JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

自由研究はこれだ!?

2009年08月13日 | m-o

やれ台風だ地震だと日本列島は天変地異の驚異にさらされている感がありますが、被害に遭われた方々はもとより、交通機関等々による間接被害に遭われた方々にもお見舞いを申し上げます。
おかげさまで我が田舎は、台風の影響で一度大雨警報が出たもののさほどの被害もなくお盆を迎えることができました。

今日は墓参りを早々に済ませ、久しぶりにのんびりと過ごしています。
先日伯母からのもらい物の話をしたばかりですが、お盆となるとこれがまた気を遣ってくださる方がいて、いろんな物をいただきます。
でもまぁ、とうぜん仏前に供えるものが中心ですから、甘~~い日持ちするようなお菓子とかが中心で、私にはさほど魅力あるものとはいえないわけです。
「そんなこと言うとバチが当たるよ。」
「たしかにそのとおり、そのとおりなんだけどね、ほらお返しだって考えなくちゃいけないっしょ・・・・・ビールとかウイスキーとか贈ってくれればなお嬉しい。」
「そうしてほしけりゃ、サッサと仏壇にでも入っちまえ!!!!」

そんな中、
今年はお盆に墓参りが出来ないからと姉からは梨が届きました。
桃にしてもスイカにしても梨にしても、暑い時期に良く冷やしたみずみずしい果物はなによりのご馳走ですよねぇ、焼き菓子や水羊羹には手が出ない私も、果物だったら「何でも来い」であります。
もちろん仏前に幾つか供えさせてもらい、現世に生きる私どももご相伴です。
いやらしくない甘みが(お菓子の甘さにはどうもイヤラシサを感じてしまう私です。笑)これでもかっていうくらいの果汁とともに口に拡がって、
「美味しゅうございます。」

そんなこんなで梨を味わっているときです。

「オレさぁ、梨を食べると思い出すんだよなぁ、ピノキオを・・・」
と私。
「なにそれ?」
「ほら、ケベック爺さんが貧乏でさぁ、喰うもんが無くて、それでもお腹が空いたからなんか喰わせろっていうピノキオに、一つしかない梨を食べられちゃうジャン」
「えぇぇ?全部ピノキオが食べちゃうんだっけ?それに梨じゃなくてリンゴじゃなかった?それからも一つ言えば、ケベックじゃなくてゼベットだし。」
「いや、ぜったいに梨だった!」

お盆にそんなんで言い合いしてもしかたがないんであれますが・・・・
「○○(息子)か△△(娘)の絵本かなんか無かったっけ?」

考えてみればピノキオもそうですが、小さい頃見聞きした『おはなし』ってぇのは、「誰それ著の何々を読んで」とか、「ナントカっていう映画を観て」とか、そんな明確な記憶じゃありませんよね。
梨だと言い切った私だって「ピノキオは木の人形で、ワガママで、人間になりたくて(これは、かなり『妖怪人間ベム』と重なっていますけど....笑)改心して、鯨のお腹の中でゼベット爺さんに再会する。あっそれから嘘をつくと鼻が伸びるんだった。」そんな感じでしか覚えてないんですから、それに『妖怪人間ベム』じゃありませんが、他の『おはなし』と混同して自分自身で内容を作り上げているようなところも「アルと思います。」

でもね、私が聞いたか何かして覚えていたピノキオでは、たしかに梨だったんです。
「まだいうか!」
釈に障るので、今度図書館にでも行ったら調べてきますけどね。(笑)

仙女の白い肌を抱いて、二人は一つのベットに入り、玉のような体を撫で、細い腰をやさしくいたわり、その美しさを口にしながら、交わりの限りを尽くした。それはまるで、比目の魚が並んで泳いでいるような楽しさであり、鴛鴦が心を一つにして遊ぶような夢心地であった。その押したり引いたりするさまや伏して抱き合う姿というのは、・・・・・

かぁ~~、赤面してしまいます。
いやいや、べつに久しぶりにのんびりしたからといって、昼真っから官能小説を読んでたわけじゃありませんよ。
日本書紀や万葉集、丹後国風土記にも出てくる、ご存じ『浦島太郎』。その浦島太郎が竜宮城ならぬ蓬莱山(そもそも浦島太郎は竜宮城などへは行っておりません。)で繰り広げる官能の世界を、平安時代の書物『続浦島子伝記』ではこんな表現(もちろん漢文でベットはありませんが)で書かれているんであります。

まっ、最初はどうだったかわかりませんが、少なくとも平安時代には『浦島太郎』はイッパシの『ポルノ小説』だったわけで
日本の昔話も海外の・・ほら、アンデルセンにしてもグリムにしても、追求すればとんでもない『おはなし』だったりするじゃないですか、
日本書紀から追っかけるのは難しくても、『ピノキオ』だったら、原作がカルロ・コッローディ著『ピノッキオの冒険』だということもハッキリしているわけで、「自分のイメージがどの時代の何の『ピノキオ』に由来するのか」なんてぇのを調べてみるのも、あんがい面白いかもしれませんよね。
「ようし、夏休みの自由研究はこれかぁ!?」
って、やる気もないくせに。


こんな本もちょっと面白い

さて、今日の一枚は、なんと珍しやウイントン・マルサレスです。
私がマルサレスを紹介するのはひょっとして初めてではないでしょうか?
いや、別に毛嫌いしているわけじゃないんですよ。事実、彼のライブを聴きに行ったこともあるんですから。
でも、どうにも燃え切らないところはあるんですよねぇ・・・・いえ、ライブは盛り上がったんですよ。だって、大ホールではなくライブ・ハウス(しかも、それほど大きくない)でのライブでしたから(おそらくその時の来日では唯一のライブハウス公演だったと思います。)、それはもうマルサレスの凄さに圧倒されました。

う~~ん、それでも彼のアルバムとなると・・・なんて言ったらいいのかなぁ・・・・やっぱり上手すぎるから?いや、そういう事じゃなくて・・・・口では説明できませんが、すんなりと受け入れられないところがあります。
特に今日のこのアルバム、ウイズ・ストリングスってぇのがねぇ
同じストリングスものでも、クリフォード・ブラウンならまだしも・・・・・・・

いつもながら、これ全て個人的感想というよりは感情ですからあまり気になさらないように。

えっ?それじゃ紹介するなって?
だってぇ、『ピノキオ』の話をしたらやっぱ「星に願いを」じゃないですか、しかも、この絡みはつい先日、七夕の時にありましたしね。また重複盤というのもさぁ・・・・

HOT HOUSE FLOWERS / WYNTON MARSALIS
1984年5月30,31日録音
WYNTON MARSALIS(tp) BRANFORD MARSALIS(ss,ts) KENNY KIRKLAND(p) RON CARTER(b) JEFF 'Tain' WATTS(ds) Robert Freedman Orchestra

1 STARDUST
2 LAZY AFTERNOON
3 FOR ALL WE KNOW
4 WHEN YOU WISH UPON A STAR
5 DJANGO
6 MELANCHOLIA
7 HOT HOUSE FLOWERS
8 I'M CONFESSIN' (THAT I LOVE YOU)