横浜中央市場 まぐろ問屋【八清】

まぐろ問屋八清は
「本当においしいもの」にこだわり、
新鮮な最高級の鮪を皆様にお届けしています。

マグロの種類 第七回【ビンナガ】

2008年06月23日 | 鮪のあれこれ
おはようございます!横浜市場、マグロの八清です!!

このお休みは雨ばかりでしたが、皆様お元気でお過ごしですか?

今日は【ビンナガ】についてご紹介します
別名:トンボ、ビンチョウ、カンタロウ、ヒレナガ、トンボシビ(若魚)
英名:albacore,longfin tuna(学名:Thunnus alalunga)
体長:約1.2m 体重は30kgあまり(マグロ内で最も小型。)

【ビンナガの利用】
 淡いピンク色の身肉は、マグロとしては赤身が少なく柔らかい。
そのためかつては刺身には不向きと考えられ、主に缶詰や佃煮、
生節(燻製)として利用されていた。
 缶詰の原料としては、「ホワイトツナ」と呼ばれ、
キハダ(「ライトツナ」)などより高級品とされる。
油漬け缶詰「ツナ缶」はサラダやサンドイッチの具材に使われる。
さらに、加熱しても身が固くならない為、ステーキや照り焼きにも向く。
 最近では刺身や寿司ネタとして、サクやブツ切りにされた状態の
生鮮ビンナガも流通している。
特に脂ののった肉は、「ビントロ」と称され、刺身や寿司ネタ
として好まれている。

【分布と系群】
世界中の熱帯から温帯に広く分布し、地中海にも生息している。
太平洋
 北緯50度~南緯45度の広い範囲に分布する。
しかし、以下の理由から、北太平洋と南太平洋に生息する
ビンナガでは系群が異なるとされている。
 ★ 赤道付近ではあまり漁獲されないこと。
 ★ 産卵場が赤道を挟み南北に離れ、産卵期にもずれがある。
 ★ 南北での交流が殆ど無いこと。
 ★ 形態的にも南北でやや違いが見られること。
大西洋
 北緯50度~南緯50度くらいまでの広範囲に分布。
太平洋と同じく、
 ★ 南北に産卵場が形成されている。
 ★ 両半球出の交流があまり無い。
ことなどから、北半球と南半球とには異なる系群があると考えられる。
インド洋
 北緯5度から南緯40度の範囲で、南半球に偏って分布する。
 産卵場もインド洋のほぼ中央に形成されることから、
インド洋では洋全体で1つの系群を形成する。
その他の海域
 オーストラリアとアフリカの南海域では、太平洋および大西洋と
連続して生息し、両太洋との交流もあるとされている。
 しかし量的には少ないことや、また色々な生物学的特性や血清学的な
研究から、<インド洋>・<南太平洋>・<南西平洋>では、
各々独立した系群のビンナガが生息していると考えられている。

【ビンナガの漁獲漁】については、明日お伝えしたいと思います
同じ種類のビンナガでも、海域ごとに系群が違うとは私も知りませんでした
調べてみると知らないことが、まだまだ沢山ありますね
マグロについての知識を蓄え、お客様の質問に即答できたら、
鮪師・鮪に携わる者として、格好良いですね

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