大阪市北区で行政書士・海事代理士・マンション管理士を営んでいる原田行政書士法務事務所の駅ブログ

主に学生時代から撮り続けている全国の駅の写真等をブログで毎日公開しています。

今日は南極「昭和基地」設営記念日!

2020年01月29日 | 今日は何の日

1月29日は南極「昭和基地」設営記念日です。

1957(昭和32)年の今日(1月29日)、南極観測船「宗谷」で永田武隊長率いる53名の南極地域観測予備隊(後に第1次南極観測隊と改称)が南極圏内の東オングル島に上陸し、総面積200平方メートルの昭和基地を設営しました

設営された建物は全部で5棟。そのうち4棟が木製パネルの組立式小屋、いわゆるプレハブでした。この4棟のプレハブのうち、1棟は発電棟で、残りの3棟の1つは居住専用、1棟は無線通信棟、他の1棟は食堂・調理室のある食堂棟だったそうです。
ちなみに、この時に設営されたプレハブは日本初のプレハブ建築で、竹中工務店が開発したものです。

基地内の電気は発電棟のあるディーゼル発電機を使用したのですが、その燃料は寒さによる凍結を防ぐよう調節した南極軽油で、最初の越冬隊は燃料節約のために夜は発電機を止めてました。毎朝一番早起きして、寒さで冷え切ったエンジンを始動する隊員は大変だったそうです。

また、発電棟の中はエンジンの余熱で暖かいので、電気で雪を溶かして水を作る装置(造水装置)を設置して、貴重な水を貯蔵していました。従って、発電棟には洗濯機と風呂が同居していたそうです。この風呂には週に1~2回、年齢順に入り、洗濯も入浴時にしていました。

トイレに関しては、居住用の棟の前室にトイレ用の囲いを作って中にドラム缶を置き、これに腰掛けて用を足すという方式を採用しましたが、実際はトイレ用の小屋を建物とは別に現地で作りました。ちなみに現在の昭和基地では、新幹線と同様の循環式水洗トイレになってます。

ところで、2007(平成19)年10月の郵政民営化までは昭和基地内に郵便局もあり、現在は日本郵便銀座郵便局昭和基地内分室が置かれ、日本国内と同じ料金で手紙やハガキを日本本土へ送ることができるそうです。かつては昭和基地内郵便局の郵便番号として100-70(国立極地研究所扱い)が宛てられていたが、現在は特に定められていません。

なお、日本が南極に設置した基地は昭和基地の他に、みずほ基地(1970年7月開設)、あすか基地(1985年3月開設)、ドームふじ基地(1995年12月開設)と全部で4つあります。
しかし、みずほ基地とあすか基地は現在閉鎖中です。