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羽生選手の自己分析、ソチ五輪「ロミオ」の長所と広東語解説

2014-05-30 | 羽生選手の素晴らしさ

Number という雑誌で答えているインタビューでの、現時点での羽生選手のシーズンを通した詳細な自己分析に、注目してみました。

http://number.bunshun.jp/articles/-/816469 ← こちらから引用させてもらっています。

以下、羽生選手の言葉の部分だけを抜粋しました。(下線は私が勝手に引きました。)

 

「 先に言っておきますが、五輪で金を獲ったからといって、僕の気持ちが変わる事はありません。五輪は、今の僕にとって単に2つ前の試合で優勝したなあというだけです。今年は今年。来年になれば、違う場所で、違う演技を、違うお客さんの前でするだけです。

 3冠についても同じです。達成したから次に目指すものが無くなる訳ではありません。記録はあくまでも記録。僕は記録を残すより、自分自身が成長したいんです。現役を続けるということは、僕が競技者であり続けたいと思っているということ。そして競技者であるからには、もっと強くなって試合で戦いたいということです。 

 パトリックとの3戦は、僕のスケート人生において濃縮された時間でした。もっと精神面で強くなろうと考え抜いて、色々なメンタルの本を読み、理論を学びました。それを自分の心に当てはめて、自分なりの気持ちの持って行き方を探し、試合をやり、また探す、というのを繰り返しました。自分の心を脳で理解することで、心を理論でコントロール出来るようにしたんです。

 '13年10月のスケートカナダではパトリックに勝ちたいと思いすぎて、かえってミスをしました。そこから「自分に集中する」という理論を取り入れ、11月のフランス杯のショートでは、自分の演技ができた。でもフリーはまたパトリックが気になってダメ。さらに自分の心の奥、脳の奥まで落ち着かせてみたのがグランプリファイナルでした。結果、この試合は自分のベストに近い綺麗な動きができたと思います。

 パトリックから何かを学ぶのではなく、パトリックを前に自分がどうなるか、ということを追求した期間でした。

 ソチ五輪のあと、3月の世界選手権が終わってから気づいたのは、理論だけじゃダメだったということ。

 五輪のとき、理論と自分の気持ちの間には、誤差があった。自分としては、「そもそも理論に則らなきゃいけないのか」というストレスがあり、その誤差のために五輪では自分に負けました。五輪という大舞台に行った時に、理論で押さえ込んでいたけれど自分の心の奥底には弱い所があって、その自分に負けたんです。理論だけに頼ったがために、“ライバルへの感情を抑える”という本心とは違う気持ちを作っていたんです。

 五輪のあと、自分の戦い方はこんなんじゃない、って悩みました。そして、“ライバルへの気持ちを抑える平常心”と“勝ちたい気持ち”の誤差。それが五輪のフリーでミスをした理由だったのだろうなと、今のところ分析しています。グランプリファイナルまでは理論だけで通用したけど、本を読んで自分にあてはめて試合に臨んだのは、付け焼き刃だった。やはり理論って統計ですから、多くの場合あてはまっても、偏りがあるんですね。

 (世界選手権の)ショートのミスについては、ちょっとした過信とか気の緩みがあったと思います。今季、練習でもショートはミスなく来ていたので。五輪王者だからといって過信しないと頭では考えてましたが、心とほんのちょっと誤差があったのだろうと。

 フリーは、とにかく「勝ちたい」しか頭にありませんでした。そして自分に対する怒り。追いかける立場になって、久しぶりにアドレナリンを出し切れたと思います。あれくらい自分の中でフツフツと燃え上がる感じは楽しいですね。」

 

まだ続きがあるようですが、続きは、雑誌「Number」852号、もしくはNumberモバイルでお読みください。 だそうです。(笑)↓ 

Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2014年 5/15号 [雑誌]
 
文藝春秋

 

・・・で、私、続きも読みました。

最後まで読むと、上の文章の終わり方で受ける印象とは、少し印象が変わります。 

上の部分は、なんか攻撃的なイメージの終わり方で切れていますけど、最後まで読むとやはり羽生選手は終始冷静で、面白かったです。

 

細かく語ってくれるのが、本当に羽生選手らしい。(笑)ありがとうございます。

 

下線を引いた、グランプリファイナルは、私にも一番強く印象に残っている試合で、「これぞ羽生結弦!これが羽生結弦!」と呼べるほどの会心の演技でした。「脳の奥まで落ち着かせてみた」結果だったとは…それは凄い。(笑)

いい意味でリラックス出来ているのか、柔軟度抜群で、これと比べたら全日本選手権やソチ五輪の羽生選手は、ノーミスで本当に凄かったけど、緊張して少し硬くなっているのが、見ていてよくわかりました。

ソチ五輪では、驚異のスコアを出したにも関わらず、「自分のベストにはまだ程遠い」発言をしたせいで、マスコミの方々が猛烈に驚いていましたけど、グランプリファイナルを見ていた羽生ファンの方々にはすぐに羽生選手の言う「ベスト」がどんなのを指しているのか、わかったのではないかと思います。

あの羽生選手は完全に、「無欲無心」になれている印象で、いい意味で「他選手たちなんか目じゃない」状態でしたから、本当の意味での「無敵」だったんだと思います。

(↓ この羽生選手ですね。 非常にいい表情!この表紙、素晴らしいです。)

ワールド・フィギュアスケート 62
 2013グランプリファイナル号
新書館

 

だから、私がソチ五輪で羽生選手に期待していたのは、(4回転サルコー成功ももちろんですが)、この上で、さらに「ロミオっぽい表現力」を見せてくれること!でした。

 

羽生選手は、ソチ五輪のフリー演技は、「自分に負けた」と言っているんですけれども、(ご本人的にはそうなんでしょうけれども、)

私は、今ではちょっと違った見方をしています。

 

確かにジャンプは失敗したし、技術面では羽生選手のベストには程遠かったのかもしれないのですが、表現面の、ロミオらしさという点においては、「シーズン中でベストだった」と思っています。

 

世界選手権後のインタビューで、羽生選手がウィルソンさんのこのプログラムの振り付けが難しかったと言っていました。私が思ったのは、それは多分、羽生選手の本当の姿が、激情に溺れていくタイプのロミオとは、遠いタイプだからじゃないのかなと。

(そもそも、日本人の10代男性で、原作ロミオに心底共感できるような人は、かなり「稀」かと思います ・・・イタリア人ならともかく。(笑) )

 

本当のロミオって、「心を理論でなんかコントロールできなかったからこそ」、ああいう展開になっていくので・・・。

 

羽生選手は、最初のジャンプ群で2度の失敗が出たからこそ、動揺して頭真っ白になって、「完全に途中から記憶がない」状態(羽生選手談)になったんだろうと思うんですが・・・

そのおかげか、見ている側からすると、羽生選手が、本当にロミオになっちゃった!のが、あの演技だったかと。 

ロミオの「切なさ」は、シーズン中の全演技の中では、ピカイチに出ています。「自分に負けて」、ロミオになって、試合で勝った、印象。

 

ロミオは、劇的な恋に落ちて結婚直後に、いきなりその死に直面させられるわけですから、人間として体験し得る動揺の中でも、究極の動揺です。 最高の期待を目の前にして、突然、奈落の底に落とされる・・・・そういうロミオの心境は、あの時の羽生選手が、「不覚にも」(笑)一番近づけたのかな、と。

もちろん、感情的な動揺からくる弱弱しさというのは、スケーティング技術では、ひたすらマイナス要素になると思いますが、そういう状況がオリンピックで起こりうることも見越して、それを表現面でプラスに転じさせる可能性をも考慮したうえでの、コーチ陣のあのプログラム戦略だったのではないかと最初から思っていたんですけど・・・ 違うのでしょうか?(笑)

 

もう、ハッとするほど美しい、苦しそうで本当に切ない、素晴らしい”ロミオな表情”や”ロミオな瞬間”が、あの演技にはいくつもありました。音楽が変わる中盤と、特にラストのほう、イナバウアー後が素晴らしい!! 

羽生選手の記憶がなかったとしても、見ている側の記憶にはきちんと残っています。

 

「ロミオが(墓で横たわる)ジュリエットに頬ずりした」ように見える瞬間、「ロミオが泣いている」ように見える瞬間、「ナイフで自分を刺そうとしたか」のように見える瞬間、「絶望的に頭を抱えて悲嘆している」ように見える瞬間、「ロミオが、天を仰いで叫んだ」ように見える瞬間・・・

それまでは、ジュリエットを切なく追い求め、嘆き悲しんでいるという”イメージ”以外には、具体的に何の場面かまではあまりわからなかったのですが、あの「ソチ五輪」の時だけは、それが何の場面か、見ているだけで次々にひらめくように、イメージできていったんです!

つまり、そういう演技になっていたということです。

(もちろん、それが振付師ウィルソンさんの本来の意図と合っていたのかどうかは、私は知りませんけど。)

 

一番最後のスピン、私はなぜか、当初からずっとあれだけが気に入りませんでした。理由は解らなかったけど、嫌だった。羽生選手のスピン、すごく好きなはずなのに。

でもあの日、あれが「ロミオが、ジュリエットを強く追い求めて毒を一気に飲み干し、息が止まって倒れこんだ瞬間を表したもの」だったのかと・・・ ソチのあの日に、初めて明確にそうイメージできて、思わず涙が出そうになりました。

ソチ五輪の時には、羽生選手がそれまでと違って、「本当に苦しそうな表情で」、片手を喉下に、もう片手を天に差し出しながらもがき苦しむかのように回転して見えました。(それは羽生選手の言葉から、実際に苦しかったのだと判明したので、間違いなかったわけですが。)

その姿が、ジュリエットを思いながら、毒を飲み干して息を引き取るロミオの姿と初めて重なって見えたし、あの、一気に「がくんと」倒れ込んで決めたフィニッシュポーズこそが、ロミオの呼吸が永遠に止まった象徴だったのだと思ったら・・・  

まさに息を呑む、息が詰まるようなラスト! ロミオとジュリエットのシーンそのもの!  

私は、前半はともかく、中盤から後半は追い詰められた羽生選手が、五輪の場で死力を尽くした迫真の演技だったんだと思っていました。 

 

ところが、後の番組やインタビュー記事で、羽生選手が、「ソチ五輪では、途中から意識が完全になくなっていて、記憶がない。最後、あのスピンの場面で呼吸が苦しくなって、そこでやっと、意識が戻った(我に帰った、だったかな?)」という内容の発言をされていたのを見て、本当に驚きました。

あの苦しむポーズが、演技じゃなくて、羽生選手が”本当に息ができずに”苦しんでいた瞬間だったとは!

しかも、羽生選手が「意識がない」と証言した間がまさに、私には「本当のロミオになったかのよう」に見えていたわけですから。

 

つまり、羽生選手はあの間、自分の意識によらずに、「ロミオにさせられていた」、と。 それもオリンピックという大舞台で。

前半で2度のジャンプの失敗がなかったら、決してああはならなかったのだろうから、あのロミオは見られなかったことになります。

あの時、多分、世界中で見ていた羽生ファンの大半は、一斉に必死に祈っただろうと思うんです。

もしかしたら、金メダルがかかっていたから、普段は羽生ファンじゃない日本人でも、思わず祈った人たちは多かったかも。

特に、東北地方で、羽生選手に希望と期待をかけていた人は格別に多かっただろうから、羽生選手はあの時、東北からも相当大勢に祈られたのではないでしょうか。

 

その瞬間から、羽生選手の意識がなくなって、結果、一番ロミオらしくなったのなら・・・ これって、一種の奇跡の演技ですよね?

あの時しかできなかった、唯一のロミオ。

 

金メダルの行方についても、あの時の「ジュリエット=金メダル」は、羽生ロミオの目の前で、悲しくもその手からすり抜けていってしまったかに見えて、実は原作と同じく、やはり一時的な「仮死状態」だっただけで、なんとあのあと、チャン選手の演技が終わったところで、突然、信じられない形で息を吹き返してきました。

この展開も、「ロミオとジュリエット」の話と同様に、誰もが驚く予測不能な展開だったので、見ていて、なんか怖いくらいでした。 

 

「実は意識がなかった」というインタビューを読んだ後に、唸りながら改めて感じました。 羽生選手は、やっぱり金メダリストになるべくして生まれてきたのかもしれない・・・って。

あの時は本当にロミオになるような「見えない力」が働いたのではないかと・・・。神様に、ロミオにさせられた、とでも言うべきか。

もちろん、稀有な才能があり、その上に不断の努力が積み重ねられていたことが、大前提です。その上でさらにそういうことが起こり、だからこそ出来た演技だったのではないかと・・・。

 

あの男子シングルフリーの試合は、羽生選手以外も、ほぼ全員が失敗続きになってしまった試合でしたから、明らかに選手達のメンタル以外の要因があったんじゃないかな、と私は思っていますし、多くの人が思っているでしょう。

前日からのスケジュールの強行さによる睡眠不足とか、氷の状況とか、色々言われていますが、団体戦の影響も絶対にあっただろうし、他にも色々。 男子シングルの選手たち、よく頑張ったと思います。

 

何が言いたいのかと言うと・・・ ソチ五輪の演技も、表現面やドラマティックさでは、凄かったよ、ということです。(笑)

だからこそ、あの切ないロミオ演技を見て、世界中に突如、ファンが急増したんじゃないでしょうか。ショートの影響だけじゃないと思います。あの後半の切ないロミオは非常に貴重です。

 

私のこの意見に同意してくれそうなのが、ソチ五輪の「広東語の解説者たち」です。↓ (広東語は 香港・マカオ・中国広東省 等が主)

 

ソチ五輪後、中国を始めアジア各地で羽生人気が爆発しているとの報道がありましたが、これを見ると、その理由も納得です。

震災を含めたこれまでの困難な道のりをきちんと説明し、演技中は冷静かつ丁寧に解説してくれているのに、終わった途端に皆でため息をつき、「うわ~、うっとりしました!」 、 その後、(動画主様の翻訳によれば、) 男性解説者が、

「表現者として、舞者として、アスリートとして氷上で演技していて、見る者を息詰まらせ、心拍数も上がり、息を呑み、目頭を熱くさせる何かがあります。」

とまで言っています。(その後も興奮した解説が続きます。)

なんと的を射た言葉! もし横にいたら、この解説者たちと握手したいくらいです。(笑)  興味のある方は、ご確認下さい。↓ 

 

ニコニコ動画・ ソチ五輪「ロミオとジュリエット」 (広東語解説 翻訳つき)   (動画主様、拝借します。翻訳どうもありがとうございます。)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm22967700

 

 

ついでに言うと、ソチ五輪における、私から見た羽生選手の「ベストな瞬間」は、実は、フリーの演技を終えた直後の羽生選手でした。

下を向いたまま羽生選手がしばらく動かなくって、それを世界中の人が多分”息を呑んで”見守っていたあの直後、きっぱりと覚悟を決めたかのように・・・あるいは、ある種の無念を抱えつつも、「それでも自分は全てをやりきった」というように顔を上げた瞬間の、あの羽生選手の、潔く(いさぎよく)て清清しい(すがすがしい)までの顔を見たときです!!

あれに、私は一番感動しました・・・ 

本当に全力を尽くしてきた人にしか出来ない顔。 ファンとしては、あの表情を見て、ものすごく救われました。  

アスリートとしての羽生選手の真の強さを見せられた気がしたし、たとえ結果がどうであろうと、「この選手を応援してきて本当に良かった」と、心からそう思えた瞬間でした。

それに、あー、羽生選手が生きてて良かった~って。(笑)  そこだけは、ロミオと一緒では困りますから。(笑)

 

自分の意思とは違った形であっても、羽生選手は「人間らしさ」をも見せつつ(笑)、「さすがオリンピック」な、大ドラマを見せてくれました。

オリンピックの試合の醍醐味は、結果だけじゃなくて、そこで見られる「選手の態度」や、闘い方、繰り広げられる予測不能なドラマにもあるのですから。

解説者たちは技術的な詳細を語らなければならないので、否定的な言葉が出ますけど、プログラムを作品として見るなら、私にはやっと「ロミオ」を見られたという満足感がありました。(笑) 心臓には悪すぎましたが。(笑)

 

羽生選手のソチ五輪ロミオが、たとえ一部の人たちの間だけであっても、その記憶の中にずっと「ロミオ」として残るのなら、長い目で見ると、きっとすごく幸せなことです。

 

「自分の力で抗いきれない不条理な波に呑まれ、我を忘れながらも、必死に死闘を繰り広げようとする、切実な姿」ーーー

そこに垣間見える美しさーーー それこそが、ソチ五輪で見せてくれた「ロミオ」の姿です。 

 

でも、それこそが、被災地の被災者を含む、世界中で見ていた多くの人を、かえって勇気付けたのではないでしょうか。

ショートもフリーも、文句なしのパーフェクト演技だったら、「あいつ(彼)は天才で特別だから。俺(私)とは違う。」で、単に別世界の天才を見て驚嘆するだけの視点で終わってしまった部分もあったかもしれません。

 

それに、原作ロミオはパーフェクトとは程遠い人物設定です。 

人は皆、パーフェクトじゃないからこそ、助け合う尊さが生まれる、とも言います。 弱さがあるからこそ感謝できるし、愛が見えてくる。

 

「パーフェクトなスケート技術」で「圧勝」した人が「金メダル」じゃないと納得しない人たちは、不満でしょうけれども、羽生選手が、決してパーフェクトではない、上記のような「ロミオ姿」を見せながら、なおかつ、結果として金メダルを獲得したことには、むしろ、深い意味があったような気がします。

 

羽生選手は、ショートで「パーフェクトな強さで圧倒する美」を見せ、フリーでは「弱さと儚さで翻弄される切ない美」、という、両極端の美を体現してくれました。 

すごいことです。やろうと思ってもできることじゃないだけに…。

 

羽生選手にかけられていた高すぎるほどの期待のために、技術的な失敗のほうが多く語られ、ソチ五輪の「ロミオとジュリエット」にこそあった素晴らしい点の数々に目を向けている人が、どうも少ないような気がしたので、個人的な思いとして、書いてみました。 

こういう見方をしている人間もいるよ、ということで。(笑)

 

 

それでも、満足せずに更なる高みを目指して、ベストな演技の「トリガー」を真摯に模索中だという、研究熱心な羽生選手の、今後の成長と新しい演技を楽しみにしています!

 

 

 

 

羽生結弦選手の、ソチ五輪「ロミオとジュリエット」を含む、多数の演技が収録される予定のDVDとブルーレイ  ↓

 DVD版 (2014年7月16日発売予定)

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プルシェンコさんがまさかの現役続行?!羽生選手の新シーズン展望

2014-05-20 | プロアスリート羽生結弦・羽生選手関連ニュース

羽生選手が、八戸のアイスショーを終えてから、14日に一度カナダに戻りました。→http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140514-00000292-sph-spo

新シーズンに向けてのプログラム作りを開始するそう。・・・ といっても、わずか2週間程度で再び来日予定です。

6月は毎週のようにアイスショー(全国各地で)、7月にもアイスショーがありますから、試合の始まる9月まで、全然時間がないように見えます。

ファンへ感謝のアイスショーはとてもありがたいけれども、羽生選手の強行スケジュールの体への負担がちょっとだけ気になります。カナダ・トロントと日本の往復は、時差と移動時間の身体的負担を考えただけでも・・・ 

外国解説者たちが、オリンピック王者になった後に現役を続ける特別な大変さを察知して、「日本は彼(羽生結弦)を、大事に扱っていかないと」って、最近言ってくれていましたけど、本当に同感です。

身体が資本の選手生活ですから、責任感の強さが仇にならないように、羽生選手の関係者の方々に多方面で配慮して頂けたらと・・・ 一ファンとしては切に願います。

 

ニュースには、4種の4回転に挑戦していく、と書いてあります!おおって感じですね。 未来へ向けて、4回転ルッツ等の練習もしていくのでしょうね。

複数のインタビューでバレエに取り組むことを表明している羽生選手。 

オーサーコーチは、今までと違ったイメージのプログラムにしたいようですし、今後、一体どんな演技が見られるのか、楽しみですね。

 

 

そしてさらに驚きなのが、一度は引退表明したプルシェンコさんを、再び「プルシェンコ選手」と呼ばなければならない可能性が高まったことです!

現役復帰、じゃなくて、現役「続行」になるようです。

プルシェンコ現役続行表明のニュース → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140513-00000133-jij-spo

 

3月に行われた、プルシェンコさんのイスラエルでの「ボルト除去手術」公開映像や、及び体内画像(ロシアの放送)なんてものを、ニコニコ動画で見てしまった私は、もうその時から頭がクラクラ・・・ 現役続行なんて、さすがに想像できませんでした。

手術シーンを見る勇気のある方だけが、見てみて下さい。 

http://www.nicovideo.jp/watch/sm23024702  (ニコニコ動画・翻訳つき  一番下の緑の文字が、有志のお方によって翻訳されたものです。感謝です。)

 

35年はもつと言われたはずの、体内に埋め込まれていた、最も強固なチタン合金ボルトが、真っ二つに割れていた、という恐ろしい現実。

翻訳によれば、プルシェンコさんは、「車にはねられない限り、外れない」と言われていたのだそうです。あのSP直前の練習中に、それほどの負荷がかかった?!

オリンピック当日だろうがなんだろうが、もう体は、試合どころじゃないほどに大変な状況だったわけですね・・・。

そこでは、プルシェンコさんが障がい者にならずに済んだのは、まさに「奇跡」だった、という医師たちの証言があったようです。

さらに、ボルトを抜くときに、「信じられないほどの骨の抵抗があった」そうで、プルシェンコさんの骨(骨密度)がやはり、尋常の人間ではないことが医師の言葉から証明されています。

手術から半年後には制限なく運動できると医師に言われ、「半分冗談で」再びスケートをやることをほのめかしていますが、この段階ではまだ、「冗談」レベルで済んでいます。半年後、の話でしたからね・・・。

 

それなのに・・・ それなのに、ゴールデンウィーク中の番組(つまりまだ術後2ヶ月程度)で、日本の本田望結ちゃんと一緒に、カメラの前で再び嬉しそうに氷の上に立ってしまったプルシェンコさん。

私が熱烈プルシェンコファンだったら、多分怒っていますね。 やめて~!せめてもう少しだけ待てないの!って。(苦笑)

でも、「大丈夫」と言って氷の上に立とうとする鉄人の元皇帝は、もう、誰にも止められないんでしょうけれども・・・。

 

「もはや人間じゃない」とか、「宇宙人」とまで呼ばれてきただけのことはあって、プルシェンコさんはあらゆる面で、人々の予想を超えた行動を取ってくれますね。今も昔も。 そして多分、これからも・・・

凡人を・・・ じゃなかった、ただの「人間を」、驚かせるのが相当お好きなようです・・・(笑)

 

本格的な練習はこれからとのことで、どの程度試合に出るのか等、まだ不明な点も多いため、とりあえず、羽生選手の当面の強敵は、町田選手だろうと私は思っていますけど・・・  

町田選手は、多分これからの1,2年で、フィギュアスケート界に相当名を残す選手になると思います。期待大。楽しみですね。

 

飛ぶ鳥を落とす勢い・・・どころか、不死鳥のように蘇り、かつての宣言どおり、「宇宙まで飛翔していく勢い」で「火の鳥」と化し、パリのおしゃれなカフェから「エデンの東」まで縦横無尽に飛翔中の町田選手。

ついに医学界にまで鉄人認定され、時空間をワープしてきたかのようなスピードでフィギュアスケート王国帰還宣言をした、宇宙人皇帝・プルシェンコ選手。

試合で最多の4回転ジャンプを跳んでくる、文字通り、氷上の「スーパーマン」=超人と呼ばれる、フェルナンデス選手。

前人未到の4回転新技に着々と取り組み、空中戦で驚異の飛距離とスピード・優雅さを披露し、”羽の生えている”疑惑の絶えない(笑)、史上最年少3冠王者・羽生選手といい・・・ 

今後、トップ争いを繰り広げる方々は、そもそも本当に人間なのかどうかが、問われる時代に・・・(苦笑)

 

来シーズンの男子シングル界はついに、戦いの舞台を大気圏外にまで突入させて、まさに「息の出来ない」ほどの熱戦になるのでしょうか?

それとも、むしろ地上で驚くべき「変身技」を、次々と披露してくれるのでしょうか?

 

われわれ人間は、ついていけるのかが心配・・・  いやいや、楽しみです。

 

得意の猫足ジャンプで日本男子シングルの動物園ワールドから飛び出して、迫真のゴリラ演技に代表される「モノマネ新戦術」を駆使し、破竹の勢いでお笑い界からスケート界まで天下統一中の「ラスト・サムライ」織田信成殿様には、ぜひとも「おめめぱっちり」な状態で、城の上から観察・中継して頂いて、氷上から大気圏外にまで広がりそうな、新時代の戦いの詳細な解説をお願いしたいですね。

謎の生物群をよそに、人間としての幸せをがっちりとつかみつつある小塚選手の、再びの「アンスクエア(unsquare)」な反撃技も、楽しみです。

 

・・・そう、フィギュアスケートは、滑ってこそ、ナンボですから。(笑) 

 

レベル1認定、ありがとうございます。

 

 

織田さんの迫真のゴリラ顔を見ているうちに、かつてまだ10代だった宇宙人皇帝によってフィギュアスケート界に奇襲投下された、文字通りの「爆弾(Bomb)」エキシビションでの、イメージ全破壊威力をもった衝撃的な表情の数々を思い出してしまい(笑)・・・ 今、このお二人にこの奇襲攻撃を連続で受けたなら、羽生選手は一体どうするのだろう…? などと、世にもアホなことを考えているうちに、私の頭の中のボルトまで、どうやら緩んできたようです。 

羽生選手のスピンを見て、締めなおします。(笑)

 

・・・真面目な話。

 

採点制度の一部ルール変更は、今まで以上にレベルの高い空中戦(高難度ジャンプ)に挑む選手達には、それなりに影響を与えそうな気配ですが・・・ どうなるのでしょう。 

試合における、ボーカル入り曲使用の解禁も、選手側と観客側、そして審判に、それぞれどのような影響をもたらすのでしょうか。

 

私は、羽生選手が王者として君臨する時代が来たら、プルシェンコ絶対王者時代とはまた違った形での、面白い、素晴らしい時代になるのではないかと・・・ 

初めて「蒼い炎」を読んだ時から、なんとなくそう感じ、期待してきました。

 

羽生選手・新王者時代が、きらめくような演技が沢山見られる「黄金の時代」になるように祈っています。

 

新プログラムが、納得のいく素晴らしいものになりますように。 

 

頑張れ、羽生選手!!


最高おススメ演技 その11 「悲愴」 (スクリャービン作曲)

2014-05-18 | プロアスリート羽生結弦・羽生結弦選手・最高おススメ演技集

最高おススメ演技 その11は、2011年~12年のシーズンに、あのロミオと一緒に演じ続けられたSPの「悲愴」(スクリャービン作曲)です。

 

ファンの間で人気が高く、海をイメージしたといわれる、幻想的で流れるような美しいデザインの「青」の衣装で有名です。

羽生選手の写真や本の表紙、CMなどによく使われており、羽生選手に興味がなかった人でも、見たことがある方も多い衣装。

蒼い炎
      
扶桑社

 

この「悲愴」は、芸術性が高い、このエネルギーは一体どこから出てくるのか、などと外国解説者たちには絶賛されていました。海のイメージと言われた通り、ひたすら流れるような動作が続く、流麗な演技です。

2011年~12年シーズンで大震災直後であり、羽生選手は、当時の複雑な思いを、この演技で「昇華」させようとしていたように見えました。 そういう迫力はとてもありました。

 

試合では、上手くまとめてきたグランプリシリーズ中国杯と、ショーの時の演技が、落ち着いていて、全体がより美しくまとまっている印象があるので、以下の3つをおススメです。

 

フレンズ・オン・アイスでの演技  ↓  

https://youtu.be/Hv6zwmd3b_Q

 

上のこの演技の冒頭で、羽生選手は、4回転トーループ+3回転トーループのコンビネーションジャンプを跳んでいます。 羽生選手、当時16歳。

非常に落ち着いて、あまりにもあっさりと、高速で4回転跳んでしまっているので、思わず、「あ然」としてしまいます。

(羽生選手が、4回転+3回転のコンビネーションを跳べないのではと思っている方々が中にはいらっしゃるようなのですが、この動画で解るように、そんなことは全然ありません。)

また、続く3回転アクセルも流れに乗って美しいです。

 

 

こちらは、別のショーの演技。  ニコニコ動画です。(動画主様、拝借します。) 

(動画説明の「ホーホー低減」っていうのは、観客の歓声やため息の雑音の音量を絞って下さったとの意味だと思います。)

 

ショーでは、青や紫の照明により、全体が幻想的なイメージになっており、美しく統一感をもって見える点が素晴らしいです。

 

グランプリシリーズ 中国杯 

 

キス&クライでのコーチとの会話が鮮明に録音されています。 

英語解説の翻訳はついていないですが、英語がわかる方はどうぞ。 

解説者に非常に気に入られていて、とにかく絶賛されています。コンビネーションジャンプについてのとっさの判断力も褒められています。 

 

 

次のものは、昨年秋のグランプリシリーズ「スケートカナダ」(GPシリーズ・カナダ大会)のエキシビションとして演じられたもの。↓

上の3つは2011年の羽生選手ですが、 こちらは2年経った、2013年の羽生選手。 

冒頭のジャンプの失敗が残念ですが、比べてみると、体格や滑りの違いが明らかです。非常に力強くなり、以前とは別の形の美しさが醸し出されてきています。安定感が増しています。

カナダに渡って、スケーティングを基礎から鍛えなおしてきたというだけのことはあります。

 

でも、以前の羽生選手にしか出せない「独特の」流麗さ、類稀な「しなやかさ」も貴重な個性でしたし、どちらも素敵です!

 

 

 

最後に参考までに。 このシーズンの集大成として、ニースで行われた、2012年世界選手権でのものです。世界選手権には、この時が初出場でした。現地解説イタリア語版。(翻訳なし)

前半はイタリア解説者たちにも絶賛されていますし、いい感じだったのですが、中盤ジャンプの失敗が出てしまい、最後の羽生選手は、非常に悔しそうな表情で終えています。

でもこれがあって、この後のフリープログラム、あの伝説の世界選手権「ロミオとジュリエット」の演技(「最高おススメ演技その4」で紹介)に繋がっていくのですね。

 

こちらは、もっと画質の良い動画です。(フリー演技と表彰式もついています。)

 

 


最高おススメ演技 その10 「ツィゴイネルワイゼン」

2014-05-09 | プロアスリート羽生結弦・羽生結弦選手・最高おススメ演技集

最高おススメ演技 その10 は、シニアデビューの2010年 のフリープログラムだった「ツィゴイネルワイゼン」です。

羽生選手が初めて4回転を入れてきたプログラムです。ショートの「白鳥の湖」の衝撃と併せて、まだ15歳の少年による、鮮烈なシニアデビューでした。

 

曲に合わせた独特のデザインの衣装が目を引いて、見た目だけだと中性的なイメージがまだある頃でしたが、一度演技を開始すると、しっかりと「男子シングル」の演技なのが羽生選手。 

女子並みの柔軟性を発揮していながら、男子だからこその力強さ、独特のしなやかさ、スピンやジャンプにみる技術力の高さを併せ持ち、見るものをハッとさせる・・・ この持ち味こそが、当時の羽生選手の強烈な個性であり、過去にいなかった、まさに「天賦の才能」を感じさせる部分。

このプログラムでも、それは遺憾なく発揮されています。

男子シングルの「皇帝」と呼ばれ、技術・表現ともに男性として最高レベルに君臨していた「プルシェンコ選手」と、異色の女性らしさで時に悩ましい演技を披露、異彩を放っていた「ジョニー・ウィアー」選手という、ある意味では対極ともいえるこのお二人を、「足して2で割ったような選手」を目指したいと言っていた羽生選手。

それだけでももう普通じゃありませんが(笑)、それが一体どんな演技になっていくのか、言葉を聞いただけでは、ちょっと想像つきませんでした。

でも、その言葉通りの、”実に不思議な魅力の演技”が見られるのが、このプログラムです。

 

おススメは何と言っても、初出場でいきなり2位、銀メダルに輝いた、2011年2月の4大陸選手権の時のものです。 

 

私は羽生選手の演技を初めて見た時に、「この選手は未来の五輪金メダリスト!」と、非常に強い直感を抱いたのですが、(あまりにも才能が凄かったので)、問題は、それがこの3年後のソチで実現出来そうなのか、それともそのさらに4年後の大会になりそうなのか・・・ というのが、当時の私のもっぱらの関心事でした。

このシーズンの集大成となるこの4大陸選手権大会を、私は個人的に、「羽生選手が3年後のソチ五輪で金メダルを取れるかどうか」を判断するための大会として、すごく注目していました。

注目していたポイントはやはり、4回転トゥループをこの大きな大会で、プレッシャーに負けずに美しく決められるかどうか、でした。

ここで決められたら、羽生選手はこの先、ソチで金が取れるところまで総合的な実力を必ず伸ばせるだろう、と予想していました。

この1年前のバンクーバー五輪では、4回転を跳ばなかった選手が金メダリストになってしまい、それが議論になりました。その問題提起をしたのは、羽生選手が尊敬し憧れてきたプルシェンコ選手。

ですから、羽生選手は、4回転を1度どころか、ソチ五輪シーズンまでには複数回入れる覚悟でいるだろうと思っていました。

 

結果は、見事に成功!この大会で4回転トゥループジャンプを成功させた唯一の存在として、羽生選手は16歳で、シニアの国際大会で堂々の銀メダリストになりました。

演技開始前の羽生選手の様子を見て、「これはいけそう・・・」と期待してドキドキしていた私が、冒頭の4回転のキレイな着氷を見て、上記の理由から、すごい興奮状態になったのは、言うまでもありません。(笑)

その他のジャンプにミスが出ましたが、ラストはバシッと決めてくれてスカッとしました。

 

ジュニア時代の実績と合わせて、「大舞台や肝心なところで、強さを発揮できる羽生結弦」のイメージが、この大会でより強化されました。

 

本当にソチ五輪の金メダリストになった今、改めて振り返ると、色々と感慨深い演技です。

もちろん、私の直感がどうであれ、それが実現するかどうかは、羽生選手次第なわけですが(笑)、当時、私と同じように思いながらワクワクと見ていた羽生ファンの方々は、きっと大勢いらしただろうと想像します。

また、この大会があったのは、東日本大震災が起きる、約1ヶ月前のことでした。  

震災後の羽生選手は、アイスショーに次々と呼ばれ、その経験が羽生選手の実力をさらに上げていくことになりましたが、この時の「4大陸選手権 銀メダル」の実績は、ただ単に「羽生選手が震災で困っているから」というだけでなく、アイスショー主催者側が羽生選手を呼びたくなる大きな理由になったのではないかと思います。

 

 

 

まるで孫を見つめるかのような視点からの解説者の解説と話し方が、ちょっと笑えます。

 

下に載せたニコニコ動画は、2010年NHK杯の時のもの。 この時はまだ15歳ですが、シニアデビューでいきなり4回転トーループを決めてきて、多くの人を驚愕させました。(かつてプルシェンコ選手が初めて4回転Tを14歳で跳んだ天才っぷりに次ぐ衝撃度。)

後半かなりバテ気味ですが、ラストで頑張って少し盛り返してきます。 特にシットスピンの素晴らしさに思わず目を見張ります。

演技開始時の眼光の鋭さが、「タダ者じゃない」感を漂わせています。(笑) 

 

(ニコニコ動画は、右下の吹き出しマークをクリックすると、画面上に表示される感想を消すことが出来ます。)

 

この独特の衣装は、見た瞬間に、元全米王者・ジョニー・ウィアーさんを連想させるようなデザインだったのですが、それもそのはず、

実際に、ジョニーさん本人が羽生選手のためにデザインしたものであり、そのことを羽生選手自らが、詳しく解説してくれているのが、下の動画です。(デザインにこだわったのは羽生選手側と言うより、やはりジョニーさんのようですが・・・)

薄いピンクが子供を表し、次第に色が濃い色へ変わっていくことで大人への変化、「ジュニアからシニアへの移行」を表しているんだとか・・・

こちらは、シニアデビューして、グランプリシリーズ初出場となった2010年のNHK杯 (この大会で初めて4回転を決めた) の後に応じたインタビュー番組。

しっかりとした口調で、涼しい顔をしていますが、強い決意と内に秘めた激しい闘志を感じさせるのは、この頃から同じですね。

普段、男性のお肌には興味のない私でも、この時の羽生選手の透き通るような白い美肌には、何度見ても驚かされます。

 

 

一番上の、記念すべき「4大陸選手権・銀メダル」の演技は、どうやら7月発売に延期になった羽生選手の初DVDにも、収録される予定のようです。 ↓ 

この演技を、「解説なし」で、演技そのものに集中しながら見られるであろう点は、私にはちょっと魅力であり、楽しみなところです。

 

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