波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

霊犬登場!

2010-01-13 00:04:00 | ワンコ
こんばんは、白黒茶々です。
前回からの続きで、今回は初詣先の見付天神に伝わる悉平太郎(しっぺいたろう)のお話をいたしとうござります。



神社の入口には、このような悉平太郎の銅像が鎮座しています。う~む、耳がピンと立ち、マズルが長くてなかなか凛々しいワンコですね ここはやっぱり、彼と箔との2ショット写真を撮っておかなければなりませんよ。 では「よっこらしょっ(箔を持ち上げたときの掛け声) 」



なんか………凛々しさを競い合う絵を撮るつもりだったのに、箔のほうが思いっ切りゆる~い顔になってしまいました。 やはりこれは霊犬と白大福との違いでしょうか?
そんな悉平太郎のカッコよさが際だったところで、彼の核心に迫ることにします。

その昔、どこからともなく白羽の矢が飛んできて、その矢が突き刺さった家の娘を8月10日の真夜中に、見付天神にいけにえ(人身御供)としてお供えするしきたりがありました。 そうなってしまった家では、泣く泣く娘を差し出していたのですけど………
延慶の年(13O8年)に雲水(旅の修行僧)が解決策を編み出している間に、それは妖怪の仕業だということが判明しました。 さらに、その妖怪が「信濃の国の悉平太郎には知らせるな、悉平太郎が恐い 」と話しているのを聞いてしまいました。「妖怪対策のキーワードは信州の悉平太郎なるものにあり、か」
そこで、雲水はそちらの国に出向き、そのような名前の者を捜し回りました。 「妖怪が恐れるほどの者だから、腕っ節のいい大男だろうな」
その結果、悉平太郎は駒ケ根の光前寺(→開くと鐘の音が鳴る光前寺のページはコチラ)で飼われている早太郎という名の犬のことではないかという結論に至りました。「まあいい、そいつを連れて帰ることにしよう 」

そして雲水と見付の住民は、いけにえを供えることになっている夜に悉平太郎(早太郎でも可)を白木の棺にスタンバイさせ、その後のことは彼に任せることにました。 そうしているうちに、そこに巨大な狒々(ヒヒ)が現れました。なんと、妖怪の正体は、巨大なヒヒだったのです。

いつものつもりでヒヒが柩を開けたら、その中には若い娘ではなく、苦手としていた悉平太郎が。「そ、そんな……… 」いや、落胆している場合ではありません。とにかくここは闘うしかありません。 ガンバレ、巨大ヒ………じゃなかった、悉平太郎、勝て勝て勝ってくれ~

両者が闘っている間は、辺り一面に激しい物音が響き渡っていたのですけど、やがてそれも止み、いつもの静けさが戻りました。 悉平太郎と巨大ヒヒはどうなったのでしょうか?

雲水らがその現場にたどり着いたら、そこには息絶えた巨大ヒヒと、大怪我を負った悉平太郎の姿がありました。「たった一頭でこんな恐ろしい妖怪を退治するなんて、悉平太郎、よくやった」

瀕死の状態の悉平太郎はその後、駒ケ根の光前寺の住職の腕の中で息絶えたとも、傷を癒してから帰省したとも伝えられています。



私たちがこれから参拝しようとしている霊犬神社は、そんな悉平太郎にあやかって建立されたそうです。 鳥居の向こうには、長い参道が続いていて、それっぽい雰囲気が醸し出されていますね。では、ズズズイッと参ることにしましょう



その参道の突き当たりには、このような小さな祠がありました。 全国唯一を謳っているワリには、あまりにこぢんまりとし過ぎているのでは? いや、犬が祀られているというだけあって、祠は犬小屋サイズにしたのではないでしょうか。



せっかくなので箔、霊犬神社と一緒に写っておきなさい。ただし、ワンコの霊のお持ち帰りはご遠慮くださいませ。
そのあと、私たちが悉平太郎Ⅲ世君のところに行ってみたら………



なんと、彼はちょうど起きてきたところでした。 こちらの悉平太郎君は、霊犬伝説が縁で友好関係にある駒ケ根市から磐田市が譲り受けたⅡ世の息子で、平成5年5月生まれということだから………うわぁ~、もう16歳と8ヶ月にもなるのですか その年齢のワリにはまだ足腰もしっかりとしているご様子で、もう霊犬の域に入っていると言っても過言ではありませんよ。 果たして、そんな彼と箔とを対面させたら、どうなるのでしょうか?
その前に、箔か悉平太郎君のどちらかが唸ったら、箔は妖怪側で、共にいい雰囲気だったら、味方ということに定義しておきましょう。では箔、行きなさい。



「ガルル………」うわ~いきなり闘いを挑んでどうするんだ~ ぶ、無礼者、こちらのお方を霊犬と知っての狼藉か~ ちなみにその間、悉平太郎君はいたって冷静でした。霊犬としての貫禄が大いにありって感じですね。
いや、よく見てみたら、箔は唸り声を上げながらも、お得意のブンブンをやって彼を誘っているではありませんか。 しかも顔は笑っていますし………これは微妙な反応なので、明確に敵と味方に分けるのは難しいということにしておきましょう。

日本全国のあちこちには、このような犬にまつわる伝説がまだたくさん眠っていると思われます。またどこらのものを知ることができたら、嬉しいです。


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コメント (14)
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