ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

Howard Shore Anthology - The Paris Concerts発売!

2024年10月29日 | 指輪物語&トールキン

久々にLotRサントラの話題です。昨年4月にパリで行われたハワード・ショアのコンサート、Howard Shore Concerts at Radio France 

の一部がCDとして発売されることになりました。なんとドイツ・グラモフォンから!

 

ルートヴィヒ・ヴィッキー/Howard Shore Anthology - The Paris Concerts ←タワーレコード

 

『アンソロジー〜パリ・コンサート』 ルートヴィヒ・ヴィッキ&フランス放送フィル、他(2CD)

ハワード・ショア

HMV&BOOKS online

 

発売日は当初12月13日となっていたのですが、3月21日に変更になったようです。

あの黄色いラベルの下にショアさんの写真が出たジャケット、なんか感慨深いものがありますねえ…

このコンサートは、3日間に渡ってハワード・ショアの楽曲が演奏されるというコンサートで、映画音楽が中心ながら、オリジナル曲もいくつか。

ミロシュのギター協奏曲The Moon and Forest https://www.amazon.co.jp/dp/B08T6BTRD3/や、チェロ協奏曲Mythic Gardens とビアノ協奏曲Ruin and Memoryとか。(アルバム Two Concerti収録https://www.amazon.co.jp/dp/B06XKW495F/)

このチェロ協奏曲Mythic Gardensが大好きなので、行きたかったんですよねこのコンサート…

この他にも、CDには入っていませんが、Song of Names(邦題天才ヴァイオリニストと消えた旋律https://www.amazon.co.jp/dp/B07Y1V7HNK/)もやっていて、これも聴きたかったなあ…

そんなコンサートの中から収録された曲は、最初のタワーレコードのリンク先に載っていますが、LotRサントラからはFotR、ホビットからはNoble Wood(I Roderyn)という曲が収録されるようです。

このI Roderynて何?と検索していたら、なんとこのコンサートの映像を見つけました。ドイツ・グラモフォンの動画サイトで、有料なのですが…

 

 

『ロード・オブ・ザ・リング』の音楽で知られるハワード・ショアの世界~ミロシュを迎えてを観る

ライヴ from パリ

ステージプラス

 

 

収録曲はThe Fly組曲、Naked Lunch組曲、ミロシュのギター協奏曲The Moon and Forest、そしてFotRとホビットのNoble Wood。

I Roderynには「銘木」という訳がついているのですが、銘木って何???💦

指揮はLive in ConcertやLotR Symphonyを何十回と振っているLudwig Wickiさん。オーケストラはフランス放送フィルハーモニー管弦楽団。

早速課金して聴いてみました。FotRは、CDにはサントラ盤とは全然違うタイトルが色々ついていますが、要はLotR Symphonyの1、2楽章のFotRの部分でした。

LotR Symphonyは音源としてはLudwig Wickiさん指揮、ルツェルンの21st. Century Symphony Orcherstra演奏のものが出ていますが。

https://www.amazon.co.jp/dp/B005FNJL7K/

で、動画見てみましたが、ホールが良いのか音がいいし、結構上品というか美しい演奏でした。でもホビット庄の社会秩序はちょっと上品すぎかも💦

クリーヴランド管弦楽団で聴いた時、3日間通ったのですが笑日に日にティンホイッスルの人(ピッコロ担当の人)が上手くなって行ってたなあと思い出しました。きっと何回か演奏したらもっとハマっていたのかな。

トランペットがカッコよかったです。

In Dreamsのソロが女の子だったのでちょっと感動しました。今まで男の子でしか見たことなかったので…

そしてさらに感動したのが、男声合唱に目の不自由な方がいたのですが、胸元に白い紙を抱えてるな…と思ったら、歌いながら指を這わせていて、点字読みながら歌ってるんだ!と。

ちょっと不満は、アイゼンガルドのテーマの5拍子のリズム、結構大きい鉄板置いてあったのに金属音が全然しなくて。もっとガンガン叩かないと!

そして、アイゼンガルドの5拍子はアップライトピアノの弦を鎖で叩いてもいるのですが、なんかその鎖のジャラジャラする音が一番目立ってました…💦

カーテンコールの時、客席にショアさんが映ったのですが、髪が長めで髭も生やしていたので、ちょっとRoPのマスター・キールダンぽかったです笑

最後の曲がホビットのNoble Woodでした。多分闇の森関連の曲だろうなと思い、こちらの記事 The Music of Howard Shoreとホビット組曲 - ぐらのにっきで紹介した、2018年にスペインのテネリフェであったThe Music of Howard Shoreで演奏されたホビット組曲の1曲かな?と思っていました。

ところが映像を見てみたら、オーボエ協奏曲になっている???テネリフェの演奏では女声ソロがフィーチャーされていたのですが…

記事内でも紹介していましたが、当時の映像がまだ見られたので確認してみました。

 

Festivales de cine: Fimucité 10 Años - Howard Shore | RTVE Play

Emisión del programa Festivales de cine titulado Fimucité 10 Años - Howard Shore. Todos los contenidos de TVE los tienes aquí, en RTVE Play

RTVE.es

 

8:56くらいからホビット組曲からのタウリエル、闇の森関連の曲が流れます。聞き比べて、基本同じ編曲の曲だとわかりました。女声ソロの部分と、オケのオーボエの部分、+アルトフルートとクラリネットのユニゾンだったところもオーボエソロになってたりしました。

どうして女声からオーボエに変えたんでしょうね。そういえば「銘木」ってもしかしてオーボエのこと???と思ったり。

しかしテネリフェの音楽祭の映像久々に見てみて、闇の森の前に収録されている、ホビットBoFA部分の曲が面白いなあと改めて思いました。映画で使ってない部分が結構あるんですよね。いつかちゃんと聴ける機会があるといいなあ…

そして、今回のパリのコンサートではFotRの曲はLotR Symphonyと同じですが、テネリフェではSymphonyとは違う選曲&編曲の演奏なんですよね。これもいつか聴く機会あるといいなあ…(Live in Concertからの抜き出しかなとも思うのですが)

という訳で、久々にLotRサントラのネタがあったので荒ぶって長々と書いてしまいました笑

来年3月とまだ大分先ですが、CDの発売楽しみです。

そして、日本でもLive in Concertやらないですかねえ…お隣韓国では昨年FotR、今年はTTTをやってますから、来年はきっとRotKかな。羨ましいです…

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日米合作RENTと山本マークのこと

2024年09月14日 | ミュージカル・演劇

日米合作RENT、東京公演はついに千秋楽を迎えてしまい、大阪公演もあとわずか…。

第一報を知った時から楽しみにしていましたが、想定を超える舞台になっていて、これは感想を書き残さねば…と思いました。

私は日本初演RENTがRENTとの出会いでした。作品全体が好きでしたが、特に山本マークに心揺さぶられました。

ご本人もRENTとマークのことを大事に思っていると知った時は嬉しかったなあ。

そして、いつかまた山本マークが見られることを願いながら、いつしかもう無理だろうなと諦めていたら、まさかの山本マーク復活、それもアメリカのキャストに混じって、というニュースを知って、そりゃびっくりでした。

でももう47歳…彼の演技も歌も変わりないと思っていたけれど、さすがに見た目とかどうなのか、というのは心配していました。事前の姿見てもメイク濃いな~と思ったり(^^;)

で、実際に観てみて、びっくりするくらいマークとして違和感がなかったです。日本人てやっぱり若く見えるんだな💦

1回目(2日目マチネ)に見た時は、さすがに最年長で座長っぽい貫禄がちょっとあるかな~とか思ったのですが(ちょっとですよ)、2回、3回と回数を重ねるうちに、どんどんカンパニーの中に溶け込んで行って、座長ではなく仲間の一人のマーク、になって行ってました。

歌声は昔のまま、記憶の中のそのままでした。アメリカキャストの中でも絶対聞き劣りはしないだろうと思っていましたが、本当に上手いだけでなく、全く違和感なくキャストの一員として溶け込んでいました。

英語の発音は、時々ネイティブじゃない感じはありましたが、特に歌っているとほとんど違和感なくて。何よりも、言語が英語になっても変わらずに日本語で演じていた時と同じ山本マークの演技だったのが、想定はしていたのですが、本当にすごいなと思いました。

よくある、昔一度演じた役を年を重ねた経験から違うアプローチで演じる、という感じではなく、昔演じた時から何も変わらないマークでした。彼の中にずっとマークがいたんだな、と自然に思えました。

もちろん、年を重ねたことで演技に深みが出たところもあるのでしょうが、私にとっては、昔のままのマークが帰って来た、としか思えなくて、本当に嬉しかったです。

初演から時がたつにつれて、来日公演でも、BWやOff BWの舞台でも、なんか違うな、というマークが増えていましたが、山本マークは、久々に本物のマークに会えた、そう思わせてくれるマークでした。

HalloweenとかGood bye Loveでのロジャーとのやりとりとか、What You Ownとか、Final Bの出だしとか、山本マークで見られて良かった、というのと同時に、久々に本物のマークで聴けた、という感じでした。あ、タンゴ・モーリーンも!

やっぱりRENTってマークが一番大事なんだな…ということも思いました。

昔のまま、なんて書きましたが、20数年ぶりの感慨もあってか、昔と演技が違うなと思ったところもありました。

エンジェルの葬儀のスピーチ、マークはまだ感情をあらわにする感じではなく、抑えめに話すのはずが、2回目に観に行った時からかなり感極まってしまってました。

最後(千秋楽の前日ソワレ)に見た時は、その後のHalloweenもかなり感極まって涙目になってました。いよいよ終わりが近づいていることを感じているのかな…と思いました。自分も最後だったから…

本当に、彼にとってマークは大切な役だったんだな、とひしひしと感じられました。

昔のRENTを見ていない山本耕史さんのファンの方たちが、何人も「こんなに全身全霊で演じているのを見たことがなかった」と言っていました。RENT以降の彼を見ていた私も、それはずっと思っていました。

ふと思いました。もっと早くこのような機会があったら、違う方向に可能性が広がっていたかもしれないなあと…

なぜ山本マークの復活がここまで遅くなったのか。

東宝RENTが決まった時、これで山本マークがまた見られるのでは?と思ったものですが、そういう方向にはなりませんでした。

一方で、来日公演は相変わらずの招聘公演で、山本マークの入る余地はありませんでした。

今回のような、日本のプロモーターが一からキャストを集める方式、シアターオーブはすでにやっていましたが、その実績があって初めて今回の方式での公演が実現したのかもしれないと思っています。

それに加えて、最近の彼の活躍で、「客を呼べる」と判断されたのかなあとも思います。

今だから実現できたことなんでしょうね、きっと。もちろんその裏には山本マークを復活させたいという思いを持つ方たちがいらっしゃったのでしょうけど、それが全方向に実現できる条件が揃ったのが今、だったのだと思います。

もっと早く実現していたら…という気持ちはありますが、これも宿命なのかな…

そんなことを、最後の舞台を観たあとにつらつらと思っています。

 

RENT がなぜ心を打つのか。あらすじだけ聞いても正直そんなに感動する作品とは思わないと思います。(元がオペラだし…)

RENTが心を打つのは、ジョナサン・ラーソンが実際にAIDSで亡くした友人たちへの思い、自身が抱えた葛藤、その経験の全てが物語に、音楽に込められているからだと思います。

その感動を伝えるには、やはり初演の精神を伝えるものでなければならないのだなと、今回見ていてしみじみと思いました。

時代が変わるにつれてクラシック音楽が形を変えて聴き継がれているように、もしRENTがこれから古典として上演されて行くならば、その時代に合わせたアレンジや解釈は必要になるでしょう。

でも、RENTに限って言えば、ジョナサンの思いをできる限り伝えることが一番大事なのではないかと思います。それにはやはりオリジナルの演出が一番だよな、とも思いました。

全く変えてはいけないというのではないのですが。今回も、最後にマークが映写機を客席に向けて回すなど、オリジナルと違う演出はありましたが(あれ演出なのか?山本耕史さんのアイディアではないかという気もしますが)、初演の精神を受け継いでいれば、より良い演出というのはあると思うんですよね。初演を経験していないとなかなか難しいことだとは思いますが…

そういう意味でも、初演に近い立場でのRENTを知っている山本マークがいたことは、やはり今回のカンパニーには大きかったのだと思います。

 

今回のカンパニーの印象としては、数々の来日公演やBWの舞台も何度も見てきた身としては、必ずしも今までベストのメンバーではなかったと思います。

それでも、公演を重ねるにつれてどんどんカンパニーの結束が強くなり、本物の仲間になって行く様を見ることができました。そしてそこに初演の精神を受け継いだ山本マーク。おそらく今現在、世界で一番のRENTのカンパニーだと思います。

観客の反応に育てられているんだな、ということも感じました。クリスタル・ケイさんのモーリーンも、最初からかわいかったですが、公演を重ねるにつれて、観客から愛されていることを感じることで、どんどん皆から愛されるモーリーンそのものになっていたと思います。

他のキャストでは、ジョアンのリアン・アントニオさんが良かったなあ。歌めちゃ上手いし、モーリーンに振り回される様がかわいくて。タンゴ・モーリーンの山本マークとのやりとりも本当に楽しかった。

エンジェルのジョーダン・ドブソンさんもかわいかったな。ちょっとエレガントなエンジェル。くるくるスピンしながら歩く姿がとても素敵でした。

ミミのチャベリー・ポンセさんも熱演でかわいかった。

ベニーのアーロン・ジェームズ・マッケンジーさん、最初はちょっと固いかな?と思ったけど、最後に見た時は電話でモーリーンの彼女の名前を聞いた時にやっと笑ってくれた!と思いました笑

このままお別れするのはとても寂しいと思いましたが、一期一会が舞台芸術なんですよね…

もう一度山本マークとこのカンパニーに会いたい、という気持ちはありますが、3回見られたことを思い出に、これからも頑張って生きて行こうと思いました…大げさかな(^^;)

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よそびとがガンダルフではないと思う理由について

2024年09月07日 | 指輪物語&トールキン

力の指輪シーズン2、4話を見た時点の意見です。

シーズン1ではサウロンなのか疑われた後、最後にガンダルフの台詞を言ったことで一気にガンダルフの可能性が高くなったと言われているよそびとについてです。

私はシーズン1を通してよそびとを見ていくうちに、ガンダルフではないな、と言うよりはガンダルフではあって欲しくないなと思うようになりました。

その最大の理由は、ガンダルフとよそびとの性格の違いです。

ガンダルフの性格の特徴と言えば、気が短くて怒りっぽいところ。原作ではサックビル=バギンズかと思ってノックを無視していたフロドに対して「すぐに開けないと扉を吹き飛ばしてくれるぞ」と言ったり、バタバーがもしフロドに手紙を渡していなかったら「火あぶりにしてくれるつもり」と手紙に書いたり、モリアの門の前では扉を開けられなくてイライラして、ピピンに「お前さんの頭で扉を叩くのじゃ」と言ったり。

私はそんなガンダルフのせっかちで怒りっぽいところが大好きです。このブログでもガンダルフのせっかち名場面集とか書いてました(笑)

灰色から白に生まれ変わったガンダルフ、違う人物(イスタルだけど)になったように見えて、意外とせっかちなところが変わってなくてホッとしたものです。療病院のヨーレスとのやりとりとか最高(笑)

そんなガンダルフが好きな私としては、よそびとの性格があまりにもガンダルフと違うな、と思えるのです。

よそびとは、記憶を失くして不安だというのはあるにしても、もっとずっと穏やかな性格に思えます。

ガンダルフが穏やかでない=優しくないというのではないですよ。ガンダルフは表面上せっかちで怒りっぽい性格の中に深い愛情を持っているところがいいなあと私は思います。モリアの深淵に落ちていく時の、仲間を心配しながらの「逃げろ、ばか者ども!」Fly you fools がまさにガンダルフらしい優しさだなあと思います。よそびとの優しさとは結構違うと思うんですよね…

以前、ハリポタのダンブルドアとガンダルフの違いについて考えた時、ガンダルフのあのせっかちさには自分が正しいと思える揺ぎなさが根底にあるのかなと思いました。その揺ぎなさから、せっかちで、時に苛烈とも言えるような行動を迷いなくできるのだろと。

ダンブルドアはいろいろ失敗を犯していて、その過ちの経験から後悔や葛藤があり、言動にもその傷や影があって、単純に正義を貫くような言動ではないですよね。(ハリポタあまり詳しくないのでこういうこと言うのおこがましいですが)

ガンダルフのある種純粋な迷いのない言動は、やはり人間ではない、天使のような存在だからだなあ、と思ったりもしました。自分が正しいと傲慢に信じているのではなく、神の使者としての使命への揺るぎない意思があるというか。

よそびとに関していえば、力を制御できないがゆえに蛍を死なせてしまったり、ノーリたちを傷つけるようなことになってしまったりと失敗を幾度も犯してます。

その自分の失敗で他の命を危険にさらしてしまったり傷つけたりしたことに悲しみ、憶病になってしまう、よそびとの優しさはそんな感じです。自分の行いへの後悔を踏まえた優しさというか。ガンダルフの優しさとはちょっと違うなあと思うのです。

記憶を失くして不安な状態だから、あのようなよそびとなのだというのはあるかもしれません。でももし、記憶を取り戻して私たちのよく知っているガンダルフになるのだとしたら?ここまでで好きになったよそびとの人格はどこかに行ってしまうのか?

それが悲しくて、ガンダルフではない、違うイスタルだといいなと思うのです。今のよそびとがそのまま成長して立派なイスタルになって欲しいなと言う…

ガンダルフが灰色から白に生まれ変わった後も、意外と性格変わらなかったように、記憶を取り戻したからと言っていきなり性格が変わるとは私には思えないのです。

まあ、もしガンダルフだった場合、今のよそびととそんなに乖離がない、私が想定しているのとは違うガンダルフになる可能性もありますけどね…それはそれでせっかちガンダルフが好きな私としてはちょっと残念…

あと、私の願望は別としてガンダルフではないのでは?と思う客観的な理由としては、サウロンの正体をあんなに巧妙に隠していたのに、ガンダルフのヒントわかりやすすぎなのでは?というところですかね。しかしサウロンで散々騙されたので、何も信じられないですけどね(笑)

シーズン2でもどんどんガンダルフっぽいヒントが与えられているよそびと、今シーズンでいよいよ正体が明らかになるのでしょうか。

個人的にはガンダルフであって欲しくないな、よそびととして立派なイスタルになって欲しいな、という気持ちですが、どうあろうと結果は粛々と受け入れたいと思います。

正体はともかく、よそびとのこれからの成長も楽しみですね。

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力の指輪シーズン2サントラ感想その2

2024年08月28日 | 指輪物語&トールキン

その1に引き続き力の指輪シーズン2サントラのトラックごと感想です。場面予想的なものもしていますので、ネタバレにご注意ください。

 

13.The Great Eagle

重々しい混声合唱と金管楽器のフレーズに弦楽器が加わり、やがて壮大なヌーメノールのテーマが金管楽器か打楽器でのおなじみのリズムに乗って流れます。ヌーメノールの場面だというとはわかりますね…

音楽が一旦切れ、女声合唱でヌーメノールのテーマのコード進行が最初は静かに、次第に力強く歌われます。そして弦楽器の16分音符の音型の上に金管楽器が流れ、再び打楽器がヌーメノールのリズムを刻み、次第にヌーメノールのテーマに近くなり、最後には金管楽器のコラールだけになります。

このあたり、鷲が飛んでくるイメージのようにも聞こえます。予告でなんか大鷲が飛んできてますからね(^^;)なんで鷲が来るのかは謎ですが…

一旦音楽が切れ、再び金管楽器のコラールと合唱でヌーメノールのテーマが流れ、また打楽器が加わって行きます。最後は短調で終わりますが、さて何か起きるのでしょう…

 

14.The River-Daughter

川の娘がトムの歌を歌うとなればもうゴールドベリなんですが、果たして本当に出てくるのか。エンドクレジット用のバージョンなだけでは?という気がしなくもないです(^^;)

歌っているのはベアーさんのパートナーのRaya Yarboroughさん。

 

15.Barrow Wights

いきなり囁くような男女の声から始まり、次第に声が大きくなって囁きとは言えなくなって行きます。このあたり神秘主義者の音楽と似ていますが、雰囲気はちょっと違いますね。

やがてバックに不協和音が響きだし、男声の不気味な声に打楽器のリズムが入り、次第にテンポが上がって4拍子→3拍子→2拍子に。弦楽器と女声も加わり、不協和音のグリッサンドで盛り上がり、金管のコラールで一旦静かになり、再び男声混声合唱の不協和音のグリッサンドと、打楽器に今度は金管楽器も加わったリズムが始まって、また次第に早くなります。

これ、何かいそう…と盛り上がったけど振り向くと何もいなくて、という雰囲気ですね。そしてトランペットでエルロンドのテーマが。エルロンドがついに塚人と戦う?

ちなみにこの塚人が原作と同じ塚人なのか、どこに出現するのかもちょっと謎です…

ここから弦楽器の16分音符の音型で急き立てるような音楽になるので、いよいよ塚人と戦闘になるのか。金管楽器と弦楽器の勇ましい音楽が盛り上がった後、また音楽が切れます。

そしてまた囁き声が出てきて音楽が終了。塚人が大人しく元に戻るのでしょうか?

 

16.Forgiveness Takes an Age

マリンバのような木琴のリズムをバックに、女声合唱の優しい和声が流れ、やがてフルオーケストラで盛り上がります。

このタイトルの台詞、予告でエント女?が言っているので、この木琴のリズムの曲はエント女?のテーマかもしれません。盛り上がるところは花が咲くとかかな?

最後のコールアングレのブロンウィンとアロンディルのテーマが悲し気に流れます。アロンディルがブロンウィンを思っての場面でしょうか。エント女の台詞と何か関係があるのでしょうかね。

 

17.Candles on the Tide

低弦楽器の和音が静かに始まって次第に大きくなり、ヴァリノールのテーマがヴァイオリンをバックに男声合唱で流れます。メロディも短調になってやや不穏な感じです。

そして不気味に歪んだ鐘の音が響く中、今度は女声でヴァリノールのテーマと似てまた違うメロディが歌われます。

これどういう場面なんでしょうかね…ヴァリノールに関連して誰かが何かに誘惑されているようにも思いますが、サウロンの要素は出て来ませんね。もしくは暗い未来を予感しているのでしょうか。

そして男声のソロヴォーカルが流れますが、これ最初の方はエレンディルとイシルドゥルのテーマ…ということはエレンディルがヌーメノールの未来を憂えているとか?

イシルドゥルの場面という可能性もありますが(家族でテーマ共有ややこしい💦)、ヴァリノールが絡んでそうなのでエレンディルですかねえ。タイトルもTide=潮の意味のようなので、海が絡んでるからやっぱりエレンディルかなあ。

 

18.Army of Orcs

なんだか懐かしく感じるオークのNampat コールが始まり、おなじみの打楽器のリズムと金管楽器のフレーズも。

弦楽器と金管楽器のフレーズを挟んで、サウロンのテーマが男声合唱と金管楽器で流れ、再びNampatコールと打楽器がテンポを上げて流れます。

また金管楽器のフレーズに戻る中、金管楽器でミスリルのテーマが流れます。バックには弦楽器で鋳造のテーマも。

再びNampatコールと金管楽器のフレーズで、弦楽器も加わりテンポがまた少し速くなります。

途中女声合唱が絡んだりしますが…ガラドリエルを表している?

その後は正式にガラドリエルのテーマが金管楽器で演奏され、唐突に音楽が終わります。

これはおそらくエレギオンを攻略しようというオークの軍とガラドリエルたちが戦う場面なのでしょう。まだエレギオンにはついていないのかな?

 

19.The Last Ballade of Damrod

これも先行配信された楽曲ですね。トロルのダムロドというのが出て来るそうですが、その戦いの場面で流れるのでしょう。

デスメタルのヴォーカルがフィーチャーされた楽曲ですが、メタルバンドから参加しているのはヴォーカルとドラムだけで、あとはオーケストラの金管が主の編曲になっていて面白いです。あくまでもサントラの楽曲にメタルのヴォーカルが参加している感じ。

よくメタルバンドとオケの共演とかありますが、個人的にはオケがバンドと上手く合ってないケースが多いように思っているのですが、この曲はさすがオケの曲も書ける人が作った曲だなという感じです。とにかく金管楽器がカッコいいんですよね。

最後にはダムロドのつぶやきのような感じで終わるのも面白いですね。やられちゃうのでしょうけど…

 

20.Battle of Eregion

静かな太鼓のリズムの上にトランペットの静かなフレーズが流れますが、やがて弦楽器が入って盛り上がり、ここでエルロンドのテーマがホルンかトロンボーンで流れます。エルロンドが軍を率いているのでしょうね。

そして勇ましい混声合唱が。これシーズン1で使われたNolwa Mahtarですね…昨年のサンディエゴコミコンの演奏でも冒頭に使われてましたね。

クウェンヤでBrave Warrierという意味だそうで。シーズン1では6話のガラドリエル率いるヌーメノール軍が南方国に攻め込む場面でつかわれていました。

ベアーさん、ブログでこの曲はテーマとして作ったのではなく、場面に合わせて作ったと言ってたのに、また使ったんですね~。今回もガラドリエルの戦いの場面で使われるのでしょうか。

合間にオークのテーマが金管楽器で流れます。バックにはおそらく和太鼓のリズム。再びNolwa Mahtarが流れますが、打楽器のリズムは残っています。

しかしこのオークの音楽はアダルの配下のオークたちの音楽ですね。エレギオンに攻め込むのはサウロンではないのか?オークたちはサウロンに取り込まれたのか?

今年のサンディエゴコミコンで演奏された音楽もこのあたりのでしょうね。

エルロンドのテーマが金管と弦でフルオーケストラで流れたり、短調で流れたりもします。Nolwa Mahtarも連続して流れ、オークのリズムも続く中、途中一度リズムが消えて弦楽器のスリリングな音楽になります。再び打楽器のリズムが始まると、Nolwa Mahtarとは違うコーラスの音楽が流れ、再びNolwa Mahtarが流れて…の繰り返し。

その音楽が途切れ、女声ソロでガラドリエルのテーマが歌いあげられ、物悲しい弦楽器のフレーズが流れます。戦いが終わってガラドリエルが嘆いている?

そして、金管楽器がメインの壮大なガラドリエルのテーマが。しかしそれも途切れ、弦楽器の不穏なフレーズが流れ、エレギオンのテーマの女声合唱が短調で流れ、やがて静かに消えていきます。廃墟と化したエレギオンの様でしょうか。

しかしここからエレギオンのテーマの後半部分のメロディがソロヴォーカルで、次第に明るいイメージになり、静かな女声合唱になります。チェロの音が最初は不穏に、次第に音が高くなって美しく鳴りますが、それも消えていきます。廃墟の中にも希望を見出したとか?

そして金管の静かなコラールに、なぜかオークっぽい打楽器が入り、弦楽器の速いリズムから金管の勇ましいメロディーに変化し、再びNolwa Mahtarの合唱になります。まだ戦いは終わっていない的な?

そして最後は不協和音の弦楽器で不穏な感じになります。まだ決着ついたわけじゃないもんね…

女声ソロと弦楽器の不穏な雰囲気でエルロンドのテーマがゆっくり流れたあと、金管楽器が盛り上がって混声合唱も入り、不穏な雰囲気が盛り上がりって終わります。次の戦いに続く、といった感じですね。

 

20.Durin's Bane

ヴィオラ・ダ・ガンバ?でドゥリン王子のテーマが少し流れます。そして低弦楽器の刻みと金管楽器のコラールの上にフルートの優しい調べが。これ何を表しているんだろう?

そして最初はクラリネットで、続いて弦楽器で壮大かつ優しくエルロンドのテーマが流れます。時系列はわかりませんが、エルロンドがカザド=ドゥムを訪れているのか?

優しいホルンのメロディが流れ、チェロが続き、エルロンドのテーマの短調の変奏がゆっくり流れます。チェロとコールアングレのユニゾン?チェロの演奏はエルロンドのテーマですがドゥリンのイメージがありますね。

そして今度はホルンでエルロンドのテーマがやはり短調で流れますが、妖しい雰囲気です。

ヴァイオリンの16分音符のフレーズの上に、ヴィオラ・ダ・ガンバとチェロ?でドゥリンのテーマが流れます。クラリネットも重なっている?クラリネットはエルロンドのイメージですね。そしてホルンでガラドリエルのテーマが少し流れます。ガラドリエルもいる?ガラドリエルの話をしただけ?

再びドゥリンのテーマがホルンかトロンボーンとクラリネットで流れ、ヴィオラ・ダ・ガンバでドゥリンのテーマが流れ、トランペットのフレーズのあと、低弦楽器がカザド=ドゥムのオスティナートを演奏し、ヴァイオリンがメロディを演奏します。ホルンかトロンボーンで演奏されるドゥリンのテーマも混ざります。そして次第にカザド=ドゥムのテーマは激しくなって行きます。

カザド=ドゥムのテーマはドゥリン三世を表すこともありますが、ここはカザド=ドゥム自体を表しているでしょうね。ミスリルを掘り始めているのかな…

カザド=ドゥムのテーマが盛り上がって終わると、フルートが煌めくミスリルを表すように流れ、妖しい女声合唱でミスリルのテーマが流れます。ミスリルの鉱脈に到達したのでしょうか。そしてカザド=ドゥムのテーマの長調バージョンが流れて音楽が明るくなったのもつかの間、ホルンがうなり、激しい音楽が始まります。いよいよ「ドゥリンの禍」が出てきてしまうのでしょうか…

そして静かなチェロのフレーズと男声合唱が悲し気に流れます。高弦楽器と女声も加わり、音楽は盛り上がって行きますが、最後には低い音を残して不気味に終わります。

うーんどうなっちゃうんだカザド=ドゥム…

 

21.Last Temptation

美しい女声ソロでWhere the Shadows Lieが流れ、その後不穏な弦楽器がサウロンのオスティナートになり、ホルンかトロンボーンでサウロンのテーマが流れます。

そして女声合唱?の激しいフレーズに。ちょっとリューンと似てますが?

そしてエレギオンのテーマがホルンで流れます。エレギオンが舞台なのかな。戦いの後?

ガラドリエルのテーマも流れます。うーんガラドリエルとサウロンが戦っている場面なのかな。

サウロンのテーマが美しい女声で流れたり、Where the Shadows Lieが男声で流れたり。

そして、ニッケルハルバとハルダンゲルフィドルのハルブランドのテーマが!ハルブランドの姿でも誘惑しようとするのか?!

音楽は一転、激しい混声合唱のリズムに、ホルンで勇ましくガラドリエルのテーマが流れます。誘惑をはねのけたか。

そしてNolwa Mahtarの合唱も。

また音楽が消え、不気味な女声のサウロンのテーマが流れた後、ホルンとトロンボーン?でガラドリエルのテーマも。そして男声合唱と金管楽器でサウロンのテーマが流れたと思えば、サウロンのオスティナートの上をまた美しい女声合唱が。そしてそれをかき消すように金管楽器のガラドリエルのテーマが勇ましく流れます。

しかし音楽が収まったあと、再びサウロンのテーマが男声でかすかに流れ、また女声合唱が美しく流れると弦楽器で妖しい音楽に。

そして弦楽器が少し速いパッセージを引き出すと、ヴァイオリンでついでホルン?でエルロンドのテーマが力強く流れますが、途中で音楽が切れます。エルロンドがガラドリエルを救えるのか…?

どのような展開の場面かどうかははっきりはわかりませんが、いずれにしてもガラドリエルとサウロンの心理戦(予告だと物理的にも戦ってますが…)を見事に表現した音楽だと思います!

 

22.The Staff

タイトルからして、よそびとが杖を持つのかなーと予想はしますが…

弦楽器で悲し気なフレーズが流れる中、女声合唱のヴァリノールを思わせるような美しいメロディが流れます。エレギオンの続きのようにも思えましたが、ちらっとハーフットっぽいメロディが入っているような?

そしてダルシマーとハープのリズムから、パンフルートのような笛でノーリのテーマが流れます。そしてオーケストラの壮大な演奏に発展してから、よそびとのテーマにつながり、こちらもフルオーケストラで感動的に流れます。

よそびととノーリの旅は目的を果たしたのでしょうか…?

 

23.Old Tom Bombadil reprise

フィドルで静かにトムの歌のメロディが流れた後、なんとトムとよそびとが歌ってる!?今度はキャストのお二人が歌っています。歌上手いじゃん…

ドラマの中で二人で歌う場面があるのか、エンドクレジット用なのかは謎ですが…エンドクレジット用に一票かな(^^;)

 

24.The Sun Yet Shines

弦楽器のフレーズの後に、女声合唱でガラドリエルのテーマが流れ、弦楽器に引き継がれます。どこか悲し気な、後悔をかんじさせるような雰囲気?

そして跳ねるような弦楽器の上に男声合唱でNolwa Mahtarが静かに流れ、やがて混声合唱とフルオーケストラ、そして打楽器も加わり激しく流れます。

そして弦楽器と合唱のリズムの上をホルンとトロンボーン?でガラドリエルのテーマが勇ましく流れます。

再びホルンとトロンボーンで、次いで混声合唱でNorwa Mahtarが続き、最後は金管楽器で激しく終わります。

新たな戦いに決意を新たにするガラドリエル、というところでしょうか…

 

という訳で、なんとかギリギリ配信開始前に感想上げることができました!

サントラリリースから6日しかないので間に合うか?と思いましたが、シーズン1に比べると曲数が少なかったことと、何よりシーズン1で登場したテーマは履修済みだったので新たに覚える必要があまりなかったというのもありますね。

時間があったら今回は答え合わせ的なことも書けたらいいと思うのですが、どうかなあ…

さて、明日はいよいよシーズン2配信開始。楽しみです。

そして男声合唱をバックに、フィドル?でトムの歌のメロディが。トム結構一緒に行動するのかな?

 

 

 

 

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力の指輪シーズン2サントラ感想その1

2024年08月28日 | 指輪物語&トールキン

力の指輪シーズン2配信にさきがけ、8/23にサントラが配信されました。

シーズン1も、配信前にアルバムが配信され、その後に各話ごとのサントラが別途配信されました。今回も同じようです。

通常の配信ドラマだと配信ごとの各話ごとのリリースだけということが多いと思うので、事前にサントラリリースされて本編を楽しみに聴けるのはいいですね。もうちょっと早くリリースしてくれてもいいけどな…(^^;)

2年ぶりになりますが、こちらの事前配信サントラの感想をトラックごとに書いてみたいと思います。

前回同様、場面予想を含みますので、ネタバレを含む場合がありますので、ご注意ください。

前回はドラマを実際に観たあとの答え合わせもやりたいと思っていたのですが、ちょっと余裕がなかった💦ドラマ8話分を振り返るのはなかなか難しかったです…

作曲のベアー・マクリアリーさんはシーズン1放送後、サントラ製作にまつわる色々を詳しくブログに書いてくれています。

The Lord of the Rings: The Rings of Power - Bear McCreary

世代の違いというか、作曲者自ら色々発信してくれるのありがたいなあ…

時間があったらこのブログの内容もかいつまんでご紹介できたらいいのですが、多分そんな時間ないな💦

以下の感想にはこのベアーさんのブログでわかったことを前提に書いている部分が大きいですので、ご承知おきください。

 

1.Old Tom Bombadil

事前にシングルリリースされていた、トム・ボンバディルの歌です。ベアー・マクリアリーさんと歌手のルーファス・ウェインライトさんの共作

で、歌もルーファス・ウェインライトさん。

最初聞いた時は、正直アメリカンフォークソングとかカントリーとか苦手なので、うーんと思ってしまったのですが💦後でも出て来ますが、メロディ自体はトムのテーマでもあるんですよね。後で別アレンジで聴いてみたらこれはこれでいいな、と思うようになりました(上から目線💦)

RoPのトムは原作のイメージとはちょっと違いそうですが、どんな感じになるのでしょうか。予告で見た感じだと、原作よりも深刻な感じがしましたが、このトムの歌を聴くと優しいイメージですね。楽しみに配信を待ちたいと思います。

 

2.Rhun

シーズン1最終話でよそびととノーリが目指すことになったリューン。原作でも言及があるのみの未知の世界です。

この曲は、リューンのテーマ紹介としての曲で、実際にドラマの場面で使われるバージョンではないと思われます。

印象的なブルガリア国立放送合唱団の歌(女性だけなんですね)とエスニックな打楽器のリズムのエキゾチックな曲です。このリズムインド音楽っぽいんだけど、ブルガリアの音楽ってこんな感じなの?

女声の印象だと、シーズン1に登場した神秘主義者たちも想像されますが、もっと生々しいというか生きた人間のような印象を受けます。

予告だと謎の仮面の集団が現れていますが、女声の印象からして、仮面の集団の正体はストゥア族という落ちなのでは、という気がするのですが、どうでしょうか。

 

3.Concerning Stoors

ちょっとくすっとしてしまうタイトルですね。ストゥア族の社会秩序?

リューンにストゥア族が住んでいて、ノーリやよそびとが遭遇するという設定だということが事前情報で明らかになっています。

ストゥア族が出てくると聞いて、ハーフットとの音楽の違いはどうするのか、と思いましたが、ほぼ一緒ですね(^^;)使ってる楽器もリズムも。メロディラインが違うくらいで。強いて言えば、ダルシマーがハーフットよりもメインで使われてますね。

この曲もストゥアのテーマの紹介的な曲だと思われます。

後半の抒情的な音楽は彼らのどんなドラマを表しているのでしょうか。

 

4.Golden Leaves

ギル=ガラド役のベンジャミン・ウォーカーさんが歌うクウェンヤの歌。サンディエゴコミコンでもサビ(?)をアカペラで披露していました。

コミコンで聴いた感じでは、教会旋法っぽい古風な歌だなと思いましたが、伴奏がつくともうちょっと物悲しいというかかわいい印象も…

どういう場面で歌われるんですかね。歌詞の内容がまだわかりませんが、葉っぱとか言ってるようなので、エルフの樹の葉が枯れていくことを嘆いているのでしょうか。

この曲、今後ギル=ガラドのテーマとして使われたりするのでしょうか。今回のサントラではそういうのはなさそうでしたが…

 

5.Cirdan's Perfection

このあたりから場面で使用される音楽の抜粋という感じになりますかね。

エルフっぽい(雑(^^;)女声合唱で始まり、弦楽器の物悲しいメロディに引き継がれます。このあたり、キールダンのテーマってことはないだろうな。リンドンの港のイメージ?(キールダン、リンドンにいるってことで合ってる?)

音楽がだんだん不穏になって行くと、エルロンドのテーマがフルートとクラリネットのユニゾン?で流れます。エルロンドが来たんでしょうね(^^;)ここで音楽は一気に優しい雰囲気に。音楽の感じが波が寄せては返すイメージで、港の場面なのかなと思わせます。

そしてゆっくりと子供合唱と弦楽器でヴァリノールのテーマが。途中でリズムが途切れるのがまた波のイメージがあります。海の向こうのヴァリノールを思う場面とか?

そして再び子供合唱で、今度はミスリルのテーマが。次第にバックには弦楽器の6連符の鋳造のテーマが流れるなか、ミスリルのテーマは次第に大人の合唱と弦楽器が加わって壮大になります。これはシーズン1ラストで作られた3つの指輪が出てくるのでしょうか。

ちなみに力の指輪では、ミスリルが力の指輪の作成の重要な要素なため、ミスリルのテーマ=指輪のテーマでもあります。このドラマ独特の設定ですね。

調が変わって鋳造のテーマの6連符のリズムはキープしたまま、音楽はどんどん壮大に、そして明るくなっていきます。

これ指輪の力で樹々が回復する様かな。

そして男声合唱の声だけが残る中、コールアングレでWhere the Shadows Lie=指輪のテーマが流れます。シーズン1最終話で歌詞付きで流れて、指輪の詩を歌っていることが判明し、指輪のテーマであったことが明らかになっています。

メロディが弦楽器に移り、鋳造のテーマが弦楽器で流れる中、再び混声合唱でミスリルのテーマが。

そして子供の美しい声のソロでWhere the Shadows Lieと似たメロディーが歌われ、そのバックにはサウロンのテーマのオスティナート(同じメロディが反復して動くフレーズ。RoPサントラでは各テーマがメロディとオスティナートで構成されていることが多いです)

そしてフルートの物悲しいフレーズから子供合唱へと移り、最後には男声合唱のWhere the Shadows Lieから金管楽器も加わって不気味にも激しく曲が終わります。

3つの指輪がサウロンとつながっていることを示唆する場面なのかなと想像しますが、それにしては長いかな?

 

6.Stone Singers

ソフィア・ノンヴェテさんが歌う力強い曲です。ディサが歌ってるんだね、としか(^^;)どんな場面でしょうか。相変わらずカッコいいです!

 

7.Sandrsorm at the Well

タイトルからして、予告にも出ていた、リューンの井戸のそばでのよそびとたちの場面とわかりますね。

いきなり最初からよそびとのテーマが弦楽器で流れますが、やがて神秘的な雰囲気のよそびとのオスティナートにチェロでの悲し気なメロディになり、金管楽器の不気味なフレーズが入ります。よそびとが何かに気が付いたところかな。

そしていきなりリューンのテーマが女声合唱と打楽器で印象的に流れます。予告に出ていた仮面の人物たちに襲われるのかな?

そして鐘の音とともにテンポが変わり、壮大なオーケストラと合唱でよそびとのテーマが流れます。よそびとが魔法を使うのかな?

混声合唱のメロディが繰り返され、最後には金管楽器の大きな音で音楽が終わります。よそびとの魔法で仮面の人物たちを圧倒したのでしょうか。

 

8.Eregion

この曲、テーマ紹介の曲なのか、場面音楽なのかなんとも判断が付きませんが、おそらくエレギオンのテーマなんだろうなと思います。

子供合唱と思われる合唱で静かにメロディが流れます。ヴァリノールのテーマにい雰囲気なので、まあエルフの音楽ですよね。

やがて同じメロディをチェロとヴィオラで演奏します。この一連のメロディ、エレギオンのテーマかなと思います。

子供合唱が戻り、不穏な部分も含みつつ、バックにオーケストラが入ってきて次第に壮大になって行きます。

最後には再び子供のソロで終わります。

テーマのお披露目にしては長い気もしますが、やっぱり場面のための曲ではなくテーマ紹介かなあ。

全体的にエレギオンの平和で美しい様を表しているようで、その後の運命を考えると辛いものがあります。

 

9.Emissary at the Forge

タイトルは直訳で「鋳造の使者」ですが、いよいよアンナタールの出現でしょうか。

途切れ途切れの弦楽器のフレーズが次第に連続したものになり、女声合唱が加わります。そして転調して明るい雰囲気になり、オーケストラも加わります。

弦楽器のフレーズは、鋳造のテーマとは違いますが、何かが動いている、やはり工房のような印象です。ケレプリンボールの鍛冶場でしょうか。合唱のフレーズは、シーズン1の2話のケレプリンボール初登場の場面の音楽と似ていると思ったのですが、違うみたいです。

そこに不気味な弦楽器と銅鑼の音とともに、混声合唱でゆっくりと、教会音楽のような和声でサウロンのテーマが流れます。ここゾクゾクしますね~! アンナタール出現、もしくはアンナタールが正体を現すか仄めかすような場面でしょうか。しかしサウロンのテーマはやがて消えていきます。

再び女声合唱?の明るいフレーズが歌われますが、バックには不協和音が流れたりして、不穏な雰囲気は続きます。

そして鋳造のテーマの6連符とともに、子ども?のソロでサウロンのテーマが美しくも不気味に歌われ、次第に金管楽器が加わり不穏に盛り上がって行きます。

やがて混声合唱が入ると、鋳造のテーマは消えていき、金管楽器でWhere the Shadows Lieが流れますが、これもまた消えます。

この盛り上がり方、まさかもう一つの指輪が作られる?いやまだ7つと9つですかね。

弦楽器と混声合唱でWhrere the Shadows Lieの変奏が最初は静かに流れ、また次第に盛り上がって金管楽器をバックに混声合唱がサウロンのテーマの断片を歌ってまた音楽が消えます。

再び子供合唱?でエレギオンのテーマがアカペラでかすかに流れますが、バックには不気味な弦楽器の不協和音が流れ、やがて消えていきます。

盛り上がりがいくつかあってどういう場面かなんとも言えませんが、ケレプリンボールがサウロンとともに力の指輪を作ってしまう場面なのだろうと思われます。

 

10.Shelob

今シーズンの力の指輪には若いころ?の大蜘蛛シェロブが出て来るそうですので、シェロブとの戦いの場面でしょうね。予告だとイシルドゥルが襲われてましたっけ?

機械的な打楽器のリズムが変化しつつ流れ、弦楽器や金管楽器で盛り上がった音楽が流れます。戦っている人間側のテーマは特に流れてませんね。

 

11.The Pyre

このタイトルは火葬の意味ですが…女声の嘆くような歌声(ベアーさんのパートナーのRaya Yarbroughさん)で、ブロンウィンとアロンディルのテーマが流れます。

曲でもうネタバレなんですが、ブロンウィンの火葬の場面、ということのようです。ブロンウィン役のナザニン・ボニアディさんの都合による降板でこのような展開になったようです。

オーケストラが入って壮大になるあたりは、火がつけられて燃え上がるところかな…

 

12.Estrid

タイトルのエストリドは新しいキャラクターの名前で、イシルドゥルと行動を共にすることになる人間の女性だそうです。予告でもあんまり出てきてませんよね。この曲は彼女のテーマ紹介的な曲だと思います。

最初はハルダンゲルフィドルやニッケルハルバ、ハープなど南方国のテーマで使われる楽器でテーマが演奏され、中盤ではコールアングレ、最後にはヴァイオリンで優しく演奏されます。

使われている楽器がいかにも南方国なので、南方国の女性なのでしょうか。

しかし、あまりにも典型的な南方国すぎて、ハルブランドのテーマがよぎってなんだか疑ってしまう(^^;)

最初の5音のフレーズのリズムがハルブランドと一緒だし…いや南方国の人だからと言われればそうなんですけど。

でも、同じパターンで騙しに来るのはわかりやすすぎるので、疑心暗鬼にさせといて違いました、というパターンかも?💦

この曲からは、素朴で優しい女性というイメージですが、果たしてどんな人物なんでしょうか。

こんな可憐な曲作っておいて、裏があったら怖いし、特に何もないのにずっと何かあるのかと疑ってしまうのも悲しい…ベアーさん罪なことするな~💦

 

以下その2に続きます。

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旧ツイッターからの避難について

2023年10月20日 | 雑記
旧ツイッター、いつでもやめてやる、と言えたら良いのですが、ほぼツイッターしかやってない情報源アカウントがあったりして、なかなかそうも行かない…
有料化か個人情報提供が来たらその時はやめるつもりですが。

さて、その時が来た時の避難先ですが、Blueskyの招待コードをいただいたので、アカウント作りました。ツイッターと同じ@gura58です。

招待コード、私も若干持っているので、興味がある方はご連絡ください。相互フォロワーさんか面識のある方に限らせていただきますが。

Bluesky 、まだ人が少ないのか、ツイッター始めた頃のような芋づる式にフォローしたいアカウントが増えて行って…と言うような盛り上がりはない感じですかね。
ツイッターにはない機能も色々あるようですが、全然使いこなせてないです💦新機能のリリースが英語のみと言うのもあるかな💦
ほとんど投稿してませんが、旧ツイッターがいよいよ使えなくなったら、本格的に軸足を移そうと思ってます。
それ以前に使いこなせるようになったら動き始めるかもしれませんが…どうかな〜
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太平洋序曲2023

2023年03月27日 | ミュージカル・演劇

太平洋序曲については色々なバージョン見る度にブログに書いて来たので、今回も書いておこうと思います。

最初に書いておきますが、亜門版大好き人間ですので…💦
そして、これからご覧になる方にはネタバレですのでご注意下さい。
 
今回のバージョン、短縮されると言うので騒ぎになっていたそうですが、ジョン・ワイドマン氏の説明によるとカットされたのは菊の花茶1曲だと。
確かに、あの場面面白いけど、日本人が観ていて一番「???」となる場面でもあると思うので、まあありかなと。まあ「???」となるのが先送りになっただけとも言えるけど💦
突然将軍になった阿部、可愛かったけどな。香山との同志的な繋がりも、阿部の方があったと思います。
たまての自決も以前より自然な形になったかなと思います。菊の花茶とたまての自決、日本人が一番違和感を感じる場面だと思うので。
 
日本人が演じることで、日舞的な動きとか所作とか殺陣とかがカッコ良かったのは亜門版と同じくですね。
あと、歌が上手いキャストが揃っていたのは良かったですね。亜門版は見習って欲しい💦(アンサンブルは上手いけどメインキャストが…な亜門版💦)
山本耕史さんは歌が上手いだけでなく、語り手としての貫禄もあって、やっぱり上手いですね〜。
 
アンサンブルも上手い方ばかりで、プリーズハローとか圧巻でしたね。
今回の改定にあたって、香山と万次郎の物語に焦点を当てたそうですが、今までは香山と万次郎は少し目立つだけでナレーター以外は全員がアンサンブル、みたいなところがあってそこが好きだったんだけどな…
あと香山と万次郎の物語なら、香山を斬った後の万次郎もう少し感情が欲しかったな…
他にも黒船が来た時の庶民や大名の慌てぶりを示す場面がカットされていましたね。香山と万次郎の物語が主となるならなるほどという感じですが、物語のポイントが大分変わったなあとも思いました。異文化に遭遇した日本人、というのが主体ではないのですね。(もちろんそれもありますが)
(そしてじゃあ「木の上に誰か」はどうなんだよ、ともちょっと思ったり。ソンドハイムが一番気に入っていた曲らしいのでカットはあり得ないですけどね💦)
 
アンサンブルの出番が減った部分としては、帰り待つ鳥(There is no other way)が香山とたまてのデュエットになってましたが、これもありだなと思いつつ、第三者のシテが代わりに歌うからこその良さがあったのにな、とちょっと残念です。
本人たちが歌うとどうしても抑えた感じになるけど、第三者が歌うことで、哀れに思う感情をより豊かに表現できていたと思うんですよね。
たまての亡骸を見て立ち尽くす香山の代わりにナレーターが泣き叫ぶのもなくなって残念ですね。本人の押し殺した感情を代わりに表現するのが、とても日本的で良かったのですが。
 
太平の浮島(The Advantages of Floating of the Middle of the Sea)は、なかなか演出難しいですよね。以前ロンドンで観た時も観客は???と言う感じでした💦亜門版のリズムに合わせた演出はちょっと傑出していたなあ。割れんばかりの拍手が起きていたの、多分亜門版だけだと思う…(他のプロダクション1つしか見てないですけど(^^;)
黒い竜が4匹(For Black Dragons)あたりから曲の迫力に圧倒されて引き込まれて行った感じですね。漁師と盗っ人のお二人も良かったです。
 
俳句(Poem)は歌の上手いお二人で聞けて、いい曲だな〜と思いましたね。(海宝&ウェンツ組でした)
 
木の上に誰か(Someone on the Tree)は、老人が明治風の衣装になっていてなるほどと。(庶民は和装だった気もするけど…)
少年を女性がやるのもなるほど、と思いましたが、ちょっとキー高すぎかなあ。きれいに出てましたけど。
老人がだんだん元気になって、最後は木に登ってしまうのもちょっと泣けました。
でも、全体的に明るくて、切なさがもう少し欲しかったかなあ。目指している方向が違うのでしょうけど。
 
プリーズハローも面白かったです。皆さん歌上手くて、フランス提督は踊りも上手くて(笑)オランダ提督の風車が回った時には噴いてしまいました(笑)
ロシア提督のコート、朝海ひかるさんの将軍まで触りに行っていて可愛かった(笑)
しかし朝海ひかるさんはほぼずっとバカ殿みたいな将軍の格好で、カーテンコールも将軍の姿で、大丈夫なのでしょうか…💦
 
Nextは、やはり日本人の演出じゃないので、その後の日本に対してのメッセージ性はあまりなかったかな。どういう風に日本が変わったのかという視点が。まあ「かつて外国を受け入れなかった時代があった」という台詞からもそのあたりは伺えましたが。もともとそういうもの?
浮世絵風の背景が移動して行くCGの演出にはちょっと感動しました。曲との相乗効果の演出ですね。
 
訳詞はかなり話の流れがわかりやすいものになっていたと思います。特にボーラーハットとか。
発音的にも無理のない音節になっていましたね。Four black dragonsを「竜がよんひき〜」とか歌いにくかったろうなと💦
Don’t touch the coatも思い切ってコートを無視して「さわるな」だけにしてましたが、歌ではないけど曲の流れは良くなったと思いました。「コートに触るな!」も面白かったですけどね(笑)
 
ついつい亜門版との比較みたいな感想になってしまいましたけど💦やはり演出次第でどうとでもなる作品でもあるな、というのも実感しました。
そしてやっぱり曲が良いですよね。何度も書きますが、歌の上手いキャストで音楽を堪能できてよかったです。
良い作品なので、国内外問わずまたやって欲しいですね。また違う演出も見てみたいです。(今は海外でやられてもおいそれと観に行けませんが…)
亜門版もまたやって欲しいですね…!
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力の指輪サントラ トラックごと感想その5 

2022年09月01日 | 指輪物語&トールキン

力の指輪サントラトラックごと感想、ようやく最後です(^^;)

引き続き、ドラマの場面予想のような感想になっているので、ネタバレを気にされる方はご注意ください。

 

33.The Vail of Smoke

ホルンで静かにエレンディルとイシルドゥルのテーマが流れ、ついで弦楽器でドラマチックながらもどこか寂し気に流れます。

そして音楽が静かになった後、女声のソロの歌が入ります。どこかで聴いた気がするんだけど気のせい?

続いてフルオーケストラで弦楽器、ホルンのメロディでブロンウィンとアロンディルが壮大に流れます。

ホルンでガラドリエルのテーマもちょこっと。

ヌーメノールのリズムが多分普通の打楽器?で演奏されて出てきて、ホルンとトロンボーン?がメロディを演奏しますが、すぐにリズムは消えて、ヴァイオリンのメロディも静かに消えていきます。

そしてオーケストラをバックにニッケルハルバのハルブランドのテーマが。やがてメロディはオーケストラに引き継がれ、一旦盛り上がった後ホルンで少し寂しげに演奏されます。

そのあと次第に音楽が盛り上がり、最後はヌーメノールのテーマがコーラスとフルオーケストラで壮大に演奏されて終わります。

これ皆集合してるんだけど(^^;)ここで解散してヌーメノール人たちは帰るのでしょうか。まさか皆一緒にヌーメノールに行ったりはしないよね?(^^;)

 

34.The Mystics

不気味な男声のささやきのような声が流れます。雰囲気はNampatにかなり似てますね。色々な楽器が次第に加わり、一旦男声が消えて楽器だけになると急激に弦楽器のグリッサンドで音が上がって一旦音楽が切れたあと、再び男声のささやきが始まりますが、今度はバックの音楽が4/4拍子から3/4拍子になっています。男声合唱が消えてそのまま3/4拍子の音楽のテンホが早くなってが盛り上がり、また消えます。

打楽器のリズムの最後が2/4拍子が2回続く変拍子なのですが、サウロンの2・2・3拍子に近い?

再び男声のささやきが始まりますが、今度は4/4拍子に。そして再びテンポが上がって3/4拍子で、今度はささやきでなくはっきりした掛け声です。男声だと思っていたけどもしかしてずっと混声だった?

そして掛け声が切れると、チェロでよそびとのテーマが静かに流れます。ちょっとかわいらしい3拍子のリズムはなしでシリアスな感じです。そしてその上に女声合唱が神秘的ながらも優しく流れます。

しかし合唱が消えると、よそびとのテーマがより低い音で少し暗く流れます。でも長調に転調してる?

そして悲し気な女声合唱がよそびとのテーマに代わって流れます。その後再びよそびとのテーマが弦楽器で演奏され盛り上がりますが、そこに男声合唱の低い声が。Plea for the Rocksに出てきたコーラスと似ている?

弦楽器の早いパッセージとともに、混声合唱でよそびとのテーマが再び流れます。

盛り上がった後、あのかわいらしいリズムが少し流れ、そしてホイッスルでノリのテーマが。静かで優しい弦楽器の音楽が流れた後、ハーフットのテーマもフィドルで流れ、静かに終わります。

……この曲、どういう場面か難しいですね(^^;)おそらくよそびとが襲われて(ワーグに囲まれる場面が出てましたね)、何等かの力を発揮、そのあと正気に戻り、ノリたちがよりそう、という感じでしょうか。

よそびと、この音楽を聴く限りでは悪い人には思えない…けれどサウロンとも何かしらつながりがあるのかもしれない…まだまだ謎の人物ですね。

 

 35.Perilous Whispering

ハープをバックに女声合唱が流れた後、弦楽器の速いパッセージが流れ、ニッケルハルバのハルブランドのテーマが少し流れた後、混声合唱のメロディが流れ、テンポが速くなり、オーケストラも盛り上がりますが、再び静かになって女声合唱のフレーズに。

そのあとハープと弦楽器の静かな音楽が流れ、やがて音楽が不穏な雰囲気に。

そしてニッケルハルバのハルブランドのテーマがまた少しだけ流れて終わります。

これもどういう場面なのかさっぱり(^^;)タイトルとハルブランドのテーマが断片しか流れないことから、ハルブランドが何かに誘惑され悩んでいる場面とか?

 

36.The Broken Line 

久しぶりのヴァリノールのテーマが女声合唱で神秘的に流れます。いやこれも子ども合唱???

しかしバックは弦楽器の不気味な不協和音が流れ、次第に不安な雰囲気になって行きます。

それを打ち破るようにフルートでガラドリエルのテーマが流れますが、これもワンフレーズだけで、再び女声?のヴァリノールのテーマがゆっくり流れます。そして合間にはまた不気味な弦楽器の不協和音が。

再びフルートのガラドリエルのテーマが流れますが、やはり弦楽器の不協和音にかき消されます。

そして今度はホルンでガラドリエルのテーマが流れますが、これもワンフレーズだけ。

そして、混声合唱で優し気に流れるのはなんとサウロンのテーマ!?最後には女声がサウロンのテーマを寂しげに歌い、不気味なフレーズから混声合唱が上に転調して行き重なって行きます。

チェロでがラドリエルのテーマが少し流れた後、今度は完全なサウロンのテーマが男声合唱流れますが、バックでホルンや女声合唱の合わない響きのフレーズが重なり、消えていきます。

これどういう場面なのか…ガラドリエルがヴァリノールとの絆を失い、サウロンと戦っていく運命を覚悟する場面とか?しかし静かなサウロンのテーマが解せないです…(^^;)

 

37.Wise One 

フルートと弦楽器でよそびとのテーマが流れますが、どこか明るさを感じます。続いてチェロでも流れますが、バックにはかわいいリズムが長調に転調した優しい変奏が。

そしてホイッスルとフィドルでノリのテーマがゆっくりと少し流れ、続いてフィドル、パグパイプでゆっくりとハーフットのテーマが流れます。

ノリのテーマのリズムが登場しますが、メロディにはならず、静かな弦楽器につながります。

ふたたびローホイッスル?でノリのテーマが流れます。バックは感動的な弦楽器が静かに流れています。

続いてノリのテーマのBバートが弦楽器で優しく演奏されます。(ちょっと久石譲っぽいような(^^;)

そしてノリのテーマがまた少しホイッスルで流れます。

ハーブの優しいリズムに、フィドルなどでノリのテーマのコードだけが流れ、再び弦楽器でノリのテーマが静かに感動的に流れます。

オーボエのフレーズのあと、ホイッスルでノリのテーマが感動的に流れ、最後は静かに消えていきます。

これがどういう場面かといえば、よそびととノリたちが分かり合う場面?(何を?(^^;)かなと思うのですが、結構長いですよね(^^;)

ハーフットのテーマのところはポピーちゃんかなと思ったり。

 

38.True Creation Reuires Sacrifice 

弦楽器と男声合唱の和音のあと、女声の歌詞付きでガラドリエルのテーマが歌われます。バックはそのまま男声合唱が流れています。

今度は優しい弦楽器が流れ、エルロンドの優しいテーマに続きます。ガラドリエルたちエルロンドと合流してるのかな。

続いて弦楽器の速いパッセージの上に女声合唱、次いで混声合唱が流れます。そして金管楽器のメロディが流れるのですが、これ何かの変奏かな…どこかで聴いたようなうーん。

と思ったら、次のトラックのメインテーマじゃないですか(^^;)Where the Shadows Lieってテーマ名で良いのか?

そしてこの弦楽器の速いパッセージ、35.Perilous Whispersでも出て来ましたね。LotRサントラの裂け谷のWeakness and Redemptionにも似てるし、ボビットBoFAのスマウグの襲来のところにも似てるなと思いました。

次第に音楽がもりあがったところで一旦切れ、弦楽器の速いパッセージの上に男声合唱、ホルン、フルート、混声合唱と金管楽器などのフレーズのあと、ハーブとともに一旦音楽が切れます。

女声合唱の不思議なフレーズのあと、弦楽器の速いパッセージが半分の速さで流れる上を混声合唱がWhere the Shodows Lieを歌います。

そして一旦音楽が切れたあと弦楽器でコーラスと同じWhere the Shadows Lieが繰り返され、フルオーケストラで盛り上がったあと再び静かになり、元のテンポの弦楽器の速いパッセージの上に女声合唱でWhere the Shadows Lieが流れ、最高潮に盛り上がった後、静かなどこか弱弱しい女声で静かに終わります。

Where the Shadows Lieが登場して以降はどんな場面なんだかさっぱりです(^^;)

 

39.Where the Shadows Lie(Insturmental)

前の曲で散々出てきたフレーズがまずは男声をバックにニッケルハルバ?で演奏されます。いやもしかしてハルダンゲル・フィドルかも?

やがてフルオーケストラと女声合唱のバートに。インストゥルメンタルというだけあって一応メロディはヴァイオリンがやってますかね。

そしてまたニッケルハルバorハルダンゲルフィドルのメロディに。一旦盛り上がってから再びやや静かな演奏になりますが、バックの混声合唱がどんどん盛り上がって行き、やがてニッケルハルバorハルダンゲルフィドルをかき消しますが、最後は静かに女声がメロディを歌って曲が終わります。

どんな場面なんだかさっぱり…というかこれもテーマの曲ですかねもしかして…ニッケルハルバだかハルダンゲルフィドルだか、というところは明らかにハルブランドを表しているようですが…ハルブランドどんな人物なのか、ますます謎が深まります(^^;)

 

という訳で、なんとかドラマ配信開始前に全曲感想書きました!かなりやっつけですが(^^;)

考えてみると後半のトラックはシーズン1後半でしょうから場面予想するにも急がなくてよかったかもですが、まあ配信始まる前に終わらせて心静かに?配信を迎えたいと思ったので。

いよいよ明日配信開始、どんなものになっているのか、サントラまで聴いた今となっては楽しみの方が強いですね!

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力の指輪サントラ トラックごと感想その4

2022年08月31日 | 指輪物語&トールキン

力の指輪サントラのトラックごと感想その4です。

その3に引き続き、ドラマに出てくる場面で使われたであろうサントラになります。場面予想のような感想にもなりますので、ドラマの内容のネタバレになる可能性がありますので、ご注意ください。

 

24.Scherzo for Violin and Swords 

最初タイトルを見た時は「ヴァイオリンと剣のためのスケルツォ」!?どういうこと???と思いましたが、確かにソロヴァイオリンのスケルツォですね。剣はどうなの、と思いますが(^^;)

おそらくガラドリエルが剣で戦う場面なんでしょうが、面白いタイトルつけますね。

ヴァイオリンのアクロバティックなメロディはガラドリエルのテーマの変奏?(自信なし)

途中ノリのテーマ??と思うところがありましたが、コード進行が偶然同じなだけ?ちょっとここノリが出て来るとは思えないのですが。

最後の方ではっきりとガラドリエルのテーマが出て終わります。どんな場面なんでしょうね~

 

25.Sailling into the Dawn

金管楽器が静かに始まって盛り上がったところで、トランペットとホルンで華々しくハルブランドのテーマが流れます。バックにはヌーメノールの打楽器のリズムが。

そしてすぐに金管楽器で華々しくヌーメノールのテーマが流れます。

これ、タイトルからして東に向かっている=ハルブランドとともに(ガラドリエルもいるはず)ヌーメノールの船団が中つ国に向かっているということでしょうか。

やがて合唱も入って盛り上がった後、短調に転調してやや暗い雰囲気に。

そして優しいハープをバックに、トランペットでエレンディルとイシルドゥアのテーマが少し哀愁漂う雰囲気で流れます。エレンディルとイシルドゥア(あるいはどちらか)も同行しているのでしょうか。

そしてフルオーケストラと合唱でガラドリエルのテーマが。そして再びトランペットとホルンで華々しくハルブランドのテーマが流れます。

勇ましいフレーズを挟んだ後長調に転調し、再びヌーメノールのテーマに。合唱とオーケストラが合わさった、エキゾチックさが少なめな演奏です。

 

26.Find the Light(amazon music exclusive)

amazon musicの限定トラックです。ハルブランドのテーマがニッケルハルバで流れますが、バックのリズムは不穏な雰囲気です。

やがてバックのリズムがなくなり、弦楽器がゆるやかに流れ、ハルブランドのテーマが消えた後は盛り上がって静かになります。

そしてホルンの優しいメロディが。ついで合唱の聖歌のような響きから女声ソロが流れ、ニッケルハルバも加わり、最後はニッケルハルバで音楽が終わります。

ちょっとハルブランドが出てくる以外にはどんな場面かよくわからないですね…(^^;)

 

27.For the Southland

不穏な弦楽器のフレーズから始まり、金管楽器、低音弦楽器で戦闘場面のような激しい音楽が流れます。バックには混声合唱も流れています。

南部地域、おそらくはブロンウィンやアロンディルもいるティルハラドが戦闘状態に陥っているのでしょうか。

音楽が不穏なまま一旦静かになります。村が制圧されたのでしょうか。

しかしそこに、ニッケルハルバのハルブランドのテーマが勇ましく登場します。ヒーロー登場という感じ?(^^;)

しかしそれもすぐに不協和音で終わり、再び不穏な音楽が、どんどんテンポを上げていきます。

時々ニッケルハルバの音も聞こえます。

ホルンでブロンウィンとアロンディルのテーマも。これはどっち?両方?(^^;)

やがて金管楽器と不気味な弦楽器の音で音楽は一旦静かになります。戦闘の決着がついた?(そして人間側が負けた?)

そこにコールアングレでブロンウィンとアロンディルのテーマがしっとりと流れます。

続いてニッケルハルバのハルブランドのテーマが、今度は物悲し気に流れます。

とりあえず彼らは生き残ったというところでしょうか。

しかしすぐに金管楽器の不気味な音楽が流れ、不気味な金管楽器と打楽器のリズムをバックに女声ソロでブロンウィンとアロンディルのテーマが流れますが、バックの不気味なリズムはどんどん大きくなり、女声ソロを飲み込んで音楽が終わります。

 

28.Cavarly

勇ましいリズムに、ヌーメノールのテーマがエスニック要素なしで勇ましく流れ、続いてガラドリエルのテーマが流れます。

ヌーメノールの騎兵とガラドリエルが到着したところでしょうか。ハルブランドは先行してティルハラドに入っていたんですかね。

戦闘のリズムの上にヌーメノールのテーマが繰り返されます。エレンディルとイシルドゥルのテーマも流れます。二人(あるいはどちらか)も来ているんですね。

ところでヌーメノールのテーマと言ってますが、ミーリエルのテーマがないのでヌーメノールのテーマで表されている可能性があります。実はミーリエルもいたかも?(^_^;)

ブロンウィンとアロンディルのテーマも流れます。ガラドリエルのテーマも。

そして音楽が落ち着いたところでエレンディルとイシルドゥアのテーマが哀愁漂うトランペットで流れますが、すぐに戦闘の音楽に戻ります。これどういうシーンだろう。戦闘の悲惨さを嘆いているとか?

ハルブランドのテーマやガラドリエルのテーマを交えつつ、戦闘の音楽は盛り上がって行きますが、また一旦静かになって、ホルンでハルブランドのテーマが勇ましく流れます。しかしまた音楽は不穏になり、最後にはガラドリエルのテーマがホルンで吹き鳴らされ、一旦静かになったあと、金管楽器で盛り上がって終わります。戦闘はどうなったのでしょうか…

 

29.The Promised King(amazon music exclusive)

ガラドリエルのテーマがハープ?で静かに途切れ途切れに流れた後、ホルンと弦楽器で静かな音楽が流れます。

そしてハルブランドのテーマがニッケルハルバの二重奏?で流れます。オーケストラの伴奏も控えめで物寂し気な雰囲気です。

戦いが終わったあとのガラドリエルとハルブランドでしょうか。

それからチェロやクラリネットの静かなメロディが続き、フルオーケストラが盛り上がってハルブランドのテーマを荘重に演奏します。

Promised Kingとは?ハルブランドって一体何者???

音楽が静かになると最後にブロンウィンとアロンディルのテーマがコールアングレで少し流れます。あなたたちもいたんですか(^^;)

 

30.Water and Flame

オーケストラが不気味に音階を上がっていきます。ここちょっとホビットDoSのスマウグとビルボの場面に音楽に似てるような。

そしてコーラスが始まりますが、このコーラスの最初のフレーズ、Nolwa Mahtarのコーラスの冒頭と似てませんかね?

そのまま弦楽器が激しく動く中、金管楽器の不穏な音楽が続きます。戦闘だか災害だかが起こっているような緊迫感があります。

そして金管楽器が盛り上がった後音楽が静かになり、弦楽器の不気味なグリッサンドの下降が流れて(何か落下している?)また緊迫した音楽になり、今度はコーラスも加わります。

再び音楽が静かになってコーラスのみになったあと、また金管楽器とフルオーケストラが戻ってきます。オーケストラのコーラスが希望と絶望の間を行ったり来たりするように長調と短調を行ったり来たりして、最後には短調だけれど希望も感じさせるように流れます。そして鐘の音が。

鐘の音と言えば、Elendil and Isildurの最後にも出て来ましたが、あちらは不気味な感じで低音と共にでしたが、こちらは上昇した音と一緒に、希望の鐘と取れないこともない感じです。(破滅や終末の鐘とも取れなくないですが…)

しかしこの曲、メインになるキャラクターのテーマが一切出てこないので、どこで起きているのかもよくわからないという(^^;)まあティルハラドかなあ…

 

31.In the Mines

ホルンのソロでドゥリン四世のテーマが寂しげに流れます。やがてオーケストラやハープが入って静かに少しずつ音楽が盛り上がったところで、クラリネットでエルロンドのテーマが。バックにはコーラスも流れて、フルオーケストラも入って壮大になりますが、フレーズの途中で音楽が終わります。

ドゥリン四世がいるところにエルロンドが現れるとか、あるいは最初から一緒にいて会話しているのかなと思いますが、エルロンドすごいドラマチックな音楽なのですがどんな登場なのか(^^;)いや大好きなんですけどエルロンドのテーマ。

再びチェロでドゥリン四世のテーマが流れますが、そこからコーラスとともに弦楽器が激しくなり、ドゥリン四世のテーマが荘厳に流れます。一体どんな場面なのか。ドゥリン四世がエルロンドに鉱山の秘密の何かを見せるとか?

そして今度はチェロとダルシマーでちょっとおどけたドゥリン四世のテーマが。ところどころテンポが遅くなり、テーマ曲よりは大分静かです。

再びチェロで、今度は大分しっとりとドゥリン四世のテーマが流れます。続いて弦楽器の悲し気な音楽が続き、コーラスの神秘的なメロディに。バックではハープも流れています。女声は何か宝石か鉱石を、男声は鉱山の深さを表しているでしょうか。

そして再びエルロンドのテーマがクラリネット、ヴァイオリンで静かに流れます。やっぱりドゥリン四世がエルロンドに何か見せている気が。

フルートの神秘的な音楽に続いて、男声合唱が同じ音をお経のように歌います。これPlea for the Rocksでディサの歌のバックでも流れてましたね。もしかしてディサも一緒にいる?女声合唱やハープはディサを表しているのかも?

そのまま男声合唱をバックにチェロ?低音のフィドル?(ニッケルハルバのようにも?)、そしてホルンがドゥリン四世のテーマを演奏します。

そのままチェロ・コントラバスでカザド=ドゥムのテーマがワンフレーズ流れ、女声合唱とヴァイオリンのメロディが次第に盛り上がり、金管楽器も加わって急激に上昇したあと、低音金管楽器のロングトーンで終わります。

うーんどんな場面なんでしょう…

 

 

 

 

 

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力の指輪サントラ トラックごと感想その3

2022年08月29日 | 指輪物語&トールキン

力の指輪サントラ、トラックごと感想のその3になります。

テーマ的な曲の感想が終わり、残りのトラックの感想になります。

おそらくドラマで実際に使われたサントラが元になっていはずなので、どんな場面で使われているか、の予想のような内容が主になると思います。

ネタバレを避けている方はご注意ください。特に配慮はしていません。

 

9.In the Beggining

まずヴァリノールのテーマが子どもの合唱であどけなく歌われます。そのままヴァイオリンがヴァリノールのメロディを受け継ぎ、やがてフルートのガラドリエルのテーマにつながります。

しかしその美しいメロディの陰にサウロンのテーマのバックの弦楽器のフレーズが…

この曲は、全体としてガラドリエルの回想なのかなと思いました。最初は少女時代のヴァリノールの平和な光景、そしてサウロンの影が差していく様子を表しているのでしょうか。モルゴスはスルー?ヴァリノールから中つ国に渡る場面は入っているのでしょうか。あまりそういう感じしないですが…

ガラドリエルのテーマが色々な楽器で演奏されて行きます。そしてフルオーケストラで盛り上がった後で、本格的にサウロンのテーマの伴奏が出て来ます。いよいよサウロンとの戦いが始まるのでしょうか…ってどの戦いのことを指しているのかよくわからないのですが…基本的にガラドリエルは第一紀の戦いには関わっていないはずですが、ドラマでは色々オリジナルの設定があるのでしょう。

一旦音楽が静かになり、ガラドリエルのテーマがチェロで静かに流れ、でもバックにはサウロンのテーマの伴奏が流れたりします。ガラドリエルのテーマとサウロンのテーマ、最初からフィットするように作られてるよなあ。

このあたりは、兄の死(どの兄?)を悲しみ復讐を誓う場面とかでしょうか。

続いてガラドリエルのテーマがホルン、次いで弦楽器で勇ましく演奏され、バックには弦楽器や金管楽器で不穏な伴奏が流れます。打楽器が入って一定のリズムが刻まれている様子は、何か探索しているような雰囲気もあります。サウロンを追ってガラドリエルが各地を彷徨う様でしょうか。(これもドラマオリジナル設定ですが)

混声合唱も入って一旦盛り上がってまた静かになったあと、金管楽器が入って曲のテンポも上がります。そして最後には男声合唱の低音のロングトーンで終わります。

ちょっとどんな場面なのか、さすがに予測は難しいですね(^^;)

ところで、この曲のあとに続いてElrond half-elvenを聴くとめちゃくちゃ癒されるのですが…(^^;)

 

15.The Boat

弦楽器でヴァリノールのテーマが静かに流れますが、バックは不穏な感じです。そしてホルンでガラドリエルのテーマがワンフレーズ流れたあと、子ども合唱でのヴァリノールのテーマが流れます。

これどういう状況なのかな。ガラドリエルが船に乗ってその船が難破するらしいのはわかっていますが、ヴァリノールが出てくるのは…ヴァリノールから出航しているのか、ヴァリノールへ行こうとしているのか?ヴァリノールからってことはなさそうだから、ヴァリノールに向かっている?単にガラドリエルがヴァリノールを思い出しているのかもしませんが。

やがてクラリネットの現代音楽風なフレーズがあり、音楽がどんどん不穏になって行きます。難破して行く様を表しているのでしょうか。

そしてバックにサウロンの伴奏が流れつつ、ホルンで勇壮にガラドリエルのテーマが流れます。この難破にサウロンが関わっているということ?

音楽が盛り上がった後、最後は静かに低音のロングトーンで終わります。船難破しちゃったのかな…

 

16.Sundering Sea 

不穏な混声合唱で曲が始まります。バックではヴァイオリンでハルブランドのテーマも流れていますね。そしてホルンでガラドリエルのテーマも。

難破した船でハルブランドとガラドリエルが生き残った様でしょうか。

やがて女声ソロでガラドリエルのテーマが、そしてニッケルハルバでハルブランドのテーマが流れます。

そのまま音楽はフルオーケストラで盛り上がり、最後は静かに低音のロングトーンで終わります。このパターン多いな(^^;)

 

17.Nobody Goes off Trail

最初重々しい男声合唱のハミングで始まりますが、やがてハーフットの打楽器のリズムが始まり、パグパイプとホイッスルによるメロディが始まります。

この最初の男声合唱どんな場面でしょう。何か重々しい場面から転換するのでしょうか。このハミングももしかしてハーフットのテーマ?

しばらくはハーフットの愉快な音楽が続きます。ノリたちハーフットの様子が描かれているのでしょう。

そして音楽が一旦切れると今度はよそびとのテーマが。最初は三拍子のリズムだけですが、やがてフィドル?によるメロディが流れ、合唱が入り、どんどんフルオーケストラになって盛り上がって行きます。

このあたりはノリとポピーがよそびとに遭遇する場面なのでしょうが、どんな場面になっているのでしょうね。ちょっと想像が付きません。

フルートのグリッサンドが印象的な静かな音楽から、リズムが6/8拍子で少し早くなって、その上にチェロでよそびとのテーマが流れ、バックのオーケストラがどんどん不穏な感じになって行きます。

ここはどんな場面でしょうか。よそびとの様子がおかしくなるとか?

音楽が一旦落ち着いた後、フルートの妖しいメロディが流れ(よそびとのテーマの変奏?)、再びチェロで静かによそびとのテーマが流れます。そのままヴァイオリンで静かに演奏されます。今度は優しくて少し悲しい雰囲気です。

そしてフルオーケストラとホイッスル、合唱も入ってノリのテーマが大々的に流れます!ちょっと感動的な感じ…ノリがよそびとを助けることを決心する場面でしょうか。(そういう展開になるのかどうかも今一つわかりませんが)

 

19.White Leaves

弦楽器でしずかにヌーメノールのテーマの冒頭のコードが少し流れた後、ガラドリエルのテーマが女声ソロで歌詞付きで流れます。なんて歌っているのかな。

そのあとヌーメノールのテーマがチェロで静かに続きます。ヌーメノールを表す弦楽器も。

そして、エレンディルとイシルドゥアのテーマが。最初は合唱で静かに入り、やがてホルンのメロディにフルオーケストラで感動的に演奏されます。

これ、難破したガラドリエルがエレンディルかイシルドゥアの船に助けられたということでしょうか?でもハルブランドの影がないな。別にガラドリエルがヌーメノールに赴いたのでしょうか?

エレンディルとイシルドゥアのテーマの後、ヌーメノールのテーマに移り、次第に華やかになって行きます。ガラドリエルがヌーメノールに近づいて行っている場面でしょうか。バックの弦楽器のリズムが、船が進んでいるような感じを受けます。

そしてガラドリエルのテーマが華々しく、でも途中転調して流れます。この転調はヌーメノールのテーマに合わせてかな。

打楽器も入り、ヌーメノールのテーマがどんどん壮大になって行きます。最後はヌーメノールに到着して終わり、ですかね?

ところでWhite Leavesってどういう意味になるのかな…

 

 

20.The Secret of the Mountain

チェロとコントラバスでガザド=ドゥムのテーマの伴奏部分が流れ、上にヴァイオリンと女声合唱が少し不気味に流れます。カザド=ドゥムの場面なのは間違いありませんが、どんな場面でしょうか。

低弦楽器、低音の金管楽器のフレーズが流れた後、ハーブと女声合唱で妖しくも美しい音楽になります。宝石がミスリルを表しているのでしょうか?

再びチェロで、今度はカザド=ドゥムのテーマのメロディが流れます。リズムは刻まず、流れるように静かに演奏されます。やがてメロディはコールアングレへ。

そして、男声合唱とティンパニのリズムが少しだけ入ります。不穏な雰囲気で、FotRのモリアを思い起こさせる感じです。FotRモリアというと、バルログを思い出せますが…(予告にも出てきてましたね)

再びカザド=ドゥムのテーマがチェロでしっとりと演奏され、コールアングレに引き継がれた後、チェロでカザド=ドゥムのテーマの伴奏部分が静か目に流れますが、その上ではヴァイオリンが不安気なフレーズを弾いています。

最後にはトロンボーンでカザド=ドゥムのメロディがワンフレーズ流れて、音楽は静かに終わります。

これ、カザド=ドゥムの奥深くの宝石や鉱脈、その下に何か(バルログ)がいる、ということを匂わす場面でしょうかね。

 

 23.The Plea to the Rocks 

美しい女声合唱のメロディが流れます。これディサのテーマだったりするかな…ちょっと雰囲気違う?

そして、ドワーフの姫ディサ演じるソフィア・ノンベテさんの歌が流れます。

歌詞はなく、歌声だけで聴かせる、迫力の歌唱です。

バックには低弦楽器や男声合唱がお経のように同じ音で歌ったり(なおかつFotRモリアの印象もあります)、金床のような打楽器の音があったり、ハープのグリッサンドがあったりします。ドワーフの女性を音楽で表すとこんな感じかー、と感心してしまいました。

これはディサが祈りのために歌う場面なのでしょう。ディサの歌は祈りだけではなく、歌で掘るべき場所を知ることができるようです。

 

24.This Wadering Days 

この曲もファーストインプレッションの記事で書きましたが、タイトルから言って第四弾予告で流れたあの歌だろう…と思っていたら全然雰囲気が違ってびっくりでした!

こちらの歌が元で、あの予告の歌はこの歌をアレンジしたものなのでしょうが…あの歌もドラマの中で出てくるのでしょうか。

ハーフットの少女ポピー役のメーガン・リチャーズさんが歌うかわいらしい曲です。

 

トラックごと感想その3はここまでです。あと2回くらいで終わるかな(^^;)

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