文在寅が「わだかまりがある」と…! 韓国で大注目「文在寅会談」の“ヤバすぎる中身”と、韓国経済「ウォン高、物価高の地獄」の末路…!
韓国でいま再び「文在寅」が注目されている――。
韓国ではこのほど李在明(イ・ジェミョン)議員が、「共に民主党」の新任代表に選出されたのだが、その李氏が文在寅氏を表敬訪問をしたことがきっかけだ。
もともとみずからに非友好的な「非明」(非李在明)系の主軸である、親文在寅グループと融和していきたいという狙いだが、私邸で応対した文在寅氏は融和の姿勢を見せながらも「わだかまりはある」と語るなど、牽制して見せたのだ。
そんな“私邸会談”ではいったいどんな会話が交わされたのか、そして韓国政界はどこへ向かおうとしているのか、そしていま再び文在寅氏が「キーマン」として浮上してきたことは何を意味するのか――最前線をレポートしよう。
「77.77%」という圧倒的な得票率
李在明議員が、「共に民主党」全党大会で新しい代表に選ばれたときは、「オデミョン(どのみち代表は李在明)」という新造語が出るほど、77.77%という圧倒的な得票率を見せた。
前回の大統領選挙や相次いだ地方選挙の敗北責任論を掲げた党内の反発は、「ケタル(改革の娘)」と呼ばれる強力な支持層の声に埋もれてしまった。
だが、民主党の主要支持地域だった湖南地域の投票率が35%に過ぎなかったということは、親李在明勢力を除いた全般的な党内世論が「代表李在明」の「政治的商品性」について懐疑的なうえに、批判的であることを如実に示している。
文在寅の「私邸」において
李新任代表は、ここから2年間、民主党を率いることになる。彼は、2年後、巨大野党の公認権を行使して、次期大統領選挙に再び名乗りを上げるとみられている。
李代表は、この日、受諾演説で、「肉を切らせて骨を断つ覚悟で、完全に新しい民主党を作るのに、この身を投げ打って遂行する」と告げ、民生代案と未来ビジョンを提示すると明言。李代表は、「国民の暮らしが、半歩でも前に進むことができるのなら、まず私が、政府与党に協力する」と、党首会談までリクエストした。
さらに李代表は、政治的な正当性を得ようと、党代表当選後、文在寅前大統領に会いに行った。李代表は、8月29日午後、最高委員と慶尚南道梁山平山村の文在寅前大統領私邸を訪問したのだ。
李代表を始めとした新任指導部が私邸前に到着すると、カジュアルな身なりで登場した文前大統領は、明るく笑って握手をして、彼らを歓迎した。
李代表と文前大統領は、「文在寅」、「李在明」と連呼する支持者に向かって、手をあげて挨拶した。
「99%が、我々のことを支持している」と…
その後、私邸に入った彼らは、1時間ほど歓談した。李代表は、文前大統領に、「文前大統領を支持するグループと、私を支持するグループは同じである」と語った。
最高委員たちも「我々はみな親文」であると言い、派閥摩擦解消のためのメッセージを出した。
それに対して、文在寅前大統領は「99%が、我々のことを支持しているが、1%程度の争いが生じ、わだかまりが少しあるようだ。その結果、摩擦が目立つ面がある」と述べたという。
つづけて、「だが政治というものは、1%を受け止めて行けばこそなし得るものだ。それによって、民主党がさらに飛躍できるのではないか」と言い、李代表が、党内和合に尽力することを要望した。
就任初日、文前大統領を表敬訪問したことは、自分に非友好的な「非明」(非李在明)系の主軸である、親文グループ議員を受け止めて行くという意味を示したことで、事実上、民主党を掌握して、次期大統領選挙に出馬するという抱負を仄めかした形だ。
詭弁の「政府報復」
李代表は、現在、大庄洞ゲート、柏峴洞冬開発特恵疑惑、城南FC不法後援金疑惑、法人カード流用疑惑、弁護士費代納疑惑などに巻き込まれている。
いくつかの疑惑は、すでに捜査が進行中である。
これに対して、李代表の起訴の可能性が高くなるや否や、民主党は、起訴された場合の党職停止処分を停止することができるように、党大会直前に党憲を変えた。
これにより民主党は、「政治弾圧と認められれば」、党代表が主導する党務委員会で、党職停止処分を取り消すことができる。李代表は、司法リスクを避けるための手段として、議員職と代表職を担ったのではないということを、自ら立証しなければならないだろう。
これらの捜査は、文在寅政府のときから始まったことであり、「政治報復」は詭弁に過ぎない。
自分に対する批判は「個人攻撃」
李在明を守るために、党憲まで修正した彼らは、結局、「特定勢力の利益に共謀」した、犯罪者でしかない。彼は暴言でも有名で、支持者の一部からも、「分裂させるだけの政治家」、「人気に溺れて大声で脅威だけする党代表」などという批判の声が大きい。
最近、夫人キム女史の法人カード流用疑惑で調査を受けた参考人が亡くなると、「(韓国が)巫子の国になったからそうなった」と言って、亡くなった人に対する最小限の礼儀さえ持っていないという非難が降り注いだ。
現在、夫人の法人カード流用疑惑捜査は最終段階にはいっている。「低学歴・低所得層に、『国民の力』支持者が多い。メディア環境のためである」、「国会議員を公開して、悪口を言うオンラインプラットホームを作ろう」というような発言が、大きな批判を受けた。
彼は、不適切な発言であると指摘されると、すべてメディアせいにして、責任を押し付ける。検察と警察を批判し、自分に対する批判は「個人攻撃」であると反論する。統合と一致を目指す大統領の発言とは、到底思えない。
「私党化」のリスク
一部では、「なんでも他人のせいにする政治家」という、酷い評価まで噴出している。
捜査結果によっては、政治生命に致命的な打撃を受けるほど「司法リスク」が大きいのに、李代表は、今でも言葉尻を捕らえ、他人のせいにして論点をずらし、一貫して誤魔化している。
捜査に積極的に協調することはあるのだろうか。一点の疑問も残らないように、徹底的に解き明かすことができるのか、未知数だ。
党内派閥間の分裂および対立も、解決しなければならない課題なのはもちろんだが、民主党指導部の最高委員5人中4人が、李代表の強力な支持層であり、強硬闘争一辺倒で党を引っ張って行ってしまったら国民の支持を得るのも難しく、「李在明私党化」議論が再び大きくなるだろう。
昨年のソウル・釜山市長補欠選挙、今年の大統領選挙と地方選挙で、相次いで惨敗したにもかかわらず、すべて、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政府の難局面に対しての国政運営によって、問題が浮上したのだ。
無能と失敗の「文在寅の5年間」
だが、尹錫悦支持率は、就任初期より20%程度急落した。民主党支持率は、そのまま小幅上昇するのにとどまった。
尹政府の人事乱脈と政策迷走で、連日、国民の危機意識が高くなっているだけでなく、保守政党での失策が繰り返され、支持者を中心に、政府与党に対する失望感も増しているところだ。
民主党は、「住宅価格の暴騰」に代表される、文在寅政府の民生政策の無能と失敗で政権をたった5年で譲った。
尹錫悦政府は、その隙を突いて執権したが、これといったビジョン提示もなく、文政府を真似して、かえって支持率を下げるという不利な状況に置かれている。
民主党内の亀裂と摩擦を取り纏めて、統合の基礎を固めることも、李代表が担わなければならない課題で、政治改革と政党刷新を実践しながら、党と国民との乖離が憂慮される特定方案推進には、慎重でなければならない。
物価高、ウォン高、高金利…
現在、韓国社会は、総体的に、難局に直面している。
物価高、ウォン高、高金利で、国民の生活はますます苦しくなり、ロシアのウクライナ侵攻と北朝鮮の挑発脅威で、国内外は深刻な状況だ。
そんな状態なのにもかかわらず、集権与党は権力争いをしていて、李在明の次期大統領選挙への出馬は既成事実化しつつあり、韓国政治の未来は、暗いとしかいいようがない。
さらに連載記事『「文在寅は泥棒だ! 韓国を転覆させる! 」…韓国の“文在寅糾弾集会”で飛び出した「ヤバい肉声」と「文在寅の危ない末路」』では、いま再び高まりつつある文在寅への批判の声についてレポートしよう。