こんばんは、白黒茶々です。
秋といえば、秋祭りの時季でもありますよね。 私のいる地域では毎年10月に、神社のお祭りがおこなわれています。
しかもその神社は伊勢神宮の系統ということもあって、10年に1度のペースで御遷宮があるのですよ
とはいっても、本家本元のような社殿の建て替えまではさすがにしないで、伸びまくった境内の樹木を伐採したり、倒壊の恐れがある石柵をステンレス製に改めたり、仮設トイレを常設したり、………と、ちょっとした手直しの範囲でした。
さらに、御遷宮の年のお祭りは例年よりド派手におこなわれ、年功序列で中老に退いた私を含めた数人を、お祭りの運営役となる若衆に引き戻したり、地域の農協の広場にステージを特設し、そこで餅まきをやったりすることに。
ところが、今年に入ってから世界中でコロナウイルスが猛威を振るい、地域祭は大幅に見直さざるを得なくなりました。 手っ取り早く中止にするという手もあったのですけど、若衆が知恵を出しあって、限られた条件の中でできることを模索していくこととなりました。あ、音声さん、ここでのBGMは「地上の星」でお願いします。
そして、地域祭の初日となる10月10日の土曜日になりました。この日は私も含めた若衆は早朝に神社に集まって特大のぼりを立てることになっていたのですけど、台風が引き連れてきた雨のために中止に。 祭りに関する行為は、翌日に持ち越しとなりました。
日が改まって、11日の日曜日は晴れの予報でした。 とはいっても、のぼり立てのために朝の5時半に集まった頃は日の出前だったので、まだ天気のことはよくわかりませんでした。
とにかく、みんなで力を合わせてこの特大のぼりを立てますよ
このようにして………
神社の境内に特大のぼりが上がりました 昨秋は台風に阻められて立てられなかったので、2年ぶりとなります。
一緒に、小さいのぼりも立てておきました。 このようにして、今年の祭典はまずは形から入ることができました。
その2時間後には、神社で御祈祷がおこなわれました。 ただし、密集を避けるために例年のような各町内の参拝や甘酒のふるまいはなく、質素で静かなものとなりました。
その一方で、集会所(正確には集落センター)では大抽選会がおこなわれていました。 こちらもやはり密を避けるために、抽選は数回に分けておこない、三角くじは何回も触ったりしないように、テーブルの上に並べられられました。
さらに農協の出荷場では、子供を対象としたビンゴ大会を用意いたしました。 おもちゃやおかしなどの豪華賞品を前にして………
こちらもコロナの感染を予防するために、入場前には追跡調査ができるように記名してもらったり、検温や手の消毒などもぬかりなくおこないました。 さらにゲーム中はお互いの距離を保つように協力してもらいました。
ただし、お祭りの魅せ場となる屋台や太鼓台の引き回しはなく、日没前の15時には片付けに取り掛かることに。 そして、のぼりは8時間ほどで降ろされました。
一方の餅まきは中止となったのですけど、各家庭にタオルと一緒に10コほど配られました。 そうしたら、せっかくなので………
波と狛にもおすそ分けしてあげましょう 実は、彼女らは餅が大好物なのですよ。
ビニールの袋から出したら、餅のニオイがしたからなのか、目の輝きが増しました。
さらに、ノドに詰まらせたりしないように、小さくちぎっておきましたよ。
私の「よし」という合図とともに、彼女らは勢いよく喰らい付きました。 それにしても、スゴい形相ですね。
このように、今年の地域祭はつつがなく、静かに終わりました。質素でコンパクトなものとなったのですけど、普段はなかなか顔を合わせる機会のない地域の住民が協力して1つのことを成したこともあって、達成感がありました。 来年はド派手な御遷宮ではないのですけど、何の制限もなくできることを願っています。