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エリザベス女王国葬、天皇、皇后両陛下は前から6列目

2022-09-20 15:54:10 | 日記
エリザベス女王国葬、天皇、皇后両陛下は前から6列目 

 英国のエリザベス女王の国葬で、参列した天皇、皇后両陛下は、棺(ひつぎ)の置かれた中心部からみて、前から6列目に着席していたことが英メディアの中継映像や配信写真で確認された。

2022年9月19日、ロンドンのウェストミンスター寺院で行われたエリザベス英女王の国葬に参列する天皇、皇后両陛下=ロイター© 朝日新聞社
 
国葬はロンドン中心部のウェストミンスター寺院で営まれた。皇后さまは前から6列目の通路側の席に、その隣に天皇陛下が着席した。

天皇陛下の隣(通路側から3番目)はマレーシアのアブドラ国王と見られ、2人が会話する様子が英メディアの配信写真で確認された。

 一方、英メディアは、バイデン米大統領と妻ジル氏の座席が前から14列目だったことに着目している。

インディペンデント紙は「バイデン夫妻、国葬でポーランド大統領の背後、14列目への着席を余儀なくされる」との見出しで報じた。

(ロンドン=金成隆一)


韓国、「緊急事態」急激なウォン安、1ドル=1400ウォン割れ寸前「危機感漲る」

2022-09-20 15:34:26 | 日記
勝又壽良のワールドビュー

好評を頂いている「勝又壽良の経済時評」の姉妹版。勝又壽良が日々の世界経済ニュースをより平易に、かつ鋭くタイムリーに解説します。中国、韓国、日本、米国など世界の経済時評を、時宜に合わせ取り上げます。

韓国、「緊急事態」急激なウォン安、1ドル=1400ウォン割れ寸前「危機感漲る」


2022年09月19日

  • 韓国経済ニュース時評アジア経済ニュース時評

   
韓国ウォンが、対ドル相場で1ドル=1400ウォン割れ寸前の事態を迎えている。9月19日の始値はいきなり1398.5ウォンとなったが、12時現在は1391ウォンとやや落ち着きを見せている。ただ、これは「小休止」に過ぎず、緊張感が漲っている。

今回のウォン安の背景は、世界的な高金利によるドル高である。だが、韓国側にも大きなマイナス材料を抱えている。最大輸出先である中国経済の急減速と、韓国の代表的産業の半導体の国際市況の急落である。韓国経済にとっては、いずれも致命的な問題である。

これまでのウォン急落場面では必ず、日韓通貨スワップ協定が持出された。今回は、全くその声は聞かれない。円自体が急落している他に、日本が全く取り合わないこともあろう。この結果、韓国は米国との通貨スワップを希望している。厳密には、ドル資金の借入れである。韓国ではなぜか、「ドル借入れ」と呼ばずに、「通貨スワップ」と言っている。米ドルが、通貨スワップ協定を結んでいるのは、日本・EU・英国・カナダ・スイス5ヶ国の通貨に限定している。韓国の入り込む余地はない。


『朝鮮日報』(9月19日付)は、「必要性増した『韓米通貨スワップ』、首脳外交で合意を」と題する社説を掲載した。

米連邦準備理事会(FRB)は20、21の両日、連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、政策金利を再び大幅に引き上げると予想され、ドル高(の影響)が深刻化している。ウォン相場が連日急落し、1ドル=1400ウォンのラインが脅かされている。

(1)「これまで韓国政府は、「ウォンだけでなく、主要国通貨が全て対ドルで下落している」と説明してきたが、8月以降は状況が変わった。8月初め以降、ウォンは対ドルで5.9%も下落した。ユーロ(-1%)、英ポンド貨(-4.1%)、カナダドル(-1.4%)、オーストラリアドル(-1.3%)など先進国通貨は言うに及ばず、中国人民元(-2.7%)に比べても下落幅が約2倍に達した」

韓国が、ウォン相場の下落率を先進国通貨と比較するのは無理である。経済構造が全く異なっているのだ。ウォンが国際投機筋から狙われるのは、過去に2度も通貨危機を経験して、投機筋が多額の利益を得た経緯がある結果である。


(2)「国際的な為替投機勢力は、米国が攻撃的に利上げを行っても、1800兆ウォン(約186兆円)の家計債務が足かせとなる韓国政府・韓銀は利上げに追随しにくく、韓米間の金利逆転とウォン安が続くという計算しているはずだ。政府・韓銀は数回にわたる口先介入にもウォン売りが続くと、外貨準備を放出し、為替レート1400ウォンの防衛に乗り出している。しかし、米国は来年上半期までに政策金利を4%台まで引き上げるとみられ、さらにドル高が深刻化すれば、ウォン相場は1500ウォンまで下落する可能性も排除できない。韓国企業と家計は1998年の通貨危機、2008年の金融危機以外にそんな為替相場を経験したことがない。ウォン安は物価を押し上げ、弱者階層の生活苦が増すほか、外国人の投資資金流出を生み、金融不安を触発する」

韓国は、これまで「G8」国を自称してきた。だが、投機筋に狙われているようでは、とても「先進国」とは言えない。多くの弱点を抱えているからだ。家計債務残高が、対GDP比で100%を超えている国は韓国だけである。家計が無計画に借金を重ねるのは、合理的な意思決定ができない証拠である。

(3)「政府・韓銀は、ウォン安を防ぐための緊急対策を講じなければならない。まずは為替相場を安定させる効果が明確な韓米通貨スワップの推進に全力投球する必要がある。銀行の当座貸越のように、急を要する際にドル資金を借りられる韓米通貨スワップは、08年の世界的な金融危機、20年の新型コロナによる経済危機の際に安全弁の役割を十分に果たした。08年に初の韓米通貨スワップ締結直後、1日で170ウォン以上、対ドルでウォン高が進んだことがある」

米国は、韓国と正規の通貨スワップ協定を結ぶ筈がない。韓国は、FRBから短期のドル資金を借入れてドルの資金繰りを楽にするしかない。


(4)「大統領室経済首席秘書官は16日、「韓米首脳会談で(通貨スワップを巡る)議論があると予想している」と言及しただけで、ドル買いが勢いを失ったことは、韓米通貨スワップの威力を示している。韓米通貨スワップは、国内の金利上昇幅を最小化する緩衝材としても機能も発揮する。今年5月のバイデン大統領来韓で実現した尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権初の韓米首脳会談で、両首脳は「外国為替市場の動向について、緊密に協議していく必要性を認識した」と表明した。今週中に米ニューヨークで行われる2回目の首脳会談では、その約束を根拠に韓米通貨スワップを積極的に求め、成果を上げる必要がある」

韓国のドル資金繰り問題は、FRBの管轄である。韓国は、話す相手を間違えている。バイデン米大統領はビックリするだろう。