JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

尾花に月

2006年09月18日 | g-i

幸いにも、我が地域には、台風13号の影響はほとんど無く、いくぶん蒸し暑い程度で済んでしまいましたが、九州、中国地方では、大きな被害が出てしまったようですね、被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。また、この先の進路にあたる北日本には大きな被害が広がらないことを祈っております。

今日は『敬老の日』、我が家にも本人は「老人とは呼ばれたくない」と息巻く、最近めっきり物忘れがひどくなった母が同居しております。
「何言ってんだ!同居してんのはあんたらのほうでしょうが!」
まぁ、この元気があれば、しばらくは心配ないでしょう。

そんな母が
「あれ?去年は今日が『中秋の名月』だったんだなぁ、今年はいつだ?」
「あらま、物忘れ・・・・・んっんっん。よく覚えてたこと」
母は、『百年日記』なるものを付けておりまして、昨年の今日の下に今日の日記を書く形式なので、昨年の今日がすぐわかるというわけ。(意味が通じたかな?)
今年の『中秋の名月』は、10月6日です。ただ、厳密にはこの日は満月ではなくて翌日の7日が満月ということになるのですけどね。まぁ大差ないから

ところで、『仲秋の名月』が正しいのか?『中秋の名月』が正しいのか?
仲秋は旧暦の8月のことでしょ、中秋は8月の15日・・・・まぁ、これもどっちでもいいか。
そうそう、『八月十五日』と書いて「なかあき」さんと呼ぶ名字の方がいるそうですよ。

そもそも、お月見の習慣は中国から伝わったもの、あの美味しい中華菓子『月餅』は、もともとお月見のお供え菓子だったそうで、お月見の季節の『月餅』は一回り大きくて、中にタマゴの黄身が丸のままはいっているそうです。

日本では、白いお団子十五個に、ススキを活けて、梨にお芋に柿に豆、ともかく丸いものを供えて月を見る・・・今はやる人も少ないのかなぁ。
揺れる尾花に中秋の月・・・私はとてもロマンチックだと思うのですれど・・・
華やかで騒がしかった夏を納め、落ち着いた心で秋を迎える
古い風習もすてたもんじぁありません。

「お母様、『敬老の日』には何もできませんでしたので、6日には私が団子を作らせていただきます。」(そんな約束していいのか???・・笑)

さて、今日の一枚は、60歳のアール・ハインズが若手をバックに「どうだぁ!!」と言っているような、「年寄りとは言わせない!!」みたいな、そんなアルバムです。
ハインズの「トランペット・スタイル」と呼ばれた右手のタッチは健在で、じつにパワフルです。エルビンもたじたじといった感じ。
これを聴くと、年寄りをバカにしちゃいけないと、つくづくあなたも思うでしょう。

HERE COMES / EARL "FATHA" HINES
1966年1月17日録音
EARL HINES(p) RICHARD DAVIS(b) ELVIN JONES(ds)
1.SAVE IT PRETTY MAMA
2.BYE BYE BABY
3.SMOKE RINGS
4.SHOE SHINE BOY
5.THE STANLEY STEAMER
6.BERNIE'S TUNE
7.DREAM OF YOU