こんばんは、白黒茶々です。
8月が終わりに近付き、秋の気配を感じつつあるのですけど、波狛日記はまだお盆休みから脱してはいません。 私はその前半はミニオフ会やボートレース観戦をしたりして過ごし、後半は毎年恒例の列車によるお城めぐりの旅によって、連休を締めることにしました。
そうしたら、今回はどの地域に行きましょうか?実は毎回適当に決めているのですけど、やはりしばらく訪れていないところがいいですね。
先日、地上波でジブリ映画の「天空の城ラピュタ」が放送されたことですし、そうだ
元祖天空の城こと竹田城に行くことにしましょう
※「ラピュタ」の地上波放送はお盆休みよりずっと後なので、天空の城つながりにするのにはかなりムリがあるのでは?(編集部注)
兵庫県北部の朝来市にある竹田城。但馬・山陰地方と京阪神を結ぶ交通の要衛であったその地に、1431年に山名宗全によって築かれました。 その後、赤松広秀が豊臣秀吉の支援を受けて、総石垣造りの近世城郭に大改築。
江戸時代初期には廃城となったのですけど、標高351mの山頂付近には当時の石垣が良好な状態で残っていて、雲海に浮かぶその姿はまさに「天空の城」そのものです。
その姿は幻想的で、さらに2012年に公開された高倉健様主演の映画「あなたへ」のロケ地となったこともあって、今では団体客も押し寄せるほどの人気の観光名所となっております。
実は私はその竹田城には、16年前に訪れたことがあるのですよ 最寄りの竹田駅からは山道をひたすら登っていって、たどり着いたその山頂には……… 静かな山あいの地で、当時はまだ知名度も低く、その日は小雨が降っていたこともあったからなのか、ほぼ貸し切り状態でした。
それだけでも、当時はまだ立ち入り制限やフェンスなどは設けられてなかったので、自由にお城のあらゆるところを探ることができました。 それよりも、私の目の前には壮大な石垣と絶景が広がっていて、それらを独占できたのは、今思うとかなりの贅沢でした。
あれから16年。竹田城自体は変わっていないのですけど、人の見る目はかなり変わり、評価と人気が高くなりました。 お城の立地も高いのですけど。
それでも、私は以前と変わらずお城が好きで、久しぶりに今度はたつぴと一緒に行くことにしました。
竹田城の最寄り駅となる竹田駅はJRの山陰本線から枝分かれしたローカル線の播但線にあって、線路では繋がってはいるものの、そこまでの列車の接続が超悪い
場合によっては、途中の乗換駅で1時間近く待たされ、そこで時間を喰ったら、今回私が希望しているお城のどれかを削減しなければならないという事態に。
それではもったいないので、訪れる順番を変えてみたり、大阪方面から福知山線を利用する正規ルートではなく、北陸の敦賀を経由して小浜線に乗ったり、臨時夜行列車のムーンライトながらを利用することを考えたり、1泊2日の予定を1泊3日にしたり、………と、10パターンほどの方法を考えてみました。それによって宿泊する場所も変わり、宿をおさえておきたいので、できるだけ早めに決めなければなりません。
その結果、日程はお盆休み終盤の14日から15日の1泊2日に決定 その初日は、豊橋駅から西に向かう始発列車に乗るためにそこまでは箔母さんに送ってもらい、まずは東海道本線で大阪まで移動。
そこからは福知山線に乗り換え、丹波篠山、柏原に寄りつつ、福知山へ。
さらに小浜線を使って、宿泊地でその旅行の最深部でもある舞鶴まで行って、その日は終了。
2日目は一旦福知山まで出てきて、そこから山陰本線と播但線を経て、この旅行のメインとなる竹田へ。
そこで疲労を蓄積した状態で、福知山から山陰本線で京都まで落ち延び、さらにそこからは東海道本線に接続し、そのまま帰途に就くというワケです。
この計画なら、5つのお城を効率よく廻ることができるのですよ
ところがお盆休み後半には、台風10号が中国・近畿地方を直撃するという予報が出たのです 前の台風8号は上陸する前に熱帯低気圧になったので、今回もそうなって欲しいと願ったのですけど、なかなか難しそうです。
こうなったら、今回の旅行は見送り、予約したホテルはキャンセルするべきでしょうか?いや、台風は自然の産物なので、気象庁の読み通りにはいかなくて、なんとかかわせるかも
結局「『これはマズい!』と思ったら、予定を切り上げて帰るようにする」ということを誓って、旅行を実行することにしました。
そして「丹波・丹後方面旅行」の初日こと、8月14日になりました。私は未明から身支度をして、まだ真っ暗な3時台に波と狛を朝散歩に連れ出しました。 しかし今回の旅行は、炎天下の中でたくさんのお城を巡るので、彼女らを連れていくことはできません。
なので、箔母さんの言うことをよく聞いて、家で大人しくしていてくださいませ。
そのあとはいたって順調で、箔母さんの協力を得つつ、豊橋駅を5時47分に出発する始発列車に乗っていきました。 ちなみにその地域のその時間の天気は、小雨混じりの曇り。
海は荒れていたのですけど、まだ嵐が来る気配はありませんでした。さらに途中で3回乗り換えたのですけど、お盆休みだというのにどの列車も空いていて、余裕で座ることができました。
5時間ちょっとで、篠山口駅に到着しました。 こちらは丹波篠山市。兵庫県の中東部に位置する人口約4万人の城下町で、平成11年(1999年)に周辺の町が合併して篠山市となり、さらに市民の熱い希望もあって、今年の5月から現在の市名となりました。
こちらの駅は市の玄関口でもあるのですけど、駅周辺には飲食店は居酒屋が1軒あるだけで、コンビニも事前にGoogleマップなどで下調べしておかないと分かりにくい場所にあります。 さらに、お城のある市の中心部はここから離れていて、今止まっているバスに乗っていかなければかなり厳しいです。というコトで、バスに乗り込んでいざ丹波篠山へ
16分ほどで、篠山城の最寄りのバス停となる、二階町に行き着きました。 そうしたらお昼が近いことですし、まずはこちらのささ福さんという食堂で、腹ごしらえをしていくことにしましょう
ガラガラ……… いらっしゃいませ
おでんランチ、お好み焼きランチ、焼きそばランチ、………気になるものばかりですけど、いずれのメニューも安いですね? それよりも、「おる様ランチ」って何でしょうか?こちらのご当地メニューだったら、話のタネに食べておかなければ
※ちょっとクセのある文字ですけど、分析した結果「お子様ランチ」と判明しました。(編集部注)
「おる様ランチ」も捨て難かったのですけど、結局焼きそばランチにしました。 メインの焼きそばに、小鉢やデザートのスイカなどが付いて600円とは、なんてお得感満載なメニューなのでしょうか
なかには「炭水化物の焼きそばをオカズにして、炭水化物のライスを食べるのは、重なり過ぎでは
」と仰る方もいらっしゃるのですけど、焼きそばは具材と一緒に濃い味付けをされているので、私は充分オカズになると思っています。
心もお腹も満たされた私とたつぴは、いよいよ今回の最初の目的地となる篠山城に向かっていきました。
………と、せっかくいい場面なのですけど、今回の旅行に至るまでの説明に字数を使い過ぎ、夜も深まってきたので、この丹波・丹後方面の旅行噺はこのあたりで一旦仕切らせていただきます。 次回はいきなりお城に突入するので、皆さまはどうか受け入れ体制を取りつつ、お待ちくださいませ。
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