上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

上海ストリート:徐家匯公園の洋館は録音スタジオだった。

2013年01月04日 06時00分00秒 | 上海優秀歴史建築
久しぶりに来ると、案内板が新しくなっていて日本語表記もありました。



日本語も完璧ではありませんが、だいぶ上手になりましたね。


「徐光啓」が翻訳した西洋の数学用語は「幾何学」など、日本でも使われています。

中央に空中歩道があり、公園全体を見渡せます。



天気の良い日は水辺で日向ぼっこが気持ちいい。



マンション住まいの住民にはありがたい公園です。



この洋館は、今ではミシュラン三つ星シェフによるスペイン料理店となっています。



1921年建築のフランス風洋館。



中国レコード会社の建物でした。



玄関前には当時の録音機が展示されています。



1935年に製作された抗日映画「風雲儿女」の主題歌「義勇軍進行曲」がここで録音されました。



「義勇軍進行曲」は映画と伴に大ヒットし、1949年に正式に中国国歌となりました。




撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmL F4

太清宮:上海最大最古の道教寺院「浦東新区」

2013年01月02日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
文革時には壊滅的な打撃を受けたようですが、1982年頃から宗教活動が再開され、2001年以降浦東新区人民政府の手により再建が始まり、2008年に社殿が竣工しました。

立派な山門で入場料5元を払うと、入場券と線香を2束もらえました。


最初の社殿は入場券には「東岳殿」とありますが、扁額には「欽賜仰殿」とあり、区の文物保護単位となっています。

二つ目の社殿が「三清殿」で、三つの神像が鎮座しています。



中央が道教神の第二位「元始天尊」。



左が「道徳天尊」、右が「霊宝天尊」。



再建された社殿の一部は古い時代の物が使用されています。



三番目の社殿が「玉皇殿」。外見から三層四階建てになっています。



道教最高神「玉皇上帝」。ご本尊様のようです。



今日は真ん中のご老人が祈祷を受けています。


京劇に出てくるような楽隊が、にぎやかに鐘と太鼓、笛に二胡でお経の伴奏をしています。

境内の周りは2階建ての回廊になっており、色々な神像が飾ってあります。



屋根の飾りも大変立派です。



ここは撮影が自由で、上海の宗教施設では一番「写真」向きのようです。



撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmL F4