1月17日はおむすびの日です。
1995(平成7)年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の被害で、ボランティアによるおむすびの炊き出しが被災者を大いに助けたことから、いつまでもこの善意を忘れないために、お米に関係する民間企業やJA等でつくる「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」が2000(平成12)年に、1月17日を「おむすびの日」に制定しました。
おむすび(おにぎり)は、ご飯を三角形・俵形・球状などに加圧成型した食べ物で、通常は手のひらに載る程度の大きさに作ります。そして、保存性・携行性に優れており、手づかみで食べられることから、日本で古くから今日に至るまで携行食や弁当として重宝されています。
元々は残り飯の保存や携行食として発達しましたが、その後は常食としてのおにぎりが主流となり、現代ではコンビニエンスストアやスーパーマーケットでも販売されていて、携行する必要がない居酒屋や定食屋でも提供されるほど、日本の食文化に定着しています。
また、日本のコンビニエンスストアや外食・中食店の海外進出、日本滞在経験を持つ外国人の増加に伴い、世界各国でおにぎりが販売されるようになっています。
おむすび(おにぎり)の形については、三角型、丸型(円盤型)、俵型、丸型(球型)の4つが主要な型とされており、握りやすいので三角型が一般的です。
・三角型:高さが低い三角柱。握りやすいので一般的である。関東地方発祥と言われ、山型ににぎった頂点に神が宿ると信じられために、三角になったとの説もあります。コンビニエンスストアで販売されているおにぎりの主流の形状です。
・俵 型 :円柱形のため弁当箱に収まりやすく幕の内弁当で用いられ、かつては関西の標準型でした。
・円盤型:主に東北地方で見られ、ゴーダチーズや鏡餅のような形です。
・球 型:九州地方に多いですが、日本全国に分布しています。
おむすび(おにぎり)に入れる具については、白飯と相性が良くて、味の濃い物(防腐の意味もある)が多く、中央に埋め込まれるのが一般的です。
そして2014(平成26)年の日本での調査では、好きな具は、鮭・梅・明太子・ツナ・昆布・たらこ・その他・かつお・高菜の順でした。
ちなみに、コンビニでおむすび(おにぎり)を温めてもらう人の割合は日本全国の平均では約25%ですが、北海道・東北地方・北関東(茨城県・栃木県・群馬県)では約40~60%、沖縄県では75%に上ります。
おむすび(おにぎり)の包みには大抵は海苔が使われますが、東日本では焼き海苔を巻いて風味を味わう傾向ですが、西日本では味付海苔を巻いて味わう傾向にあります。