3人とも好きになったという…(汗)なんかPJに完敗という感じです。
トーリンは意外にも原作のトーリンの印象を受け継いでいたし、何よりもとてもドワーフらしくて気に入ってしまいました。リチャード・アーミティッジさんが原作への理解も深く、トーリンをよく解っているのも大きいのかなあと。
キーリは、まさかあんなお馬鹿キャラだとは(笑)あんまりかわいいので、もうイケメンもいいや、という感じになりました(笑)
フィーリとキーリはまさかのドワーフ版メリピピ…。フィーリはキーリと違ってちゃんと解ってて悪いことしてるというか(笑)皿投げとかトロルのところとかかなり悪いですよね(笑)一方で物事をちゃんと理解している賢い面もあって、やっぱりメリーっぽいなあ。見張り岩のところでトーリンとビルボを心配そうに見ていたのも好感度大です。
そして二人とも、素直で明るい、いい子たちなんですよねえ。
そんな訳で3人とも結構好きになってしまったのですが、そうすると、この先の展開を考えると辛いものがあるなあと…
トーリンは仕方ないと思うんですよね。ある程度自業自得なところもあるし、自ら選んだ道だから。
でも、フィーリとキーリは…正直原作ではさらっと読んでしまったフィーリとキーリの死ですが、こうして映像化されて、しかも愛着が湧いてしまうと、先の展開を見たくない気すらしてきてしまいます…
映画の設定では、トーリンはフィーリとキーリを我が子のように思っているようになっているようです。実際、自分の子どもがいなかったらそうなるでしょうから、自然な設定だと思うのですが、原作ではそんな感じではなかったですよね。そこまでキャラクターを掘り下げてなかったということですが。
eiga.comの特別映像では、リチャード・アーミティッジさんが、フィーリとキーリの父親はおそらく死んでいるのだろう、トーリンは父親代わりになろうと努力していると言ってました。そして、二人は未来への希望だとも。
クロニクル2でもリチャード・アーミティッジさんが、フィーリとキーリはトーリンにとって家族であり、未来の希望であるというようなことを言っています。
フィーリとキーリもトーリンを父親のように尊敬し、憧れていると、ディーン・オゴーマンさんが言ってましたね。
そんな未来の希望である若者が死ぬんですよ……彼ら自身もかわいそうですが、トーリンも……自分のために未来の希望だった甥たちを亡くしてしまうなんて、自分のことよりも辛いでしょう……
LotRでも悲しい死はいくつもありましたが、どれもある程度仕方ないかな…というと語弊があるかもですが、自らが招いたものだったり、後に残る者に希望を託しての死だったり、悲しいけれど納得できる死だったと思います。(単純にかわいそうだったのはハルディアくらいですかね…あ、ハマもか。原作だとハルバラドかな)
でも、フィーリとキーリは…彼らの死に何の意味も見出せないんですけど…
原作でトールキンがなぜフィーリとキーリを死なせたのか、ちょっと考えてみました。
多分、13人の中でも特に若くて比較的カッコ良かった(ちょっと原作でどういうビジュアル想定してたのかわかりませんが)フィーリとキーリが、絵になるという意味で選ばれたんじゃないかなと。
あと、トールキンは、王と王子が共に戦死し、新しい家系が王位を継ぐ、というパターンが結構好きなのかな、と思ったことがあります。追補編のエオル王家の年表でいくつかそういう事例がありますし、セオデンから甥のエオメルに王位が移るのもそうですよね。(まあフィーリとキーリもトーリンの甥ですが)そういう意味で、トーリンの世継ぎもいなくなり、ダインが新しい王位を継ぐ、というパターンにしたのかな、とも思います。
そして、これはかなりの部分私の想像なのですが、もしかしたら、若い彼らの戦死を第一次大戦と重ねていたりしたのかなと。トールキンの学生時代の友人たちは全員戦死してしまったそうですから…トールキンは物語に実体験や現実の出来事を暗喩として篭めることは大嫌いだったそうなので、意図的にそういうことはしていないだろうとは思いますが、どこかにその体験が下敷きになっていることもなくはないかなと。
そう考えると、映画でも二人の死の意味が見えて来るような気がします……でも、やっぱりあんなに元気で若い彼らが…と思うと、辛くて考えたくないですね……
ホビットが急遽三部作になったことについて、色々思うところはありましたが、ラストが先延ばしになったというだけでも良かったな、と今は思います。とりあえず二作目はまだ気楽に見られそうですから。
でもやっぱり今から三作目観るのが怖いです…
ホビット映画のイケメンドワーフ3人、ビジュアルが発表になった時には「イケメン貧髭ドワーフなんて認めない!」なんて思ってたのに、蓋を開けてみれば3人とも好きになったという…(汗)なんかPJに完敗という感じです。
トーリンは意外にも原作のトーリンの印象を受け継いでいたし、何よりもとてもドワーフらしくて気に入ってしまいました。リチャード・アーミティッジさんが原作への理解も深く、トーリンをよく解っているのも大きいのかなあと。
キーリは、まさかあんなお馬鹿キャラだとは(笑)あんまりかわいいので、もうイケメンもいいや、という感じになりました(笑)
フィーリとキーリはまさかのドワーフ版メリピピ…。フィーリはキーリと違ってちゃんと解ってて悪いことしてるというか(笑)皿投げとかトロルのところとかかなり悪いですよね(笑)一方で物事をちゃんと理解している賢い面もあって、やっぱりメリーっぽいなあ。見張り岩のところでトーリンとビルボを心配そうに見ていたのも好感度大です。
そして二人とも、素直で明るい、いい子たちなんですよねえ。
そんな訳で3人とも結構好きになってしまったのですが、そうすると、この先の展開を考えると辛いものがあるなあと…
トーリンは仕方ないと思うんですよね。ある程度自業自得なところもあるし、自ら選んだ道だから。
でも、フィーリとキーリは…正直原作ではさらっと読んでしまったフィーリとキーリの死ですが、こうして映像化されて、しかも愛着が湧いてしまうと、先の展開を見たくない気すらしてきてしまいます…
映画の設定では、トーリンはフィーリとキーリを我が子のように思っているようになっているようです。実際、自分の子どもがいなかったらそうなるでしょうから、自然な設定だと思うのですが、原作ではそんな感じではなかったですよね。そこまでキャラクターを掘り下げてなかったということですが。
eiga.comの特別映像では、リチャード・アーミティッジさんが、フィーリとキーリの父親はおそらく死んでいるのだろう、トーリンは父親代わりになろうと努力していると言ってました。そして、二人は未来への希望だとも。
クロニクル2でもリチャード・アーミティッジさんが、フィーリとキーリはトーリンにとって家族であり、未来の希望であるというようなことを言っています。
フィーリとキーリもトーリンを父親のように尊敬し、憧れていると、ディーン・オゴーマンさんが言ってましたね。
そんな未来の希望である若者が死ぬんですよ……彼ら自身もかわいそうですが、トーリンも……自分のために未来の希望だった甥たちを亡くしてしまうなんて、自分のことよりも辛いでしょう……
LotRでも悲しい死はいくつもありましたが、どれもある程度仕方ないかな…というと語弊があるかもですが、自らが招いたものだったり、後に残る者に希望を託しての死だったり、悲しいけれど納得できる死だったと思います。(単純にかわいそうだったのはハルディアくらいですかね…あ、ハマもか。原作だとハルバラドかな)
でも、フィーリとキーリは…彼らの死に何の意味も見出せないんですけど…
原作でトールキンがなぜフィーリとキーリを死なせたのか、ちょっと考えてみました。
多分、13人の中でも特に若くて比較的カッコ良かった(ちょっと原作でどういうビジュアル想定してたのかわかりませんが)フィーリとキーリが、絵になるという意味で選ばれたんじゃないかなと。
あと、トールキンは、王と王子が共に戦死し、新しい家系が王位を継ぐ、というパターンが結構好きなのかな、と思ったことがあります。追補編のエオル王家の年表でいくつかそういう事例がありますし、セオデンから甥のエオメルに王位が移るのもそうですよね。(まあフィーリとキーリもトーリンの甥ですが)そういう意味で、トーリンの世継ぎもいなくなり、ダインが新しい王位を継ぐ、というパターンにしたのかな、とも思います。
そして、これはかなりの部分私の想像なのですが、もしかしたら、若い彼らの戦死を第一次大戦と重ねていたりしたのかなと。トールキンの学生時代の友人たちは全員戦死してしまったそうですから…トールキンは物語に実体験や現実の出来事を暗喩として篭めることは大嫌いだったそうなので、意図的にそういうことはしていないだろうとは思いますが、どこかにその体験が下敷きになっていることもなくはないかなと。
そう考えると、映画でも二人の死の意味が見えて来るような気がします……でも、やっぱりあんなに元気で若い彼らが…と思うと、辛くて考えたくないですね……
ホビットが急遽三部作になったことについて、色々思うところはありましたが、ラストが先延ばしになったというだけでも良かったな、と今は思います。とりあえず二作目はまだ気楽に見られそうですから。
でもやっぱり今から三作目観るのが怖いです…