嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

ぬるま湯の中で

2004年05月14日 21時15分35秒 | 駄文(詩とは呼べない)
ぬるい。
街の空気がぬるい。
雲は何も語らない。

僕は自分に甘い人間で
本当にどうしようもない人間で
世の中に寄生して誰の役にも立たずに生きています。

外へ出て新鮮な空気を吸おうと思った。
だけど肌にこびりつくのは
誰からも何からも責められない排気ガスで作られた
ぬるい風たちと
ただただ見守るだけの空と
僕をゆっくりと蝕む毒のぬるま湯だけだった。

街ゆく人達が僕を背景のように見る
誰も僕に何も言わない。
僕は誰からも何からも期待されてはいない。

幽霊のように街を彷徨って
感じるのはゴミ溜めの吹き溜まりに吹く風だけで
そこには人の体温なんかこれっぽっちも無くて

ただただ永続的に心が捨てられていくだけだった。
くだらない日々を過ごして
そこには成長も発展もまるで無かった。

毎日少しずつ
僕の心の砂は確実に失われていった。

諦めと空虚と閉塞が街を包んでいた。
僕はそれに気付きながらも
誰にも何もしてやれなかった。

自分に厳しくして
心をナイフで削って
秘密の鍵を作ろうと思った。

生と死の狭間で
奇跡の瞬間に0と1の間に鍵を差し込もうと思った。

だけど今は
ナイフで心を削れない。

まだ生まれても居ない僕が
世界を知りたくて
羊水をぬるいと思うのは
傲慢なのでしょうか。

まだ生まれても居ない僕が
世界を変えたくて
生まれようとしているのは
罪なのでしょうか。

僕は今もまだ、ココを漂っています。