インターネットのトラブルでアップできなかった分です。
テレジンと言っても知っている人はあまり居ないかも知れませんが、アウシュビッツと同じ強制収容所です。
赤十字に対するプロパガンダのために、文化的生活をアピールしオーケストラがあった事で知られています。僕も20年近く前にそのことで興味を持ちました。
去年、プラハに来たときに寄る予定で行き方も調べたのですが、こういうところに行くのはエネルギーが要ります。去年は天気と体調のせいにして止めました。でも帰ってから何故か気になり、また行くことにしたのです。20年の道のりを経てやっとやって来たわけです。
8月19日からドレスデンに来ていたので、行く気になればすぐ行けたのですが、これも先延ばし、今日も気が進まず・・・、それでも7時37分に何とか(目覚ましは聞こえなかった)起き、9時に出かけるはずが、もたもたしてホテルを出たのが9時25分でした。バスは10時丁度に発車します。
トラムに乗り中央駅へ、地下鉄C線に乗り換えて3つ目Nadrazi Holesviceで降りてバスのマークをたどって行くとバスが止まっているのですが、切符売り場も何もありません。
そばに居る男性に聞くと、「テレジンはここじゃないよ、地下道をくぐって右に曲がるとある」長い地下道を歩いて行くと、途中にも右に上がるところがあります。「あれ?、ここなのかな・・・、先なのかな?」と思って、とりあえず上がってみたのですが、バスは見えません。その先にチェコ国鉄の駅があり、そこに隣接する長距離バスターミナル(と言っても、広場に数台並んでいるだけ)がありました。でも切符売り場は分かりません。
右を見るとキオスクのような物があったので、そこのおじさんに聞くと「7番乗り場、ほらバスがバックしてるだろ?」(と聞こえたのですが、バックしているバスは無し・・・?)
「切符は?」、「バスで買うんだ!」おじさんが指差すほうに1台止まっています。(この時点で、時計を見ると発車8分前)
飲み物を買いたかったのですが、バスを確認しに近づくと、9番線・8番線とあって、バスに隠れて7番線の表示がありました。(このくだりはテレジンに行く人には役に立つと思います)
何とか5分前に乗ることが出来ました。(片道80Kc)、僕はミュージアムと書いた紙を見せてので、ミュージアム前で下ろしてもらったのですが、他の人は皆ひとつ手前の小要塞で降りていました。バスの中でキスしている若者なども居たので、この要塞自体が観光地となっているのかも知れません。
ミュージアムの手前にインフォメーションのマークがあったので入って「地図はありますか?」と聞くと、「ミュージアムに行けばある!」、と言うことでミュージアムに行って「このあたりを廻りたいんですけど!?」と、もぎりおばさん(差別用語かな・・・?)に聞くと「どっ~来たの?」、「ニッポン!」、すると得意そうな顔をして、もったいぶりながら日本語の案内図をくれ、「あなたは今ここ、次に5分歩くと・・・、10分歩くと、・・・」と地図の上に書いてくれました。
要塞全体が収容所だったそうです。「写真をとっても良いの?」、「建物内は駄目、外は自由!」、他の建物は撮影料を払えば撮れると言っていた気がするのですが・・・、次に行ったところでは駄目と言われました。
と言うわけで、20本以上のモノクロフィルムと3台のカメラを背負って、膨大な展示物を見て廻る苦行がはじまりました。外は雨です。収容された人の中にはデザイナー・建築家・職人・・・、8万数千人居たそうなので、絵のうまい人も山ほどいたのです。
水彩で描いた日常や風刺画、人物のデッサン、悲惨な生活の様子・・・、気の滅入る展示にもめげず、楽譜の前で旋律を口ずさんでみたり・・・、そうこうしているうちに雨が小降りになったので、カメラを出して教えられた道を辿って行きました。
「しかし、何故こういうところにくると雨になるのだろう・・・?」と思いつつ4時間。一つを残して廻りきった頃に陽が照ってきたのですが、そのとたんに僕の集中力は切れてしまいました。
こういう写真を撮るには、雨が良いのです。「雨を呼ぶのも才能の一つかもしれない?」と今思いました。
明日は、コンサートです。「ダイシン百貨店(?)」で買ったジャケットを着てドボルザークを聞くと今回の旅も終わり、イリーナの待つ(!)ドレスデンに帰ります。
※プラハ・ダイシン百貨店
正確には、「ビーラ・ラブチ百貨店」プラハで最初の総合的な百貨店建築・1937-39
『1時間に4000人を昇降させるエレベーターとエスカレーター、空調システムなど最新の技術も導入された』と建築のガイドブックにあります。
戦前の建物としてはガラスのカーテンウォールを使った超モダンな建物だったと思います。去年も行ったのですが、店内のあちこちに空きスペースがあり、いつ潰れてもおかしくない・・・、などと言ってはいけないか!、皆さん贔屓にしてあげてください。値切ると店員が上司に電話をして、許可が下りれば負けてくれます。最上階には食堂もあります(今日発見!)、地元の人の生活を見るには最適です。カレル橋だけがプラハではありません。
テレジンと言っても知っている人はあまり居ないかも知れませんが、アウシュビッツと同じ強制収容所です。
赤十字に対するプロパガンダのために、文化的生活をアピールしオーケストラがあった事で知られています。僕も20年近く前にそのことで興味を持ちました。
去年、プラハに来たときに寄る予定で行き方も調べたのですが、こういうところに行くのはエネルギーが要ります。去年は天気と体調のせいにして止めました。でも帰ってから何故か気になり、また行くことにしたのです。20年の道のりを経てやっとやって来たわけです。
8月19日からドレスデンに来ていたので、行く気になればすぐ行けたのですが、これも先延ばし、今日も気が進まず・・・、それでも7時37分に何とか(目覚ましは聞こえなかった)起き、9時に出かけるはずが、もたもたしてホテルを出たのが9時25分でした。バスは10時丁度に発車します。
トラムに乗り中央駅へ、地下鉄C線に乗り換えて3つ目Nadrazi Holesviceで降りてバスのマークをたどって行くとバスが止まっているのですが、切符売り場も何もありません。
そばに居る男性に聞くと、「テレジンはここじゃないよ、地下道をくぐって右に曲がるとある」長い地下道を歩いて行くと、途中にも右に上がるところがあります。「あれ?、ここなのかな・・・、先なのかな?」と思って、とりあえず上がってみたのですが、バスは見えません。その先にチェコ国鉄の駅があり、そこに隣接する長距離バスターミナル(と言っても、広場に数台並んでいるだけ)がありました。でも切符売り場は分かりません。
右を見るとキオスクのような物があったので、そこのおじさんに聞くと「7番乗り場、ほらバスがバックしてるだろ?」(と聞こえたのですが、バックしているバスは無し・・・?)
「切符は?」、「バスで買うんだ!」おじさんが指差すほうに1台止まっています。(この時点で、時計を見ると発車8分前)
飲み物を買いたかったのですが、バスを確認しに近づくと、9番線・8番線とあって、バスに隠れて7番線の表示がありました。(このくだりはテレジンに行く人には役に立つと思います)
何とか5分前に乗ることが出来ました。(片道80Kc)、僕はミュージアムと書いた紙を見せてので、ミュージアム前で下ろしてもらったのですが、他の人は皆ひとつ手前の小要塞で降りていました。バスの中でキスしている若者なども居たので、この要塞自体が観光地となっているのかも知れません。
ミュージアムの手前にインフォメーションのマークがあったので入って「地図はありますか?」と聞くと、「ミュージアムに行けばある!」、と言うことでミュージアムに行って「このあたりを廻りたいんですけど!?」と、もぎりおばさん(差別用語かな・・・?)に聞くと「どっ~来たの?」、「ニッポン!」、すると得意そうな顔をして、もったいぶりながら日本語の案内図をくれ、「あなたは今ここ、次に5分歩くと・・・、10分歩くと、・・・」と地図の上に書いてくれました。
要塞全体が収容所だったそうです。「写真をとっても良いの?」、「建物内は駄目、外は自由!」、他の建物は撮影料を払えば撮れると言っていた気がするのですが・・・、次に行ったところでは駄目と言われました。
と言うわけで、20本以上のモノクロフィルムと3台のカメラを背負って、膨大な展示物を見て廻る苦行がはじまりました。外は雨です。収容された人の中にはデザイナー・建築家・職人・・・、8万数千人居たそうなので、絵のうまい人も山ほどいたのです。
水彩で描いた日常や風刺画、人物のデッサン、悲惨な生活の様子・・・、気の滅入る展示にもめげず、楽譜の前で旋律を口ずさんでみたり・・・、そうこうしているうちに雨が小降りになったので、カメラを出して教えられた道を辿って行きました。
「しかし、何故こういうところにくると雨になるのだろう・・・?」と思いつつ4時間。一つを残して廻りきった頃に陽が照ってきたのですが、そのとたんに僕の集中力は切れてしまいました。
こういう写真を撮るには、雨が良いのです。「雨を呼ぶのも才能の一つかもしれない?」と今思いました。
明日は、コンサートです。「ダイシン百貨店(?)」で買ったジャケットを着てドボルザークを聞くと今回の旅も終わり、イリーナの待つ(!)ドレスデンに帰ります。
※プラハ・ダイシン百貨店
正確には、「ビーラ・ラブチ百貨店」プラハで最初の総合的な百貨店建築・1937-39
『1時間に4000人を昇降させるエレベーターとエスカレーター、空調システムなど最新の技術も導入された』と建築のガイドブックにあります。
戦前の建物としてはガラスのカーテンウォールを使った超モダンな建物だったと思います。去年も行ったのですが、店内のあちこちに空きスペースがあり、いつ潰れてもおかしくない・・・、などと言ってはいけないか!、皆さん贔屓にしてあげてください。値切ると店員が上司に電話をして、許可が下りれば負けてくれます。最上階には食堂もあります(今日発見!)、地元の人の生活を見るには最適です。カレル橋だけがプラハではありません。
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