5月29日: 内容を 追加しました
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ファンタジーオンアイス2018の幕張公演が終了し、
最終日の夜に、スポンサーであるP&G主催の、羽生選手のトークショーが行われました。
今回は、応募総数が約4万1千人だったそうで、そのうちの、4300名が中継会場を含めてこのトークショーにご招待されたとのことでした。
神戸会場の人数がこの中に入っているのかどうか、よくわからなかったですが、
いずれにしても、なかなかの倍率だったということのようです。
始まってからも、なかなか羽生選手は登場しなくて、最初はP&Gの宣伝と、商品をいつも買って下さっていることへの感謝の言葉から始まりました。(笑)ま、スポンサーですから、そこらへんはP&Gさんも抜け目なかったですね。(笑)
(以下、内容、思い出した限りで書いていくので、順番は多少間違っているかもしれませんがご了承ください。)
なんか、ツイッターとフェイスブックで、直前になって質問を募集したらしいのですが、私は結構ギリギリで入ったので、アナウンス聞いて初めて知って、(あ、そうなんだ、知らなかった!)って感じでした。
(ただ、羽生選手が実際に質問に答えられたのはほんの少しでした。)
羽生選手は、ファンタジーオンアイスの今年の紫のTシャツ姿で御登場。
ちょっとはにかみ気味に登場しましたけど、私が観た第一印象は、(あ、羽生選手、これは本当はかなりお疲れですね!)でした。
(私も疲れていましたし、このスケジュールでは無理もないと思いますので、まさに「お疲れ様でございます…あまり無理しないで下さいね(涙)」という気持ちでした。)
羽生選手は、着ているアイスショーのTシャツをしっかり宣伝して、「勝ってね!」…おっと違った、「買ってね!」と。(…「皆さん、買って下さい!」だったかな? この辺はうろ覚えです、すみません。)
着ているサイズはSサイズだとのことで、「えー!」という驚きの声が一斉に上がりました。
脇がダボつくと合わないんだか、似合わないんだか、そんな理由で、Sを着ているそう。 (いつも練習着はピッタリしていますからね。)
仙台パレードのTシャツ、Sサイズだけが少し売れ残っていましたけど、羽生選手的にはあれが一番ご自分に良いサイズ、ということかな?(ファンタジーオンアイスのTシャツとサイズが同じなら、ですが。)
始まる前に、髪の毛がはねていると、自分の頭を気にしていました。高校時代は良く、演技終了後に髪までボサボサになって熱血演技を見せてきた羽生選手でしたから、(いや、今さらそんなこと気にしなくても… ) などと思っていたのは私ぐらいでしょうか。(笑)
ちなみに、ヘアスタイルは、この日のこのトークショー時の髪型はご自分でセットしたのだそうです。
アイスショーでは、たまにスタイリストさんがついていることもあるそうですが、基本的にはご自分で髪の毛もセットして決めている、とのことでした。
それから、アイスショーでやったという、Let's go crazy! の「ズサー!」ですけど、アイスショーは整氷しないから、結構氷がガリガリな状態で、そのせいで、アイスショーであれをやるとかなり怪我するんだそうで、ガリガリの氷の上を引き摺るから足が傷ついたりして時に血が出るとか、そんなお話でした。 ジョニーさんなんかもやっていますけど、あれはみんな結構犠牲を払いながらアイスショーで頑張ってやっているのだそうです。 これはビックリ!でした。
(ジョニーさんのようなプロスケーターはともかく、現役選手は、怪我を負うなら避けた方が良いのでは、と私は思いました。羽生選手はサービス精神でやっちゃうんだろうけど、今は特に痛んでいる箇所も多いだろうし、少しでもお身体をお大事にしてほしいので…)
まず最初は、平昌五輪のフリーの演技を、一部シーンを映像で振り返りながら、羽生選手に解説してもらう、という、Continues with Wings での質問コーナーとちょっと似たような感じでした。
最初のジャンプが上手く決まると、(最初のジャンプで調子がわかるけれども)回転の軸の取り方などで、気持ち的にもその後も上手くいきやすい…という話で、冒頭の4回転サルコウはGOEでも最高のジャンプだったと。
あと、後半の最初の、4回転+3回転が上手く決まって、それが決まったら、羽生選手は「絶対にノーミス行ける!」と思っていただけに、決まって「やった!」という感じだった話。(これは4月の凱旋アイスショーでも語っていましたね。それが油断となって、次の4回転トウからの3連続の予定が、単独ジャンプになってしまったとの話でしたけど。)
最後の3回転ルッツが、跳んだ瞬間に軸がすごく曲がっていて、普通は成功できるジャンプじゃなかったし、4回転ルッツで怪我した時と同じような離氷の感じになってしまった感覚があったらしく、だからこそ、あれは神がかり的だったと。
着氷したブレードが、その後一瞬浮いたのに、なぜかそこからそのまま横滑りしていて、ちょっと物理的にあり得ないのだそうですけど、(その場面がスロー再生で映されて)それで転ばずに堪えられている、との説明。 後ろでコーチが成功したと思って思い切り跳びはねて喜んでいる姿がしっかりと映されて笑いが起きました。
羽生選手が、あの瞬間は、観客席でみんなが両手を合わせて祈っているのが見えて、皆さんの 祈りと応援のおかげですね、と。
応援や金メダルへのプレッシャーは、それでだめになる人もいるけど、自分はそれがあるからこそできると思うようにしている、という、羽生選手がいつも言っている、応援の力への感謝も、最初の方のどこかで語っていました。
「SEIMEI」の、最後のルッツを終えた後の、ラストの華々しいコレオシークエンスでは、羽生選手は笑っていましたけど、「楽しいー!」という気持ち。(4月のアイスショーでも、これは語っていましたね。)
いつもは、ラストのコレオシークエンスは、竹林の中をわーっと走って行くイメージで、「SEIMEI」なので、花とか植物とかが周りで一気に ワッと成長していくようなイメージで滑っているのだそうで、そんなことを語っていました。(だいたい、こんな感じの表現だったかと。)
だけど、五輪の時は、ルッツが無事に堪えられてから、その着氷の仕方に驚きながら、スピンの間に笑えてきてしまって、その後のコレオシークエンスは、「楽しい~!」という気持ちで、素の羽生結弦になって最後は滑ってしまった、と。
最後の五輪になるかもと思ったので、楽しんでおきたかったということで、4月のアイスショーの時の説明と、これもほぼ同じことを言っていました。
素の羽生選手の「生命力」があふれていて良かったのでは、と私は思っていますけど。(笑) 溢れ出てくる喜びで笑顔で滑ったのは、それはそれでとても良かったと思いました!
(4月の凱旋ショーの時は、「他の選手のファンがいらっしゃったら申し訳ないけど」と前置きしながら、「これはウィニングランになる」と思って(信じて)滑っていたのだとも語っていましたね。)
それで最後は、パーン!と両手を開くラストポーズを思いっきりやれて、口でもその音を言いながら、思い切ってやったそう。
あと、演技終了後、氷に手をついていた時は、ソチ五輪の時の自分と対話するような感じ、(だったかな?そんな感じの表現)で、ソチ五輪の時の(ラストポーズの)自分に、ここまでやれたよ、よくここまで頑張った、ちゃんと出来たよ、だか、そんな感じの達成感の意味の言葉をソチ五輪の時の自分に伝えていた、との説明。(※ セリフの細かい部分は、やや不正確です)
あとは、「右足が本当に頑張ってくれた、すごく無理させた」という言葉が出てきて、ちょっと何かを思い出したように、表情がほんの一瞬ウルっとして見えました。すぐに表情は元に戻りましたけど。
羽生選手の足は今もまだ完全ではないから、思い出すと胸に去来するものが沢山あったのでは、と思えて、この時だけは私も見ていてちょっと泣きそうというか… 今日はさすがに3日間終えたばかりで かなりお疲れに見えましたし、足の大変さを思って 胸が詰まるというか、切なくなる気持ちがありました。
(余談ですけど、お正月に、P&Gからプレゼント用に公開された、色んなポーズを撮った写真群がありましたけど、その中で、(私が好きなものとは別に) 私が見ていて、なぜか最も強く印象に残り、胸にずしんときた写真が1枚あって、それがあの「ソチ五輪のロミオのラストポーズ」の写真だったんですよね。
なんでこの写真がこんなに気になるんだろう… やっぱり、ソチ五輪の最後、息を止めてというか、殺して観ていた緊迫の瞬間の写真だからかな?とも思ったし、一番羽生選手の気持ちを心配しながら観ていた瞬間だったからのように思ったのです。
私の胸の中にも、あの瞬間が、4年経った今でも強烈に記憶に残っているのだと気が付かされました。
だから、平昌五輪で、現地で、羽生選手の喜び爆発のフリー演技終了後、感慨深く、片足を立て膝にして下を向いて氷に手を置いている羽生選手を見て、私もやはりソチ五輪のラストを思い出したし、それと正反対に出来た今回を、本当に嬉しく思いました。 前回の五輪で、優勝したとはいえ、やり残したと思っていたことが解消できたなら、それだけでも本当に良かったなと思いました。)
あと、P&Gは「お母さん、ありがとう」というキャンペーンをやっていたので、そういう家族の支えの話を司会者に振られて、ご家族様の支えへの感謝みたいな話もされていました。
「羽生結弦」でなければならなかったり、あるいは、「羽生選手」でなければならないことも多々あるので、家に帰って、「息子としての結弦」だったり、「弟としての結弦」でいられる、そういう家族の存在は有り難い、という感じの話をされて、
今現在は、トロントでお母様と二人暮らしなことに触れて、家事などを全部やってもらって、(自分が)身体を休める時間をもらえるのは有り難い、という話。
また、男って、基本、家事はあまりやらないと思うんですけど…と語り、(羽生選手はそう思っているらしい)
思い出したように、「でも中には… 僕の友達でも、家事好きな人はいますけど」、と誰かを思い浮かべながら語っていました。(笑)
そして、ご自分も(普段は)お父様やお姉様と離れて暮らしていること思ってなのかどうかはわかりませんが、
「家族のカタチは、今のこういう時代、色々だとは思うんですけど」と前置きし、
さらに、「お母さん」な人も、まだお母さんになっていない人も、これから先、お母さんになるであろう人たちも、そして、お母さんにはならないかもしれない人も、色々いらっしゃるだろうけど、と様々な立場への配慮を見せながらも、
「子供が安心して帰ることの出来る場所、それがお母さん」だと思うので、それは大事だし、すごく有り難いと思う、というようなことを 語っていました。
それから、途中で羽生選手に関するクイズコーナーというのがあり、羽生選手本人にも答えてもらう、ということで、2つほど質問が出ました。
一つめは、ディック・バトンさんが、五輪の羽生選手のフリーを見た直後に、感動しながらツイッターで公開した言葉を、3択の中から当てるというもの。
これは、私は余裕で知っていたことでしたし、知らなくても意味を考えればわかるだろう、ということで、私にはちょっと簡単すぎに思えた質問でした。
正しい答えは、羽生選手も当てることが出来て、終了。(羽生選手も知っていたんじゃないかと思いましたけど…)
もう一つは、4回転サルコウの途中の、空中静止写真が映されて、「これは何回転目の時でしょう?」というもの。
奇問過ぎて、多くの人が驚いて、どよめきやざわめきがありました。(こんな質問に、いったいなんの意味が…というのが本音でしょうね。(笑))
羽生選手は、「3回転目」と、結構自信をもって答えましたけど、実際の答えは「2回転目」だったということで、羽生選手も答えを外してしまい、驚いてちょっと動揺していましたね。(笑)
「自分で映像などでジャンプを研究している、とか言っている割に、外してしまって恥ずかしい」と言いながら、首を傾げていました。 そして、「あ、でも皆さん、僕自身も外しているくらいなので、これを当てられなくても、何も問題ないですから」…と言った感じのフォローを、一生懸命ファンに向けてして下さいましたけど、ええ、誰も本気で悩んではいなかっただろうと私は思いました。
でも、わざわざそんなことまで お気遣いをどうもありがとう、という感じです。(笑)
私は最初、2回転目か3回転目だと思ったのですが、結局、「3回転目」で答えを上げたので、羽生選手と同じ答えでしたが、同じく外れました。(笑)
2回転目かなと思ったのは、ジャンプの連続写真で、その映像が比較的前の方にあったような記憶がなんとなくあったからですが、静止写真だけを見ると、3回転目かな…?と思える部分があったので、最終的にそうしたのですが、
羽生選手も3回転目だとご自分で思って答えられたくらいなので、私にとっては、ご本人と見解が一致したことのほうが、実際に何回転目かを当てられたことよりもずっと、妙な安心感になりましたね。(爆)
ただ、一生懸命質問を考えたというスタッフさんには申し訳ないながら、羽生選手、ちょっとお疲れに見えましたから、もう休ませてあげた方が… という気持ちにもなりました。
(でも、「恐らく」ですけど、羽生選手は今後、これを改めてご自分で検証するかもしれません!ジャンプの空中姿勢は、羽生選手にとっては重要なことでしょうから…!)
最後の方に、会場からの質問コーナーがありました。
「今回のアイスショーでの新演技「Wings of Words」をどんな気持ちで滑っているのか」という質問に対して、
「Wings of Words」=「言葉の翼」だから、その「言葉の翼」をいっぱいに広げて前を向いて、ポジティブな気持ちになりながら、みんなでポジティブな気持ちになるようなイメージで滑っている感じ、とか、確か そんな感じの話だったかと。
あと、「県外の人間に対して、仙台の観光でおススメスポットに羽生選手は何を勧めるか」という質問に対して、
「御釜(おかま)(=五色沼)と蔵王(ざおう)の樹氷など」を勧めていました。
仙台市内だけじゃなく、宮城県全体、県境や山の奥の方にも、蔵王の樹氷(じゅひょう)とか、自然の豊富な凄いところが色々あるので、カブトムシなんかもいるし(笑)、そういうところも幅広く行ってみてほしい、という話だったかと…。
蔵王と言えば樹氷。(笑) 蔵王のロープウェイはこちら 蔵王の樹氷はこちら
あと、一番最後ですけど、
応援への感謝と、「まだあとほんの少しだけ、競技を続けたいと思っていますので」、と可愛い感じの笑顔を見せて言っていましたけど、
…「あとほんの少し」(ほんのちょっと)と言う表現を使ったような…?
さすがに北京五輪まではイメージできていないような印象は受けましたけど、今後のことは、今後わかるでしょう。
そうそう、今回のアイスショー前後も、全然練習など出来ていなかったのだそうで、(パレード後も園遊会などで忙しかったので10日間は滑れなかった、Continues with Wings の1週間前ぐらいからちょっとずつジャンプの練習を始めたそうですけど、)
それで、羽生選手もまだトリプルアクセルが跳べるとは思っていなかったのだけど、やはり皆さんに、ジャンプの復帰を見せるとしたらアクセルでと思っていたので、ちゃんと跳べて良かった、と語られていました。
…ただ、話を聞いていて、今日は、(なんとなくですけど、) 足の調子が良くなかったのかな?ちょっと自分の体調に弱気になっている感じかな? という印象を受けました。あるいは、ちょっと足を無理させてしまった実感でもあったのか…。
応援コメントを読み上げられた時も、足のこと、「本当に大事にします!」と、いつも以上に実感を込めて語っているように私には見えましたので。
(追記: BS朝日で放送された、幕張2日目の演技映像を見たら、特にそんなことは全然なく、素晴らしい演技でした。ただ、3日目だったこの日はトリプルアクセルを2連続やろうとして転倒したそうで、悔しがっていた、との話ですので、それでかな?)
これから、まだ5週間も アイスショーが続きます。
ほとんど(ジャンプは)練習できていないと語っていましたけど、CHEMISTRY とのコラボ演技は、多分来週の金沢で終わりだろうから、その後は、別の演技を披露して下さる可能性も高く、リハビリ期間で、怪我もまだ完治していなくて、時間もないわりに、本当に大変なことを次々とこなして下さっているなと思いました。
羽生選手の沢山の演技が観られるのは、私はとても嬉しいけれども、まだリハビリが終わる期間でもないのだし、ジャンプについては、不調な日には決して無理しなくていいし、絶対に無理しないで下さいね! と羽生選手には お伝えしておきたいですね…!
どうか よく休んで、今後や、来週に備えて下さい…!
BS朝日のテレビ映像で、しっかりと演技の全てを見られるのを楽しみにしています♪