JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

恥部青春

2006年09月29日 | a-c

やっぱり昨晩は飲みに行ってしまいました。
ママもこのブログを見てくれるものですから
「あっ、やっぱり来ちゃったんだぁ、バブさん、昨日はかわいそうだったねぇ~~」
なんて、同情され、ビールで乾杯!
「やっぱり、自分でつまみを作って、一人寂しく飲んでるより、こっちがいいや」

「ところでバブさん、バブさんだったら若い頃の思い出で、心に残る言葉をはいちゃったなんてことあるんじゃない?」
「なんですか?その唐突なフリは?」
「マシャのラジオでそういうコーナーがあるのよ」
「なんだよ、また福山ですか・・・・・・、そうだなぁ・・・・・・」って
よせばいいのに学生時代の恋愛話をしだしてしまいました。

私はこう見えても一途なたちで(ハハハハハ、「嘘つくなぁ!」って突っ込まれそうですが)、大学2回生時代からお付き合いした女性がおり、約5年間彼女一筋(しつこいって、嘘はいいから)。
彼女は、同じ文化部連合会の私とは別のサークルに所属しておりました。文連内ではかなりの人気者で、アイドル的な存在だった彼女を、私も素敵なひとだとは思いながらも、とうていお付き合いなど出来ぬ相手だと決めつけておりました。

そんなある日、先輩に飲みに誘われ、行ってみると、彼女も同席しております。
12時を回った頃でしょうか
「サ○ダ、あんた帰んないといけないんでしょ」(サ○ダというのは彼女のあだ名です。)
自宅から通学していた彼女は、外泊を容易に出来る女(こ)では無かったのです。
「バブ、あんたなら安心だから、サ○ダのこと送っていって」
某サークルの女性委員長の命令に逆らえるわけもなく、帰りの電車が無くなるのを覚悟の上で、彼女を送っていくことになりました。

乗換駅に着いたときには、もう乗換電車は無くなっていました。
「ここからタクシーで帰れるから」と彼女
「そっか、じゃあタクシー乗り場まで送るよ」
「ところで、バブ君は帰りどうするの?」
(「いまさら、心配したって遅いよ」)
「大丈夫だよ、そのへんのベンチかなんかで始発を待つから」
「えっ?!まだ5時間もあるわよ。」と帰りにくそう
「じゃあ、30分だけ散歩に付き合ってよ」

駅から海側に向かって、何を話していたかは忘れてしまいましたが、二人でとぼとぼと歩いていると、酔っていたのでしょうね、私は突然荷物を投げ捨て、彼女を抱きしめちゃったんです。
通行人はいたと思いますけどお構いなし、かなり長い時間そうしていたと思います。これがもっと大人になっていたら、ホテルにでも連れ込んじゃうのかもしれませんが、ウブなバブ君のこと、
「タクシー乗り場に送るよ」

駅前に戻った私たちは、タクシー乗り場に、ところが彼女はタクシーに乗ろうとしません。
ベンチで彼女の肩を抱いたまま、気が付くと、空が明るくなっていました。
「やっぱり、海まで行ってみようか」

彼女をおもわず抱きしめてしまった場所に差し掛かったときです。
暗いときにはわからなかったその場所はなんと教会の前、
「おまえがどう思おうといい、オレはおまえと付き合いたい、偶然だけど、さっきオレは神様の前でそう誓ったんだから」

うっ!クッサ~~~~! 私が放った、おそらくは最高にクサイ唯一の台詞だと思いますよ。
ママ、こんなんでいい?

いやいや、恥ずかしいものですね。今日の記事は読まなかったことにしてください。
こんな私にも『青春』みたいなものがあったんですよ。
彼女とは約5年お付き合いをしましたが、我が愛児の母は彼女ではありません。(笑)

さて今日の一枚は、久しぶりにマイルスにしてみました。
アランドロンの名作映画「太陽はひとりぼっち」を覚えてますか、そしてそのリメイク「リプリー」という映画も御存じでしょうか?

ある意味、屈折はしていますが、最高の『青春』物語だと思いませんか?
その「リプリー」で、「NOTURE BOY」は使われていましたね。
ミンガスへのお付き合いレコードと言ってしまえばそれまでですが、マイルスの「NOTURE BOY」も、なかなかの名演ですよ。

BLUE MOODS / MILES DAVIS
1955年7月9日録音
MILES DAVIS(tp) BRITT WOODMAN(tb) TEDDY CHARLES(vib) CHARLES MINGUS(b) ELVIN JONES(ds)
1.NATURE BOY
2.ALONE TOGETHER
3.THERE'S NO YOU
4.EASY LIVING