ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

デネソールと私

2007年01月30日 | 指輪物語&トールキン
ネタがないので悪あがきせずに?キャラ語り行ってみます。
今回はデネソールです。
デネソールとの出会いは、原作のミナス・ティリスの王の間・・・だったと思うんですが。
正直なところ、初読時には怖いおじさん、悪役みたいなイメージしかありませんでした・・・(汗)
何よりも、デネソールの狂気の理由がよくわからなかったんですね。(もともとおかしい人だった、とは思いませんでしたね・・・(汗))
最後の「息子を連れて行かないでくれ!」のあたりは素直にかわいそう、と思いましたが・・・
そのイメージが変わってきたのは、多分3回目に読んだ時あたりだったと思います。
実は私は「追補編」は映画FotRを見た後、2回目の原作読書が終わったから読んだのでした。
その時、トールキンがデネソールのことを、本編ではあんな扱いをしておきながら、ヌメノールの血が濃く残った(そんな書き方ではなかったですが(汗))高貴に人物、という風に書いていたので、「あれ?」と思ったのでした。(ファラミアにもヌメノールの血が濃く出ているのに対してボロミアはあんまり・・・みたいな記述にちょっとムッとしてたりもしましたが(汗))
そんなことを踏まえつつ?3回目を読んだ時、「あ、そうか」と気がついたことがありました。
セオデンとデネソールが対比されていることは、それぞれメリーとピピンが忠誠を誓ったということあたりからもある程度はわかっていたつもりでしたが、この時、セオデンとデネソールが対比されている、ということが初めてはっきり理解できたのでした。
デネソールの狂気、あれは、セオデンが捉われていた暗黒と同じものだったんじゃないか、と気がついたのです。そうしたら、芋づる式に色んなことが見えてきて、まさに目からウロコ、でした。
セオデンは暗黒から自ら抜け出し、栄光のうちに死んでいきましたが、デネソールは抜け出すことができなかった。そう思ったら、俄然デネソールがかわいそうに思えて来ました。
「追補編」でのデネソールについての記述も、デネソールの狂気の理解につながりました。
デネソールは、パランティアを使うことで、サウロンの暗黒に直接捉われてしまったのですね。セオデンが、サルマン→グリマを介して暗黒に捉われたのに比べ、遥かに強い力に捉えられていたのです。しかも、デネソールはその力に侵されつつも、ギリギリまで戦ったのですよね。
そして、デネソールがついに暗黒から抜け出すことができなかったのは、デネソールの高貴さ、自尊心の高さゆえでもあったでしょう。セオデンのように、素直にガンダルフの言葉に耳を傾け、自ら歩み出すことができなかったのでしょう。
そう思うと、デネソールは哀しいな・・・と思って、急激にデネソールが好きになって行ったのでした。
最近、HoMEシリーズのThe History of the Lord of the Ringsを読んでらっしゃるえるさんのブログで、草稿の段階では、ガンダルフがデネソールの死後、デネソールの狂気と転落に対して理解のあることを言っていたことを知って、へえ~と驚きました。やっぱりトールキンもそのつもりで書いてたんですね。
なぜ本編ではこの台詞はカットしてしまったのでしょうか。なんだかこのあたりの草稿では、デネソールのファラミアに対する態度もどんどん厳しいものに変えて行っている様子もわかって、トールキンがデネソールをどんどん追い込んで?いるようで、なかなか興味深いです。
でも、この台詞があったら、映画のデネソールももしかしてもちょっと違う感じになったのでしょうか・・・いや関係ないかなあ(汗)
もうひとつ、デネソールの好きだなーと思うところがあります。それはもう、ホビット・・・というかピピンに対する態度ですね。
実は初読時も、デネソールがピピンに心を動かされた、というところは気になっていたのですが、あまりはっきりと描かれてなかったので、そんなに強い印象ではありませんでした。
でも、そのあたりも何回か読むうちにじわじわと効いてきました(笑)
セオデンのようにはっきりと態度では示さないけれど、デネソールもまたピピンに癒されていたのかもしれないなと。
最後にあたり、ピピンに対して奉公を解くといい、好きなところで死ぬがよい、というデネソール。
狂気に蝕まれながらも、ピピンのことを放っておかず、「好きなところで死ぬ」という、絶望したデネソールにとっては最大の思いやりだと思われる言葉をかけたことを思うと、デネソールはピピンのことをそれなりに大事に思っていたのではないか、と思えます。
もしかしたら、小鳥を籠の中に捕らえておきたいと思うように、ピピンを手元においておきたかったのかもしれないな、なんて思ったりもします。それがピピンにとって自由を奪われた小鳥のようなことであることを理解しながらも。だからこそ、最後にわざわざ「奉公を解く」と言ったんじゃないのかなと。
映画で、デネソールがピピンを自ら引きずってラス・ディネンの外に引きずり出すシーンもなんだか好きなんですよね。誰かに命令すればいいのに、わざわざ自ら引っ張っているのが。なんだか絵的にもかわいい気がするんですが・・・(笑)
こういうデネソールのホビットに対する態度は、そのまんま親切だったボロミアよりも、やっぱりファラミアに近いなあと思ったりもします。

そんなこんなで、すっかりデネソールが好きになった頃、映画のデネソールはひどいらしい、という噂を聞き・・・TTT SEEを見て、もうがっくり、でしたね・・・
デネソールはサウロンの暗黒に捉われて狂気に蝕まれたはずなのに・・・最初からひどい人になってる、もしかして!?
ジョン・ノブルの演技も過剰すぎて・・・いや、演技の問題ではなく、やはり脚本なんですよね・・・
私の中でのデネソールは、もっとクールで冷静で冷酷な感じだったんですよ。その冷酷なデネソールが次第に崩れ去っていく様が哀れ、と思ってたんですが・・・
でも、ラジオドラマのデネソールの声の演技、びっくりするくらいジョン・ノブルと似てたんですよね・・・デネソールのイメージってああいうのが一般的なんでしょうか・・・
ミナス・ティリスから火だるま投身自殺もあんまりだ~(汗)これは事前にネタバレで知っていて本当に良かったです。知らずにあれ観たら「なんじゃこりゃ~!」でしばらく話に戻って行けなかったと思います・・・(汗)
そんな映画のデネソールですが、RotK SEEでちょっとイメージ回復しましたかね。(RotK SEEでイメージよくなった数少ない人ですね(汗))絶望する様に、しみじみとかわいそう、と思えました。
SEEだとピピンとファラミアのシーンがあるのもあって、ピピンが歌った後にデネソールを見て辛そうな顔をするのが、ファラミアのことだけでなく、デネソールのことも哀しく思っているだな、と思えるのもいいなあと思います。
デネソールに関しては、最初にあまり理解できなかったせいか、少しずつ理解できて行くにつれて、どんどん好きになって行っているキャラクターだと思います。
まだ朗読CDではデネソール出てきていませんが(というかまだアラゴルンすら出て来てないんですが(汗))、Rob Inglisさんはどのようなデネソールを演じてくれているのでしょうか。なんだか楽しみになって来ました! ってまだ当分先の話ですが・・・

しかし、デネソールも長くなりましたね~(汗)どうも執政家の人たちについては語りたくなってしまうらしいです(笑)

次回のキャラ語りは、実はまだやっていなかったビルボです。
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ウィーンのLotRシンフォニー情報その2!

2007年01月29日 | 指輪物語&トールキン
先日ご紹介した、ウィーンのLotRシンフォニーに合唱で参加されるUchikoさんが、現在のところ決まっているウィーンのコンサートの出演団体等を教えてくださいました。チケットを発売しているWiener Stadthalleのサイトにも詳しいことは出ていなかったので、とても助かりました。ありがとうございました!
結構出演者等の情報がわからないままで終わってしまうことも多いんですよね・・・
まず指揮者はお馴染みのMarkus Huberさん。いまやLotRシンフォニーを一番たくさん振っている、原作ファンでもある方ですね。昨年夏に見た印象では、ショア以外では一番安心して聴いていられる感じでした。
オーケストラはRadio Symphonieorchester des ORF(オーストリア放送交響楽団)だそうです。ちょっと調べてみたら、最近はウィーン放送交響楽団(Radio Symphonieorchester Wien)に名前を変わってるらしいのですがよくわかりません?(汗)
大人の合唱は、Wienner Singakademie。形態としてはアマチュアなのだそうですが、セミプロと言っていい合唱団だそうです。
どちらにしても、音楽の都ウィーンですから、演奏はかなり期待できそうですね!
そして、ちょっとびっくりだったのが、少年合唱がWiener Sängerknaben・・・これってウィーン少年合唱団ですか!? うわー、これはすごいです!
どこのコンサートでも、一番厳しいのが少年合唱なんですよね。私が見た中では、今までで良かったと言えたのは、オリジナルのLondon Oratory Schoolのみでした。
アメリカなどでは、「なんでこんな小さな街にこんなすごいオーケストラがあるの???」と思うような感じだったので、地元の子供たちの合唱団のレベルが今ひとつなのはもう仕方ないかなあと。
子供のソリストを出せなくて、大人のソプラノの人がソロを歌っているケースもありました。
しかし、かなりレベルが高いと思っていたTOKYO FM少年合唱団でも特にソロなどが厳しかったことを考えると、LotRの少年合唱って結構難しいのかもしれませんね。
そんなことを思うと、ウィーン少年合唱団ってかなり期待してしまいますね~。いや~行きたくなってしまいます・・・絶対無理だけど(汗)
あとは女声ソリストはまだ決まっていないようですが、なんだか演奏のレベルが高いと、最近欧州御用達のAnnさんだと聴き劣りしちゃうかも?(汗)今さらシセルってこともないでしょうし、やっぱりAnnさんかなあ・・・
もう一つ気になるのが、Wiener Stadthalleって、もしかしてまたスポーツアリーナなのでは・・・ということです(汗)
こちらにHalle Dの写真が見られますが、うーん、でかすぎ・・・(汗)これはマイク使うでしょうなあ・・・
せっかく演奏が良くても会場が良くないとがっかりなんですが・・・どうもドイツ語圏でのLotRシンフォニーの扱いってひどいなあ・・・
なんて、自分が行くわけでもないのに勝手なこと言ってますが(汗)
でもウィーンのコンサート、オーストリア初上陸ということもあって、今までとはちょっと違ったものになるような気がします。やっぱり見られるものなら見てみたかったです・・・
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城壁からの眺め

2007年01月28日 | 旅行
伝灯寺からの帰り道、城壁のようなところに行き当たりました。城壁らしきところの横の道を登っている人がいたので、真似して上ってみました。
伝灯寺は三郎城というお城?の敷地内にあった・・・らしいです。(よくわからず(汗))その城壁の名残なんですね。
日ごろ運動不足なので、結構キツイのぼりでしたが、登った甲斐のある眺めでした!
韓国本土?にかかる橋が見えますね。東側にあたります。

城壁の上から撮ってみた写真。
まだ夏の名残がある9月で、江華島は緑が濃く繁って、どこか懐かしいような風景でした。

帰りは行きと同じバス停から新村行きのバスがあるはず・・・としばらく待って見ましたが、なかなか来る様子がありません。
バスを待っている風情のおばさんがいたので、新村行きのバスはここに停まるのか、と訊いてみたら、なんだかしばらく待ちそうな雰囲気・・・
(しかし、早く来ないかとウロウロしていた様子のわりにはニコニコしていたのが印象的でした(笑))
もしかしたら路線バスで江華のバスターミナルまで出たほうが早いのでは・・・と思い、次に来た路線バスで「カンファ?」と訊いたら行くようだったので、乗ってみました。
途中市場のようなところで降りる人がたくさんいたので、一緒に降りようとしたら「ここじゃないよ」と教えてくれた運転手さん。親切だ・・・(いや、国によっては着いたら教えてと頼んだにもかかわらず教えてくらない人も結構いるんで(笑))
バスターミナルについたら、やはり新村行きはかなり頻繁に出ていたので、すぐに乗ることができました。
チケットを買おうと料金表のパネルを見ていたら、おじさんに話しかけられました。「どこに行くのか」とか訊いている雰囲気でしたが、さっぱりわからず・・・
そのうちに私が韓国語喋れないことに気づいたようなのですが、かまわずに何事か地名を羅列しつつ喋って去っていきました。
おススメの場所を言っていたのか、単に自分が回る場所を話していたのか・・・?
うーん、田舎度高し、と嬉しくなってしまいました(笑)
久々に来た韓国、ソウルはすっかり都会で(昔から都会だったけど)、初めて韓国に行った時の面白さがないかな・・・と思っていたのですが、ちょっとソウルを離れたら、昔と全く変わらない韓国に出会えて、とても嬉しかったです。
欧米の田舎でもこんな体験はないこともないのですが、アジアはなぜか落ち着くなあ・・・なぜでしょうか。
久々にアジアの旅の楽しさを思い出しました。また今度韓国に行く時は、田舎にも行きたいですね~。
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世にも不幸なできごと11 ぶきみな岩屋

2007年01月28日 | 読書

なんとか読んでるこのシリーズ。発売直後から図書館で予約していたら、1番で借りられてしまいました。うーん最近あまり人気ない?
前巻に引き続き、今度はクラウスに年上の彼女が? と思いましたが、そう簡単な展開にはならないようで。
しかし、ダンカンとイサドラって・・・全く恋愛対象じゃなかったのか・・・哀れ(汗)
前巻では今ひとつこれといったテーマというか教訓?(いや作者は教訓はないと言ってますが・・・)は読み取れなかったんですが(いつもわりとはっきりしてるんですが)、今回はまたはっきりわかるテーマが貫かれてましたね。「善人も悪人も存在しない」という。
単純なテーマ?ではありますが、子供向けの話でこういうのは珍しいのでは。
しかもオラフ伯爵とか、いかにも悪役なキャラクターを描いておいてこのテーマって、面白いというかなんというか・・・
話自体は相変わらずあり得ない展開で、ツッコミようもありませんが、サニーはかわいいなあ・・・。サニーが苦しんでたり、「疲れたから寝るね」というあたりは素直にかわいいと思いました。
サニーも随分普通の言葉話せるようになりましたね。
しかし、ボードレールきょうだいの母親がレモニー・スニケットの妹なのかと思っていたのですが、キット・スニケットとは子供たち面識がないもよう・・・ありー? クァグマイヤーのほうだったのか?
謎が解けそうでかえって増えていくこの展開・・・あと2巻でどうやってまとまるのでしょうか。原書は昨年ついに完結したそうですが・・・
そして、映画に出てきた潜望鏡の謎は・・・やっぱり何も関係なかったのなら、あの謎は映画の続編ができない限り解明されないってことですねー。うーむ。
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朗読CDその5

2007年01月28日 | 指輪物語&トールキン
年明け以来もろもろの理由で朗読CDあんまり進みませんでした・・・2章だけ・・・
でもようやくブリー村まで辿りつきました! これで一安心!(笑)
馳夫さんが出てくると俄然話が面白くなりますからねー。馳夫さんはどんな風に演じているのでしょうかRob Inglisさん。楽しみです!
あとバタバーさんも・・・(笑)ラジオドラマでもさっぱり聴き取れない早口なバタバーさんですが、Rob Inglisさんのバタバーさんはいかに(笑)
ゴールドベリの声はどんな風にやるのかなー、男性だし・・・と思っていましたが、とても美しくて高貴で優しいイメージで喋っているので、男性の声だというのが不思議に気になりませんでした。さすが!
しかし、Rob Inglisさんのトム・ボンバディルの声色は素晴らしいですね~。深くて、おどけているのにどこか威厳がある感じがまさにイメージどおりで。
トムが歌っている時の声も不思議な感じでいいです。フロドが歌う声と全然違っていて・・・
原作を読んでいても、トムの家のあたりってなんともテンポがゆったりしていて、苦手な部分なんですが、こうして朗読しているのを聴くと、じっくり読めて面白いなあと思いました。
ただ、トムが中つ国の過去のできごとについて話すあたりは、原文見ながらでもなんだかちんぷんかんぷんでしたが(汗)難しい~(汗)
苦手と言えば塚山のあたりが一番苦手なんですが、ここも朗読を聴くことで、不思議なイメージを頭に描くことができました。邦訳を読んでいる時は、頑張って読んでるだけになってしまって・・・(汗)
塚人の詩は、映画のおかげで内容をよく読むようになったのですが、朗読されると寒々としたイメージが伝わりますね~。
トールキン・アンサンブルでも朗読してましたが、こうやって話の流れの中で聴くとまた格別です。
トムが青いブローチを取って、「これをゴールドベリがつければ、これをつけていて彼女のことを我々は忘れないだろう」という場面にしんみりしました・・・この場面はいいですよね。(ブローチをつけていた人が誰だかは今ひとつわかってませんが(汗))
ブリー村に着く直前、久々にピピンの高い声を聞いたらなんだか懐かしかったです(笑)そういやトムに家に着いてからほとんどフロド以外の3人は喋ってないんですね。私にとっては2ヶ月ぶりというわけです(笑)
サムの声も「あれ、こんなに低かったっけ?」と思いました(汗)くらぺてないからわかりませんが、各キャラクターの声も、長い時間かけて録音して行くうちに変わったりしないんでしょうか。
それにしてもこれだけの朗読、どのくらいの期間かけて録ったんでしょうね・・・聴くだけでも相当かかるのに。頭が下がります・・・
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ウィーンのLotRシンフォニー情報?

2007年01月27日 | 指輪物語&トールキン
RSSリーダーで検索していたところ、偶然素敵なブログを発見してしまいました。
Winner Singakademieという合唱団に所属されているUchikoさんのブログ、Gesangsregenbogen!です。
4月にウィーンでLotRシンフォニーのコンサートがあるのですが、(日程についてはこちらにまとめてあるので興味がある方はどうぞ)このウィーンのコンサートに、なんと合唱で参加されるのだそうです!
つい最近参加が発表され、既に練習が始まっているそうです。
練習の様子などもブログで書かれて行かれると思いますので、興味がある方はぜひご覧になってください。
LotRシンフォニーのことだけでなく、ウィーンでの日々の暮らしや音楽のことなども興味深くて、ついつい読みふけってしまいました(笑)単身ウィーンに渡って声楽の勉強を頑張ってらっしゃって、すごいなあと感動します。ゆるゆるで日々生きている自分を振り返ると情けなくなりますが・・・(汗)
とりあえず第一回目の練習の様子など書かれてらっしゃいますが、やはりトールキンの言語を歌うのは大変なようですね。発音の指導?などがあるんですね、やはり。
歌詞が9ヶ国語で書かれているという話らしいですが、英語を入れても7種類しか思いつかないです・・・クウェンヤ、シンダリン、モルドール語、アドゥナイック、ドワーフ語、ローハン語(古英語)、英語・・・他にもありましたっけ?
音程等はそんなに難しくないけれど、パート分けが細かいのでややこしいのだそうです。
LotRシンフォニーに参加したコーラスの方のレポートでは、アメリカの人がTORnにレポートを送っていましたが、その人もパート分けが細かくて大変、という話はしていましたね。なるほど、そんな感じなんだ~と興味津々です。
もちろん日本のコンサートでは合唱は日本人がたくさん参加していましたが、海外のコンサートで日本の方が参加されるのは珍しいのではないかと思います。(いや、London Oratory Schoolの少年合唱には日本人の男の子が参加してましたが。オケに日本人がいることもありましたね)ぜひ頑張っていただきたいです!
なんだかウィーンのコンサート行きたくなってしまったけど、絶対無理・・・残念です(笑)
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スウィーニー・トッド

2007年01月26日 | ミュージカル・演劇
ディパーテッドを観た翌日に見ました・・・なんだか血なまぐさい作品が続きますが(汗)
久々に手ごたえのあるミュージカルを見たな~、という感じです。久々に褒められるというか(笑)
ソンドハイム×宮本亜門としては、イントゥ・ザ・ウッズよりは良かったけれど、「太平洋序曲」ほどではないかな・・・という感じではありますが。
ソンドハイムの難曲なのに歌えなさそうなキャストが多くてどうなのかな~、とは思っていましたが、まあ歌より演技を取ったのはわかるかな、と思いました。
歌も心配していたよりはまあ良かったし。
しかし、イントゥ・ザ・ウッズでも思いましたが、あまり上手くない人が歌うと、メロディのない台詞の羅列にしか聞えないのがちょっと残念でした。綺麗な曲なんだろうなーと想像しながら見るしか・・・(汗)
でも、アンサンブルのレベルが非常に高かったので、ソンドハイムの音楽の美しさはそこここで実感することができました。全員で歌うと背筋ゾクゾクものでした。
越智則英さん、さけもとあきらさん、大須賀ひできさん(ひさしぶり!)の三人の三重唱にも背筋がゾクゾクしました!
岡田誠さんのバスも相変わらず素晴らしいし。
あと、アンサンブルの男性でもう一人上手い人がいたなあ。誰だったんだろう・・・。その人と越智さん、岡田さん、女性二人の曲も背筋ゾクゾク、でした!
そして、オケが結構上手かったのも、ソンドハイムの音楽を堪能できて良かったです。東○のオケはもちろん、某Kフィルよりも上手かった(汗)やっぱりこのくらいのレベルで演奏してもらいたいものですな・・・
キャストは、プリンシパルもアンサンブルも皆ちょっと白塗りに、死人のように目の周りに隈を黒く塗っていたのですが、なぜかラベット夫人だけ普通のメイクだったように見えました。何か意味があるんでしょうか?
メインのキャストでは、市村さんがわりと大人しめというか深刻でシリアスな役で、笑いどころは大竹しのぶさんが持って行ってましたね。
でも市村さんの演技はさすが。最初に判事が店に来た時の、剃刀を振るう時の間の取り方とか・・・
大竹しのぶさんもさすがの上手さでした。実は舞台で見るの初めてだったんですが。
市村さんとはなんとなくかわいいコンビでしたね(笑)
ソニンは、歌は上手いだろうと思ってましたが、ファルセットの高音がかなり出ていてびっくりしました。頑張って練習したんでしょうか。でもちょっとビブラートかけすぎかなーと思いましたけど(汗)
でも歌よりも演技にびっくりしました。精神のバランスを崩した不安定な感じが上手く出てました。熱演でしたしねー。最後なんか本当に涙声になってました。
あと、武田真治さんが良かったですねー。実は一幕では武田真治さんだと気づかず、イントゥ・ザ・ウッズでジャックをやった人かと思ってました(汗)
最初のソロナンバーはさすがに難しかったようですが、全般的に歌も上手かったし、演技が良かったですね。頭が足りない、でもけなげな少年が、けなげにラベット夫人を慕う様が、かわいくて、素直に感情移入できました。
少年役で全く違和感のない彼がトートをやっていたんだなあと思うと・・・(笑)
あと、斉藤暁さんがいい味出してましたね~。ユーモラスなんだけど悪役、でもどこかシニカルで結構冷静なところとか。ピンクのチョッキと赤系統のスーツという衣装もかわいくていい感じで。歌も随分上手くなられたような。亜門ミュージカルに出た方は皆さん歌が前より上手くなってますねー。山路さんもそうだし。
松井るみさんの舞台装置は、パイプが連なる地下室のイメージで、照明も相俟ってなかなか良かったです。
全体的な演出も、特にアンサンブルの動きとか、振り付けとか、はっとさせられるような感じで心を掴まれました。
小鳥売りが、ジョアンナとアンソニーが会話している間は顔を伏せて不気味に背景のようにじっとしているところとか、貧民たちが衣装を脱ぎ捨てて精神病院の囚人に早代わりするところとか、その他にもいろいろ印象的な場面がありました。

そんなわけでなかなか上手くできてたなー、と思いましたが、まあ一度観たら満足かな、という感じではあります。
でも、「いいもの見たな」と思いますよー。

ところで、もらったチラシで、色々と今年の観劇予定に追加が。
8月には「エレンディラ」やるんですよね。知ってたんだけど書くの忘れてました。
チラシを観たら、白石加代子さんの名前がなくなってました・・・スケジュール合わなくなっちゃったんですかね。ぴったりだと思ってたので残念です。
8~9月にはホリプロプロデュースで「ヴェニスの商人」を市村さん主演でやるそうなので、これも行かないと。ホリプロなんで(?)藤原竜也さんも出ます。蜷川幸雄演出じゃないのがちょっと残念ですが、市村さんのシャイロックはそのまんまハマリ役なので楽しみです。
そして、11月には「ウーマン・イン・ホワイト」をやるそうですね。四季以外でロイド=ウェバー作品やるんだ・・・ちょっとびっくり。
石川禅さんが出るそうなんで、ちょっと観て来ようかなーと思います。ロイド=ウェバーなら、作品にハズされても音楽だけでも楽しめるし。

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ディパーテッド

2007年01月26日 | 映画
今年第一弾の映画鑑賞は、一昨年同様のスコセッシ作品となりました。スコセッシというかハワード・ショアなんですけど(汗)
スコセッシ作品はあんまり合わないなーといつも思うのですが、今回は素直に面白かったです。まあ、オリジナルのストーリーが面白いんでしょうけど。
オリジナルの「インファナル・アフェア」は観ていないんですが、おかげで結末や先の展開を知らなくて、かなりドキドキしながら観てしまいました。
お互いに知らない二人が次第に接触して行く様がスリリングでしたね。
舞台を香港からアメリカに移すにあたって、人種差別の壁という要素を埋め込んだあたりがスコセッシ流、なんでしょうね。(まだ3本しか観てないけどスコセッシ作品(汗))
その要素も、前面に押し出すのではなく、通奏低音のように作品全体に微かに流れているような感じで、このあたりが押し付けがましくなくて良かったかもしれません。あくまでもオリジナルのストーリーの面白さを尊重した結果かなーと思うのですが。
それでも、「インファナル・アフェア」を知っている人は皆オリジナルの方が良かったと言っているようですが。インファナル・アフェアもそのうち観てみたいです。
殺し合いの連鎖の物語は、オリジナルの原題の「無間地獄」というのが一番合ってるような気もしますし・・・
キャストでは、レオナルド・ディカプリオが良かったですね~。「アビエイター」観た時も「上手いなあ」と思ったけれど。
この映画に限らず、「人を殺す」という行為に心を蝕まれて行く様には共感しますね。
わりと演り易い役なのかもしれませんが(マット・デイモンの役よりは・・・)、素直に「かわいそう」と思えたので・・・良かったと思います。
一方、マット・デイモンの方は、あまり翳りとか感じなかったですね。共感も同情もあまりできず・・・
この役、オリジナルでは確かアンディ・ラウがやってたんですよね? アンディ・ラウは合うだろうなあ・・・あの人の笑顔怖いし(怖くしようと思ったときは(笑))
怖いと言えば・・・ジャック・ニコルソンが怖かったよ~(笑)
あと、ディグナムが良かったですね。下品でひどい言葉を浴びせていた彼がマジになった時が・・・ちょっとホロリとさせられました。
舞台がボストンとは知らなくて、行ったことがあるので「おお」と思ったんですが、地下鉄の駅くらいしか見覚えなかったです。(確かGovernment Center駅だったと)あの駅は何度も使ったのでさすがにわかりました・・・
あと、州警察の建物が、もしかしたらバスで通ったような気がするんですが・・・あの地下鉄の駅の近くなら、歩いても通ってるはずだなあ。うーむ。
この映画を観に行った理由は、ハワード・ショアの音楽だったわけですが・・・
観た人の評判も高く(珍しく「音楽が良かった」と感想を書いている人が多かったのですよね)、サントラ試聴してカッコイイと思っていたにもかかわらず・・・・気がついたら音楽の記憶ほとんどありませんでした~(汗)またショア・マジックにやられた!?(笑)
中華街で流れる音楽がカッコイイ、と試聴した時には思っていたのに・・・いざ中華街のシーンになったらドキドキしながら見ていてすっかり音楽聴いてなかった・・・(汗)
まあ、エンドロールで、ショアのタンゴ風のオリジナルのギターの曲は堪能しましたが。ああ、リベンジしたい・・・でももう一度映画館行くほどではなあ・・・
というわけで、ドキドキしながらも、なかなか楽しめました。いや楽しめたというとちょっと違うけど・・・
しかし新年早々血なまぐさい映画ばかり観てるな~(汗)昨年は「ロード・オブ・ウォー」だったし(汗)
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「魔戒三部曲 王者再臨」の各章のタイトル

2007年01月26日 | 指輪物語&トールキン
またネタがないので(汗)台湾で買ってきた「魔戒」の話を書こうかなーと思います。
いや、自分で前に書いた中国語版のネタを読み返していたら、結構面白いなーと思ってまた読んでみたくなったんです(笑)(自分の記事が、じゃなくて中国語版のネタが、ですよ(汗))
今回は、各章の中国語訳の話です。残念ながら「王者再臨」しか買って来なかったので、RotKの分だけですが・・・
あ、前に書いてなかったですが、トールキンは托爾金です。
「ミナス・ティリス」はそのまんまなので割愛。
「灰色の一行 罷り通る」は「灰衣人出現」出現なんだ・・・?
「ローハンの召集」は「洛汗全軍集結」。ちょっと意味が違うけどこれはこれでカッコイイかも。
「ゴンドールの包囲」は「剛鐸攻城戦」。意味はちょっと違うものの、内容はあってるしカッコイイかも。
「ローハン軍の長征」は「驃騎長征」。やっと同じ訳語が(笑)ちなみにリダーマークの訳が驃騎国となってました。驃騎だけだと「マークの騎士」くらいの意味かな。・・・やっぱり素直に訳語同じにならないですね~
「ペレンノールの合戦」は「血戦巾白蘭諾」。(巾と白は一文字です)血戦・・・中国語訳って熱いですよね(笑)合戦も時代ががってますけど。
「デネソールの火葬」は「迪耐王王必的火葬堆」。(王王の下に必で一文字・・・)最後の堆ってなんだろ?
「療病院」は「医院」(汗)そのまんまですな・・・(汗)
「最終戦略会議」は「最後的争論」。うーんディベートだから争論の方が近いかも?
そして「黒門開く」は「黒門開啓」。これちょっとカッコイイですよね~。
第六章に入ります。
「キリス・ウンゴルの塔」は「西力斯昂哥之塔」。意味は同じですが、キリス・ウンゴルってむしろ「シリスウンク」てな感じですね。
「影の国」は「魔影之境」。影に魔がついたりするあたり、やっぱりあっさり一文字では済まさない中国語訳(笑)
「滅びの山」は「末日火山」。これはそのまんまなんですが、「滅び」が「末日」なあたりが面白いですね。
「コルマルレンの野」は「可來夕倫平原」。(來の下に夕で一文字)これもそのまんまではありますが。
「執政と王」は「宰相と人皇」。執政は宰相ですか~。これもカッコイイかも。しかし人皇って・・・「王者再臨」なのに人皇なんですか。ふーん。
「数々の別れ」は「衆人別離」。manyを「別れがたくさん」と訳すか、人がたくさんと訳すか・・・いや普通「別れがたくさん」になりますよね(汗)でもこれはこれでカッコイイかも。
「家路」は「帰郷旅程」。そのまんまな訳ですね(笑)
「ホビット庄の掃討」は「修復夏爾」。夏爾がシャイアですが、掃討よりもその後の回復を取りましたか。
そして「灰色港」は「灰色岸」です。

こうして中国語訳と和訳と原文を比較していたら、瀬田訳がかなり原文に忠実なことも再発見してしまいました。
中国語訳は基本的に熱い、ということも(笑)
やっぱり各国語訳って面白いですね。スペイン語訳も入手しようかな~(なんとかわかる言語があとスペイン語くらいしかない・・・(笑))
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LotRシンフォニーをシンシナティ・ポップスが!?

2007年01月23日 | 指輪物語&トールキン
HowardShore.comを覗くのが日課になっているのですが、(LotRシンフォニー情報が主で・・・)さっき見たら、シンフォニー情報のとこには書いてないのに、トップページにだけ新しい日程がupされてました。(結構いい加減・・・人のこと言えないけど(汗))
9/28、29、なんとシンシナティとなっています! これってシンシナティ・ポップス!?
詳細未定なんで、違うオケということもあり得るとは思いますが、映画音楽だしシンシナティ・ポップスの可能性が高いのでは、と勝手に期待しています。
いや~、いつかボストン・ポップスかシンシナティ・ポップスがやらないかしら、と思ってたので、「ついに来たか!」という感じですね~。(まだわからないけど(汗))
しかし、日程がちょっと厳しい・・・仕事の都合的にかなり休みにくい時期でして。
でも29日(土)だけ観に行くことにして、金・月休むくらいなら許されないかな~、と考えてたりして。
うーん、あと1ヶ月か2ヶ月早ければ問題なく行けたのに・・・ってロンドンはどうすんだよ(笑)シンシナティ・ポップスでLotRシンフォニーだったら、指輪ミュージカルは蹴っ飛ばす価値あるかも・・・(バーミンガムもかよ・・・)
まあ、重なってないからそんな心配はしなくていいんですが。でも行くとなると2ヶ月連続海外旅行・・・(汗)昨年もやったけど韓国とはまた違うからなあ・・・
そんなことを考えつつ、シンシナティってどんなとこだろー、とちょっと調べてしまいました(笑)まだ行くかどうかもわからんのに・・・
シンシナティもオハイオ州なんですねえ。クリーヴランドもオハイオ州。州は違うけどピッツバーグもフィラデルフィアも近くて、同じような地域にレベルの高いオケが集中してるんですねえ。(まあ近いと言っても日本の感覚では全然近くないですけど・・・)
ちらっと調べた限りでは、水族館とか動物園もあって(マナティがいるらしいです)、まあクリーヴランドよりは都会かなーと(笑)ピッツバーグくらいだったらまあいいかな・・・ってまだ行くかどうかわからないんだってば(汗)
そして、シンシナティにはメイフェスティバル合唱団という有名な合唱団があるらしいです・・・アメリカのオケでやる場合の唯一の弱点(?)コーラスも、これでバッチリかも!(だからまだシンシナティ・ポップスなのかどうかもわからないんだってば・・・(汗))
う~む、ますます行きたくなってしまいます・・・でも、1日だけ見てトンボ帰りも悲しいしなあ、うーむ。
いつかボストン・ポップスかまたクリーヴランド管でやる時のために我慢しておくか・・・(ここで我慢しても多分全然関係ないと思うけど(汗))
これがボストン・ポップスだったら、もう絶対行く! なんですがね~。(クリーヴランド管でも)いやでもシンシナティ・ポップスもかなり行きたいですよ~。
とかとか、今から悩み始めてます(汗)これでシンシナティ・ポップスじゃなかったら大笑いですが・・・(笑)
コメント
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