上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

2012年冬上海(17):南蘇州路

2012年02月13日 06時19分47秒 | 上海優秀歴史建築
虹口区側の河畔に建つ1933年築の「河濱大楼」です。


上海の不動産王サッスーン商会が建てた、当時上海最大の外国人向け商店兼住宅でした。エレベーターも9台あり、当時は水深2.1mのプールも併設してあったそうです。

建設当時は8階建てでしたが、1978年に上部3階が増設されました。


現在も住宅として使用されていますが、700戸、約2000人が居住できるそうです。

さらに東側に建つのが1924年完成の「郵政大楼」。



中国の郵便制度は1896年に開始されましたが、租界では1861年から英国が始めています。


今でも2階で郵便窓口業務を行っていますが、郵便博物館も併設されており、中庭には郵便飛行機や列車・馬車などが展示されており、子供連れでも楽しむことができます。


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4 コメント

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たしか…? (Hiroshi)
2012-02-13 20:21:03
記憶に間違いなければ、この郵政大楼、上海事変の時に戦場になったのではないでしょうか? 
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Hiroshiさん (haichaolu)
2012-02-14 09:51:56
今日は。
手元には詳しい資料がありませんが、旧日本軍が占領していたことは間違いないようです。
戦場になったのは、もう少し上流の西蔵路橋のたもとに有る「四行倉庫」でしょう。
第二次上海事変の時の「800壮士抗日戦」として記念館も併設してあります。
上海市内では「抗日」の記念碑は少ないですので、覗かれては如何でしょう。
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Unknown (ごーさん)
2012-02-14 22:38:24
1933年築でエレベータ付きはすごいですね。
中国威海でもやっとエレベーター付きの住宅が増えてきました。
私が来た5年前はエレベーター付きの住宅を探すのが大変でした。
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ごーさん (haichaolu)
2012-02-15 08:58:04
今日は。
エレベーターは保守も必要ですから、高層ビルで1台しかない建物は故障すると大変です。
旧日本軍は租界を無傷で手に入れたかったのでしょう、直接戦場にならなかったので、
これだけ歴史的建造物が多く残りました。
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