11月4日 羽生選手の、試合終了後の複数のインタビュー映像を追加。
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スケートカナダ2016、男子フリーが終わり、
羽生選手は、フリーで「Hope&Legacy」を披露する2度目となりました!
羽生選手は、フリーでは今回は、全出場選手中、1位の出来でした!
フリー中、3種類・4本の4回転のうち、2本でミスがありましたけれども、それにも関わらず他は素晴らしく、総合的には印象に残る、本当にとても良い演技だったと思います!
前回・オータムクラシックと違い、通し練習をひたすらしてきたという成果が、しっかりと出ているようで、
後半ほど、終盤ほど盛り上がる出来になっていて、
後半ほどジャンプも良くなっていき、今までよりもかなり余裕も感じられ、
ラストに近づくほど、逆に演技に惹き込まれていった点が、今までとは全く違っていたかと思います!
このプログラムの良さが、とてもよく伝わってきて、まさに希望が強く見えてきた演技で、本当に素敵でした!
今回は、ショートもフリーも、冒頭の4回転ループこそ失敗してしまいましたけど、
前回のオータムクラシックとは逆で、ショートもフリーも、後半ほど盛り返していき、盛り上がる出来になっていたところが、
怪我明けにも関わらず、いつものグランプリシリーズの初戦と比べれば明らかに進歩しているように思い、素晴らしかったと思います!
グランプリシリーズの初戦では、毎年毎年、なかなか力が発揮できないできた羽生選手ですが、
毎年のこの時期と比べれば、出来上がりの展望はむしろ、この驚異の難易度にも関わらず、例年より良いくらいではないでしょうか。
後半の4回転サルコウが2回転サルコウになったけれども、その後のコンビネーション後続ジャンプの3回転トウループはしっかり余裕でつけてあり、演技としての印象は全く悪くありませんでした。
羽生選手得意の、3回転アクセルからのコンビネーションが、2つとも、美しくてとても良かったし、余裕も感じられて、特に印象に残りました。
フリーの演技だけだと、文句なしに1位だった羽生選手ですが、
総合では、ショートの10点差から、パトリック・チャン選手に惜しくも3点ほど届かず、
総合では2位になってしまいましたけど、フリーの内容はとても良かったので、
ファンとしては嬉しく、爽やかな気分です!
羽生選手の良い点が、とても見えた、羽生選手らしい演技でしたね!
今回は、怪我前は最も得意だった、鉄板の4回転トウループが、久々に鮮やかに決まった点も、観ていて嬉しかったですね!
これで4回転ループが成功するようになったら、さらに印象は大きく変わるでしょう。
足を大事にしつつ、一進一進で頑張ってほしいと思います。
音楽の印象も、何か変えたのか、前回よりも良くなっていたように思いましたし、ラストのコレオシークエンスが、とても音楽と合っていて良かったです!
最後のスピン後のおっとっとだけは、ちょっとだけ残念だったけど(笑)、そんなのどうでもいいやと思えるような、満足感がありました!
チャン選手は、冒頭のジャンプこそ凄かったですが、後半でジャンプがかなり失速していましたけど、
ただ、今回の彼の凄さは、ショートもフリーも、演技全体に、やはり何か完全に突き抜けた感があり、全くジャンプの失敗に囚われないで、ただただ良い演技を心掛けることに集中しているようにみえ、
彼の過去の上半身の硬さから大きく進歩していて、
今までになく滑る喜びが全身から感じられた点、非常に穏やかにスケートの良さを魅せ続けた点が、
ジャンプミスの多さにも関わらず、観ていた地元カナダの観客を、とても満足させたであろうと思われましたし、私も見ていて良い演技だと感じました。
でも、チャン選手の演技が終わった直後は、私は、羽生選手がほんのちょっと逆転できたんじゃないかと思ったんですが、彼の演技構成点が高く出て届かず、ちょっと残念でしたね。(笑)
今回、衣装が前回とは、細部が結構変わっていたのを確認しました。
パッと見の印象も、明るくなったように思っていたのですが、テレビでの映像で改めてじっくり観たら、前回よりも青と緑が、より美しい色になっていましたし、星のような金色の輝きがより目立つようになり、美しく見えました。
さらに首周りの白い部分に、明るい黄緑の美しいキラキラが縁取りのように多数入っていて、アクセントになっていて、ちょっとした差ですが、見た目が明るく、とても印象が良くなりました!
手袋の青も、今回はロイヤルブルーが採用されたと思われ、前回よりもとても美しく見えましたし、
自然界の美しさや、星空をイメージさせる様なデザインで、アップになるとさらに素敵でしたね!
明るい黄緑が増えたせいか、「悲愴」の衣装との類似性は脱却していましたし、腰のあたりの切り替えのデザインも、とても素敵で印象的になりましたし、
総合的に、前回よりもすごく印象が良くなって、羽生選手にとても似合っていたし、プログラムにも演技にも合っていて、本当に良かったです!
今回は、肝心のハイドロも美しく、カッコよく見えました!
やはりとても悔しそうな羽生選手ですね…
こちらは、フリーを終えた後の、別のインタビュー。
その1 http://www.dailymotion.com/video/x4zxfop
その2 http://www.dailymotion.com/video/x4zup37_sc%E7%94%B7%E5%A5%B3%E7%B5%90%E6%9E%9C_sport
「試合をやるごとに、強くなれるなと実感は出来ています。
本当に攻めて攻めて、一歩一歩進んでいきたいなと・・・ 一歩とは言えないな、三歩ぐらい進んでいきたいなと思っています。」
「最後のスピンでよろけちゃいましたけど、あ、時間が足りないと思って慌てて回っちゃって、
ちょっとよろけちゃいましたけど、その 後半が綺麗にまとまっていたという点で非常に印象が良かったじゃないかと
思いますし、自分自身もオータムクラシックの時のような ジャンプギリギリで降りて、なんとか耐えて降りて、
というのが少なかったんじゃないかと思うので そういった意味では
ちょっとずつ手ごたえを感じられたかなという風に思います。」
「(4回転ループの失敗についての心配は) ないです。 これからも続けていくつもりですし、
あの、4回転ループって僕にとって、特別なジャンプじゃないと思っているので・・・特に心配要素とかはないです。
ただひたすら また、練習していきます。(笑)」
「4回転のその、なんだろ、すごくガツガツした感じだとか そういったものが全くない曲なので、
そういう曲の流れの中で 4回転を跳びたい。
実際に自分の演技を観た時に、なんだろ…「あ、4回転とかじゃないな」って… その、4回転も入っているけど、
それ自体が曲の解釈として入っているなっていう プログラムを目指して、やっていきたいなって思っています。」
こちらは、フリーを終えて、エキシビションの前に羽生選手が話したインタビュー内容です。 (←クリック)
結構長く、冷静に話して下さっています。
慣れない2番滑走になった場合の、対処法の仕方などを考えて、今回、試してみた話など。
羽生選手は、結果の総合2位は非常に悔しいし残念だろうけど、
ショートもフリーも、非常にハイリスク・ハイリターンの演技を選択しているのだし、本当にそのタイトル通り、今回はとても希望の見える、胸に残るような演技だったので、
私は、ありがとう!と言いたいですね!
繰り返し観ていたくなる感じの演技で、今までにない自然さというか、メリハリがつきながらも惹き込まれて、
気が付いたら心を奪われているような、良い余韻のまま終わる、素敵な演技になってきたと思います。
客席のファンの方々も、とても喜んでいる方が多かったように見えましたね!
お疲れさまでした!
エキシビションを、とっても楽しみにしています!