トニオ・クレーガー(17)
————————【17】—————————————————
„ Ja, wir gehen nun also über die
Wälle ! “ sagte er mit bewegter Stimme. »
Über den Mühlenwall und den Holsten-
wall, und so bringe ich dich nach Hause,
Hans...Bewahre, das schadet gar nichts,
daß ich dann meinen Heimweg allein
mache; das nächste Mal begleitest du
mich. «
—————————(訳)———————————————————
「よし、土手を通って行こう.」トニオはうき
うきとした声で言った.「ミューレンの土手と、
ホルステンの土手を通るよ.それで僕は君を家
まで送ってあげるよ、ハンス....誓って言うが、
そうなると帰路はぼくひとりになってしまうけど、
構やしないさ;この次君がぼくを送ってくれれば
いいのだから.」
————————《語句》———————————————————
die Wälle:(複) <der Wall (変E)
❶土塁、防塁、堤防
❷(比喩) 守り、防御
bewegter:(形、過去分詞)<bewegen (他)
動かす、心を動かす、感動させる
die Stimme:(Nタイプ) 声.
Mühlenwall:辞書不掲載 →
Mühle (水車小屋) + Wall (土手、堤防)
Holstenwall:→ Holsten(意味不明) + wall
辞書不掲載且つ意味不明なので、
そのまま音読みで訳します.
bewahren 守る、保つ、(Aを)胸にとどめておく
das schadet + [3格]+ gar nichts
...³にとってはそれは当然の報いだ.
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