力の指輪シーズン2、4話を見た時点の意見です。
シーズン1ではサウロンなのか疑われた後、最後にガンダルフの台詞を言ったことで一気にガンダルフの可能性が高くなったと言われているよそびとについてです。
私はシーズン1を通してよそびとを見ていくうちに、ガンダルフではないな、と言うよりはガンダルフではあって欲しくないなと思うようになりました。
その最大の理由は、ガンダルフとよそびとの性格の違いです。
ガンダルフの性格の特徴と言えば、気が短くて怒りっぽいところ。原作ではサックビル=バギンズかと思ってノックを無視していたフロドに対して「すぐに開けないと扉を吹き飛ばしてくれるぞ」と言ったり、バタバーがもしフロドに手紙を渡していなかったら「火あぶりにしてくれるつもり」と手紙に書いたり、モリアの門の前では扉を開けられなくてイライラして、ピピンに「お前さんの頭で扉を叩くのじゃ」と言ったり。
私はそんなガンダルフのせっかちで怒りっぽいところが大好きです。このブログでもガンダルフのせっかち名場面集とか書いてました(笑)
灰色から白に生まれ変わったガンダルフ、違う人物(イスタルだけど)になったように見えて、意外とせっかちなところが変わってなくてホッとしたものです。療病院のヨーレスとのやりとりとか最高(笑)
そんなガンダルフが好きな私としては、よそびとの性格があまりにもガンダルフと違うな、と思えるのです。
よそびとは、記憶を失くして不安だというのはあるにしても、もっとずっと穏やかな性格に思えます。
ガンダルフが穏やかでない=優しくないというのではないですよ。ガンダルフは表面上せっかちで怒りっぽい性格の中に深い愛情を持っているところがいいなあと私は思います。モリアの深淵に落ちていく時の、仲間を心配しながらの「逃げろ、ばか者ども!」Fly you fools がまさにガンダルフらしい優しさだなあと思います。よそびとの優しさとは結構違うと思うんですよね…
以前、ハリポタのダンブルドアとガンダルフの違いについて考えた時、ガンダルフのあのせっかちさには自分が正しいと思える揺ぎなさが根底にあるのかなと思いました。その揺ぎなさから、せっかちで、時に苛烈とも言えるような行動を迷いなくできるのだろと。
ダンブルドアはいろいろ失敗を犯していて、その過ちの経験から後悔や葛藤があり、言動にもその傷や影があって、単純に正義を貫くような言動ではないですよね。(ハリポタあまり詳しくないのでこういうこと言うのおこがましいですが)
ガンダルフのある種純粋な迷いのない言動は、やはり人間ではない、天使のような存在だからだなあ、と思ったりもしました。自分が正しいと傲慢に信じているのではなく、神の使者としての使命への揺るぎない意思があるというか。
よそびとに関していえば、力を制御できないがゆえに蛍を死なせてしまったり、ノーリたちを傷つけるようなことになってしまったりと失敗を幾度も犯してます。
その自分の失敗で他の命を危険にさらしてしまったり傷つけたりしたことに悲しみ、憶病になってしまう、よそびとの優しさはそんな感じです。自分の行いへの後悔を踏まえた優しさというか。ガンダルフの優しさとはちょっと違うなあと思うのです。
記憶を失くして不安な状態だから、あのようなよそびとなのだというのはあるかもしれません。でももし、記憶を取り戻して私たちのよく知っているガンダルフになるのだとしたら?ここまでで好きになったよそびとの人格はどこかに行ってしまうのか?
それが悲しくて、ガンダルフではない、違うイスタルだといいなと思うのです。今のよそびとがそのまま成長して立派なイスタルになって欲しいなと言う…
ガンダルフが灰色から白に生まれ変わった後も、意外と性格変わらなかったように、記憶を取り戻したからと言っていきなり性格が変わるとは私には思えないのです。
まあ、もしガンダルフだった場合、今のよそびととそんなに乖離がない、私が想定しているのとは違うガンダルフになる可能性もありますけどね…それはそれでせっかちガンダルフが好きな私としてはちょっと残念…
あと、私の願望は別としてガンダルフではないのでは?と思う客観的な理由としては、サウロンの正体をあんなに巧妙に隠していたのに、ガンダルフのヒントわかりやすすぎなのでは?というところですかね。しかしサウロンで散々騙されたので、何も信じられないですけどね(笑)
シーズン2でもどんどんガンダルフっぽいヒントが与えられているよそびと、今シーズンでいよいよ正体が明らかになるのでしょうか。
個人的にはガンダルフであって欲しくないな、よそびととして立派なイスタルになって欲しいな、という気持ちですが、どうあろうと結果は粛々と受け入れたいと思います。
正体はともかく、よそびとのこれからの成長も楽しみですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます