銀座一丁目から地下鉄に乗って永田町下車、ホームに下りると何故か外国に来たような気がしました。最近、地下鉄に色々な私鉄が乗り入れているせいか車両の色が赤と黄色(古いな!)以外に沢山あります。
カラフルな新型の車両と深く長いエスカレータは、プラハあたりの地下鉄駅の雰囲気を連想させるのか、「あれ?、外国みたいだな・・・!」と一瞬思いました。
国会図書館に入り、自動受付機(正式には何と言うのだろう?)メニューの日本語を押すと、番号入力の画面になります。ここで、定期入れに入れておいたはずの利用カードがなかなか見つかりません。『分からない事は係員におたづねください!』と言うアナウンスの連呼になってしまいました。
「ありゃ?、どこかな?」(このとき後ろに視線を感じた!)
ようやくと見つけて、カードリーダーに乗せるのですが、僕のカードは
6年前に作ったので、表面のバーコードやID番号が消えかかっています。手で入力しなければなりません。(裏にボールペンで書いてあります)
ここで又、後ろに人の気配を感じたので振り向くと、案内のオネエサンが「大丈夫ですか・・・?」と声を掛けてくれました。(見兼ねてのことだろうか・・・?)
「あ、大丈夫でです!」ただ、カードが定期入れから出てこなかっただけなのですが、せっかく声を掛けてくれたので、「番号が消えちゃっているんですけど、これ自動的に入って行かないんですかね?」、「いえ、バーコードが読めれば入って行きますよ!」、「あ!、そうなんだ!」などと、通路で話していると後ろを通った人に突き飛ばされたました。見るとぼくよりも年上の男性です。「何もぶつかって行くことは無いのに・・・!、そんなに急いで天国にでも行くのでしょうか!?」(世知辛い世の中になってきました!)
本を待っている間に、新しいカードに交換してもらおうと、新館のカウンターでどこに行けば良いか聞いていると、一足違いで、若い女性が来てしまいました。
受付の女性が、番号札を持って「お先の方?」と呼びかけるのですが、先に来た女性は黙っているので、「どうぞ!」と僕が声をかけました。
何かちぐはぐな世の中です。(年上の人間に対して遠慮しているのでしょうか?)
他人とのコミュニケーションは外国に居る時の方がうまく取れる様な気がします。(日本には身の置き場が無くなって来たな・・・、ここも外国と思って生きて行けばいいのか!?)と思い、新宿に出てイエスタデイ(と言ってもビートルズでは無く、古いジャズ)の流れる牛タン屋で鳥グリル焼き定食を食べて、
セパラム合唱団の練習へ、思えば無国籍な生活です。