「ぐうたら ・フォト日記」

「ぐうたら」を生活信条とする、ぐうたらなフォト日記です。時々『写真の無い・フォト日記』にもなります。

16年目のソウル!

2008年09月28日 | フォト日記
何時しか16年と言う歳月が経っているのですが、今回の旅は最初に仕事で行った時と似たような感じの旅でした。
実際には遊びなのですが、初めて海外の舞台の上で合唱を披露するという、僕にとっては「人生の大イベント」だったのです。

セパラム合唱団と言うのは非常にユニークな合唱団で、実力が無いのに舞台の数は多いという変な合唱団です。人数が少なく四声の合唱曲のソプラノとバリトンの二声しか居ません。常時来る男性は2人で、僕はイベントの時しか出演しません。常識から言うとこんな変則的合唱団は無きに等しいのですが、田月仙(チョン・ウォルソン)先生と、今回も一緒だった78歳になる世話役Kさんの力で続いています。物怖じしないのが唯一の長所でしょうか?

今回の遠征は主要メンバーはあまり参加していません。このコンサートで初めて歌う「お江戸日本橋」は本格的な合唱曲で、三声(旋律が3パートに分かれている)の曲です。三声が揃うのはソウルの会場に行ってから、しかもどのような合唱団が来るのか事前の情報はありませんでした。
この歌の三番が三声のフーガのように、追いかける形式になっているのです。と言うことで、それなりの覚悟を持って出かけました。

会場に行くと韓国側の女性が15人、テナーの男声が1人加わり総勢24人、バリトンは僕と、78歳のKさんの2人(!)です。
リハーサルが始まりました。最初が「お江戸日本橋」です。指揮者のHさんが指揮棒を振り始めました。
日本での練習とは違い、非常にゆっくりとしたテンポです。

フォルテの部分の女性の声量に太刀打ちするためには、普段より5デシベルくらい音量を上げなければならないというのが、音響技術者でもある僕の判断です。固くなると声は出ません。しかも伴奏のピアニストは美人です?!(何の関係があるのだ?)

久しぶりに本気になりました。こういう時は、息を吸ってホールの壁の向こう側に声を出すしかないのです。その結果リハーサルは1発で終わり、「今日、男声がよく聞こえてたよ!」(ピアニストが美人だったからではありません!)

写真は「南山タワー」の夜景です。16年目にして初めて行きました。「16年通っても初めてのところはあるのだな・・・!」と当たり前なのですが、妙な感動がありました。
コンサートの打ち上げが終わり、12時を過ぎてから漢江(ハンガン)の鉄橋を渡って居るとオレンジ色のナトリウムランプが、夜の黒に映えて綺麗でした。

16年前ソウルに来て以来、漢江を渡る夜の風景は何時も印象的です。また新たな関係が始まったような気がしました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする