1907年上海外国人居住区地図<黄浦江人文热线>
1865年から実施されたルールの1つ目は「南北に走る道路は中国の省名にし、東西に走る道路は中国の都市名にする。」です。
大きな南北の道路では外灘から西へ「四川路」「江西路」「河南路」「山西路」「福建路」「浙江路」「雲南路」「西蔵路」などがあります。
標識の「赤丸」は起点で「N」は北を指します。
東西の道路は北から「北京路」「寧波路」「南京路」「九江路」「漢口路」「福州路」「広東路」などですが、中国地理に疎い日本人には重要ではないので憶える必要はありません。
同じく「赤○」は起点で、「E」は東を指します。
大切なのは2つ目のルールの「延安路と中山東一・ニ路」基準です。
「番地は南北の道路は延安路を、東西の道路は黄浦灘路(今の中山東一・ニ路)を基点とし、道路の右側を偶数番、左側を奇数番にする。」です。
少しややこしいですが、ゆっくり考えれば理解できます。
「T字」を右に90度倒し、「┤」とします。北を上にして縦棒が「中山東一・ニ路」、横棒は「延安路」です。
東西に走る延安路から北へ道を進むと番地が段々大きくなり、右側(東)が偶数で左(西)が奇数番地です。
延安路から南へ下がる道も南へ進むと番地が段々大きくなり、右側(今度は西)が偶数で左(今度は東)が奇数番地です。
東西の道は西に行くほど大きくなり、右手(北)が偶数で左手(南)が奇数です。
1番地の隣に2番地はありません。(道の対面にあります。)如何ですか、ご理解頂けたでしょうか。
なお、「中山路」は中国各都市にあるようですが、辛亥革命の父「孫文」が日本で使った「中山」の名前が使われているのでしょうから、比較的新しい名称だと思います。
上海の場合、環状線に使われており、「中山東一路・中山東二路(外灘)」「中山西路」「中山南路・中山南一路。中山南二路」「中山北路・中山北一路・中山北二路」と東西南北にありますので、タクシーをご利用の場合は注意してください。
付録ですが、上海は広いので番地が無限に大きくならないように、例外はあるようですが次の基準があり、こちらは憶えておくと便利です。
南北の道は蘇州川から北が「○○北路」、蘇州川から延安路までが「○○中路」、延安路から南が「○○南路」となっています。
延安路は例外ですが、東西は概ね西蔵路を基準として東が「○○東路」、西を「○○中路、又は○○西路」となっています。
従って、街歩きには「延安路と西蔵路が基準」とも言えます。
如何ですか、これを憶えるとあなたも「上海通」ですね。
(一部写真はストックから使用しました。)
応援ポチを宜しくお願いします。---> にほんブログ村
「番地のルール」を憶えておくとホテルやレストランを探す時に便利です。
以前は店に電話をかけ、タクシーの運転手に場所を確認させていましたが、なかなか分らないこともありました。
「1番地の隣に2番地があるはず」がありません。
こういうことを前もって頭に入れておくと、街歩きの効率が違ってきますね。方向音痴の自分には有難いルールです。
以前、別のブログでもご紹介しましたが、今回は現地の標識を見て納得していただいています。
駐在員で来たころは、場所が分らず泣きそうになったことが何度もありました。