こんばんは、白黒茶々です。
皆さまもご存じの通り、白黒茶々家は昨年の3月末に日本スピッツの箔(享年14歳1ヶ月)を亡くしました。その数ヵ月前から彼は病んでいたので、ある程度は覚悟ができていて、そのXデー以後も普通に生活し、笑ったりもできるので大丈夫
………と思ったのですけど、13年近くもずっと一緒にいたこともあって、寂しさはあとからじわりじわりと来るようになりました。
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波と合わせて2頭の世話は大変でしたけど、両脇にスピを従えて散歩やお出かけをしたり、あのモフモフの感触を味わったり、私が帰宅したらダブルの笑顔で迎えてくれたり……… と、一度2頭飼いの醍醐味を味わってしまったら、なかなか捨てきれませんでした。
そのような流れで、私は「また新たなスピッツを飼いたい」と思うようになりました。
それから、私は以前からワンコを親子で飼うことにも憧れていて「波に産んでもらおう」なんてことも考えていました。ところが、箔母さんは「面倒を見るのが大変だから」という理由で、再び多頭飼いすることに反対しました。
「ましてや、波に産ませるなんて以ての他
」それでも、私はなかなか諦めきれませんでした。
ワンコの出産について調べたりする一方で、その経験のある飼い主さんに意見を聞いたりしたのですけど……… ある方は獣医さんを介していながらも、母犬が死産や感染症に遭い、子宮を摘出されたりしたそうです。
さらに、母乳が止まっていることに気付かず、無事に生まれてきた仔犬にも死なれたり……… ということなどがあって、1頭しか育ちませんでした。
さらに追い討ちをかけるように、スピッツクラブの最後の挨拶の中で、司会のアクアマリンさんは「スピッツの繁殖は難しく、私のところでも死産だったり、後で生まれてきた子がしょっちゅう死にそうになったりしたので、素人が手を出してはいけません」という話をしていたこともあって、私の決意は大いに揺れました。
こうなってしまったからには、波に産ませるのは現実的ではありません。そもそも女の子の彼女を選んだのは、増やす目的があったワケではなかったですし。新たな子を迎え入れるとしたら、彼女と血が繋がっていなくても、いいじゃないですか
ということで、私はワンコの里親募集サイトに走りました。
しかし他の犬種に比べて、日本スピッツの件数は圧倒的に少なく、それが希少種だということを改めて実感させられました。
こうなったら、スピッツならどの子でもOKです
この際、性別や年齢に関してはこだわらないことにしましょう。
そのような心持ちで1件ずつ見ていったら、このような場所でも保護団体が活動していました。
彼らのおこないは立派で、頭が下がる思いなのですけど……… 大切にしたい気持ちがあまりにも強過ぎて、「避妊・去勢手術をやっておくので、それにかかった費用を負担してもらう」とか「健康診断、ワクチン、マイクロチップ埋め込みの費用も、別途請求」といった条件がありました。ま、まあ、それらの条件はやむを得ないことなのですけど。
それにしても、団体御用達の獣医費がけっこう高いです。
さらに「引き渡しの際には譲渡先に届けに行くのですけど、その際の交通費も負担していただく」というのですよ。さらに「冷暖房完備、完全室内飼い、番犬不可、長時間の留守番不可」など、かなり厳しい条件を突きつけていました。それらのことはやってやれないこともないとは思うのですけど、私にとってはハードルが高いです。
それ以降もスピッツの里子情報が追加されることもなく、私はしだいにそのサイトから離れていきました。
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そんな今月の17日に、ふと思ってその里親募集サイトをチェックしてみたら、大阪府高槻市で生後7ヶ月の日本スピッツの男の子が出ていました。
「共働きのため、家にいる時間が短くゲージで飼っているため、出して遊ぶ時間があまり取れないので、子犬のストレスになっていることに気づきました。」ということから「在宅時間があり、遊んであげられる時間を作れる家族や、既婚者の方の限定の応募に致します。(原文ママ)」という条件で里親を募集することにしたそうです。
こちらは個人間のやり取りとなるので、保護団体のときほど厳しくないのですけど、応募や問い合わせがすでに20件を超えていました。
しかも、募集対象地域は滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県に限られていますし。私のいる静岡県は、思いっきりその圏外となります。今から4年ほど前に、私は黒ふわの猫を求めてこのサイトを利用したことがあります。その際に、募集対象地域外ながらも、同じ東海地方の岐阜県で「これは
」という猫を見つけました。ところが「静岡県まで連れていったら猫にとっては負担となるので」という理由で断られてしまいました。
新幹線や高速道路を使えば、2時間ほどで行けるというのに。
それでも、私はそのスピッツの子が気になって仕方がありませんでした。
そうしたら、家に帰ってから箔母さんを説得して、エントリーする許可をもらうか?いや、先方は「18日に家族会議で受け入れ先を決める」とも言っているので、それでは間に合いません。
ならば、まずは「大阪府高槻市で、生後7ヶ月のスピッツの男の子の里親募集情報がありました。」というメッセージとともに、その子の写真をLINEで送ってみましょう。
それからしばらくして「なんか、箔に似ているね(原文ママ)」と返ってきました。実は、私もなんとなくそう思っていました。
ここからが本題です。勝手にエントリーして、箔母さんには事後報告という手もあったのですけど、そのようにしたら禍根を残すことになるので、正々堂々といくしかありません
私は意を決して「募集が18日までで、すでに20件以上の希望者や問い合わせがあったそうです。さらに関西限定など、条件面でかなり不利なのですけど、よほどの縁があれば繋がれるかも。ダメ元でエントリーしてもいいでしょうか?」と送ってみました。
それに対しての彼女の答えは……… 「飼いたいとか?」「まあ頑張れ
」でした。
いちおう了解を得ることができたので、これから誠心誠意をもって、先方との交渉に入ります。
白黒茶々家の家族構成や、現在のペットの数(ワンコ1頭、ニャンコ4匹)の紹介から入り、昨春に先住犬の箔を亡くして私も波も寂しくて、新たなスピッツを迎えるのを望んでいること。朝晩の散歩の他にも、柵で囲まれたフリースペース(箔波庭)でも運動できること。さらにはスピッツが好きで、多くのスピ仲間と交流していて、高槻市内にもスピ友達(ももにゃんさん)がいることを伝え、そちら方面に行く機会があったら、必ず顔を出すと付け加えました。
あと参考資料として、当ブログの箔波日記も添付しておきました。
しかし、その時にはすでに募集は締め切られていたということに、後になってから気付きました。
ダメになる可能性のほうが大きいのですけど、もし今回はご縁がなかったとしても、猫の京ちゃと行き逢うまでに6ヶ月、晃ちゃのときには5ヶ月もかかったので、長期戦も覚悟の上です。
それよりも、箔母さんの前で里子を探す方向に舵を切ることができたので、たとえどんな結果になったとしても、大きな一歩を踏み出したことになります。
そしてその日の夜に、先方から返事がありました。気になるその結果は………
「アンケートを読んだら、私共が考えていた理想的な里親像でしたので、連絡させて頂きました。もし里親様になられるとしたら、お迎えに来られる日はいつがいいでしょうか?」
というではありませんか
これはもう、奇跡というしかありません。さらに
「ぜひ、私達のワンちゃんの家族になっていただけないでしょうか?家族会議をしたら、即答で白黒茶々さんに里親様になって頂けたらと、意見がまとまりました。」
とまで言ってくださいました。
そのことを箔母さんとたつぴに伝えたら………
え~~~!!
まだ年が改まったばかりなのですけど、今年最大の感嘆詞が飛び出しました。
箔母さんは当初は新たな家族を受け入れることには否定的だったのですけど、あまりの縁の深さにまいってしまった様子でした。そうと決まったら、次は私がワンコを迎えに行く日にちを決める段階となります。
双方の都合のつく日を擦り合わせていったところ………
「3日後の(20日の)日曜日に行くことになった」
え~~~~~~!!!!
早くも今年最大の記録更新となりました。
ジェットコースター的というか劇的で、あまりの展開の早さに、心が追い付かない状態でした。
今思えば、あの夜の白黒茶々家はテンションが高かったです。
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そうと決まったら、早急に目的地までの交通手段を考えなければなりません。
当初は私が波を連れて車を運転していく方向でした。
ムリなく行くには、土曜の夜経ち&途中で車中泊まで考えたのですけど、不慣れな土地にいきなり車を乗り入れるのは危険で、費用もかなりかさみます。
それだったら、お得意の列車での旅にしてみては?
それなら渋滞や迷走もなく、確実に目的地にたどり着くことができます。
仔スピ君にとっては、いきなりの電車デビューとなってしまいますけど、波のきょうだい犬のまなちゃんやなつちゃんも、受け入れ先までは鉄道で行ったので、大丈夫でしょう。たぶん、きっと。
そうそう高槻に行くのだったら、やはりその地域にお住まいの、ももにゃんさん家のviviちゃんにもお逢いしたいですね。
そのような私の急な申し立てにも、彼女は都合を合わせてくださいました。あと合流する前には、高山右近にゆかりのある高槻城跡にも寄っていきましょう
このようにして、急ピッチで仔スピ君お迎え計画を仕上げました。
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そして間髪入れずに、その当日となりました。
朝早くに出る列車に乗るために、私は未明から支度を始め、波を散歩に連れていき………
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その一連の動きから、彼女はお出かけムードを察して勝手に盛り上がっていました。
「今から新しい弟を迎えに行くから、家で待っていてくれ」とことわってはみたのですけど、果たして理解してくれたかどうか………
そんな彼女に見送られながら、私は箔母さんに駅まで送ってもらい、列車に乗り込んでいきました。
しかし米原駅で乗り換えに失敗し、予定より30分ほど遅れてしまいました。しかも、外は雨が降っていますし、今から高槻城跡に行くのは厳しいです。
そのようなときに、ももにゃんさんから連絡が
「山崎駅まで来てくださったら、先方のご自宅前まで車でお送りします」願ったり叶ったりのありがたいお言葉に、私は甘えさせていただきました
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ということで、山崎駅までやって来ましたよ
京都府と大阪府の境にあるこの地は、天正10年(1582年)6月に羽柴(のちの豊臣)秀吉と明智光秀が山崎の戦いを繰り広げたところでもあります。
また、その駅前にはコンビニのデイリーヤマザキもあるのですよね。
そこで、私は数年ぶりにももにゃんさんと再会しました。
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その車内で、viviちゃんも出迎えてくれました。
14歳4ヶ月にもなるのですけど、持病もなくて私が思っていたよりは元気でした。
そして、その一同はいざ仔スピ君のもとへ
約束していた12時までまだ時間があったので、その近くのコンビニ(そちらは7と11のお店)のコーヒーをいただきつつ、歓談などしていました。
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そして、いよいよ先方のご自宅マンションの前にたどり着きましたよ
箔や波を迎えに行ったとき、これから一緒に過ごす楽しい生活を想像し、とても嬉しい気持ちだったのですけど、今回も同じなのでしょうか?
また、彼は初対面となる私を受け入れてくれるのでしょうか?その様子については、次回の日記で触れさせていただきます。
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皆さまもご存じの通り、白黒茶々家は昨年の3月末に日本スピッツの箔(享年14歳1ヶ月)を亡くしました。その数ヵ月前から彼は病んでいたので、ある程度は覚悟ができていて、そのXデー以後も普通に生活し、笑ったりもできるので大丈夫
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波と合わせて2頭の世話は大変でしたけど、両脇にスピを従えて散歩やお出かけをしたり、あのモフモフの感触を味わったり、私が帰宅したらダブルの笑顔で迎えてくれたり……… と、一度2頭飼いの醍醐味を味わってしまったら、なかなか捨てきれませんでした。
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それから、私は以前からワンコを親子で飼うことにも憧れていて「波に産んでもらおう」なんてことも考えていました。ところが、箔母さんは「面倒を見るのが大変だから」という理由で、再び多頭飼いすることに反対しました。
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ワンコの出産について調べたりする一方で、その経験のある飼い主さんに意見を聞いたりしたのですけど……… ある方は獣医さんを介していながらも、母犬が死産や感染症に遭い、子宮を摘出されたりしたそうです。
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さらに追い討ちをかけるように、スピッツクラブの最後の挨拶の中で、司会のアクアマリンさんは「スピッツの繁殖は難しく、私のところでも死産だったり、後で生まれてきた子がしょっちゅう死にそうになったりしたので、素人が手を出してはいけません」という話をしていたこともあって、私の決意は大いに揺れました。
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こうなってしまったからには、波に産ませるのは現実的ではありません。そもそも女の子の彼女を選んだのは、増やす目的があったワケではなかったですし。新たな子を迎え入れるとしたら、彼女と血が繋がっていなくても、いいじゃないですか
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そんな今月の17日に、ふと思ってその里親募集サイトをチェックしてみたら、大阪府高槻市で生後7ヶ月の日本スピッツの男の子が出ていました。
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しかも、募集対象地域は滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県に限られていますし。私のいる静岡県は、思いっきりその圏外となります。今から4年ほど前に、私は黒ふわの猫を求めてこのサイトを利用したことがあります。その際に、募集対象地域外ながらも、同じ東海地方の岐阜県で「これは
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それでも、私はそのスピッツの子が気になって仕方がありませんでした。
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私は意を決して「募集が18日までで、すでに20件以上の希望者や問い合わせがあったそうです。さらに関西限定など、条件面でかなり不利なのですけど、よほどの縁があれば繋がれるかも。ダメ元でエントリーしてもいいでしょうか?」と送ってみました。
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いちおう了解を得ることができたので、これから誠心誠意をもって、先方との交渉に入ります。
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白黒茶々家の家族構成や、現在のペットの数(ワンコ1頭、ニャンコ4匹)の紹介から入り、昨春に先住犬の箔を亡くして私も波も寂しくて、新たなスピッツを迎えるのを望んでいること。朝晩の散歩の他にも、柵で囲まれたフリースペース(箔波庭)でも運動できること。さらにはスピッツが好きで、多くのスピ仲間と交流していて、高槻市内にもスピ友達(ももにゃんさん)がいることを伝え、そちら方面に行く機会があったら、必ず顔を出すと付け加えました。
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しかし、その時にはすでに募集は締め切られていたということに、後になってから気付きました。
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そしてその日の夜に、先方から返事がありました。気になるその結果は………
「アンケートを読んだら、私共が考えていた理想的な里親像でしたので、連絡させて頂きました。もし里親様になられるとしたら、お迎えに来られる日はいつがいいでしょうか?」
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というではありませんか
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「ぜひ、私達のワンちゃんの家族になっていただけないでしょうか?家族会議をしたら、即答で白黒茶々さんに里親様になって頂けたらと、意見がまとまりました。」
とまで言ってくださいました。
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え~~~!!
まだ年が改まったばかりなのですけど、今年最大の感嘆詞が飛び出しました。
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「3日後の(20日の)日曜日に行くことになった」
え~~~~~~!!!!
早くも今年最大の記録更新となりました。
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そうと決まったら、早急に目的地までの交通手段を考えなければなりません。
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それだったら、お得意の列車での旅にしてみては?
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そうそう高槻に行くのだったら、やはりその地域にお住まいの、ももにゃんさん家のviviちゃんにもお逢いしたいですね。
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そして間髪入れずに、その当日となりました。
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その一連の動きから、彼女はお出かけムードを察して勝手に盛り上がっていました。
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しかし米原駅で乗り換えに失敗し、予定より30分ほど遅れてしまいました。しかも、外は雨が降っていますし、今から高槻城跡に行くのは厳しいです。
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「山崎駅まで来てくださったら、先方のご自宅前まで車でお送りします」願ったり叶ったりのありがたいお言葉に、私は甘えさせていただきました
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ということで、山崎駅までやって来ましたよ
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その車内で、viviちゃんも出迎えてくれました。
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そして、いよいよ先方のご自宅マンションの前にたどり着きましたよ
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