米朝会談中止に関するその後の反応ですが、多岐にわたる問題ですから「北朝鮮の醜聞」の中に入れるべきかどうかで悩みました。
事件の捜査では
ときおり「無差別事件」も見られるものの
その事件によって得をする・損をするのは誰か
に注目するのが解決への鍵になります。
そこで、この視点から今回の「米朝会談中止」を見ましょうか。
米朝会談中止で損をする人たち
- 韓国の左翼政権を支持する人たちは、会談中止を決めたアメリカに対して「平和を邪魔するのか」と敵意をもち、損をしたと考えます。
日頃の北朝鮮の数々の不法に目を閉ざしてとにかく朝鮮半島統一が最大の目標です。統一後のことは、その時になってから考えればいいのであり、うまくまとまらなくても責任は他者にある、とする例の方針があるので何も案ずるところはありません(大笑)。
そんな人たちは「アメリカのせいで、平和を乱された」と思うもので、駐韓米大使館前で過激なデモをしたり火炎瓶を投げるのは、このような人たちの中から生まれます。
この人たちの言う「平和」に問題があるとしても、異論を許さない例の調子で聞く耳をもちません。
また韓国の左翼政権も、米朝会談の火種が消えないことに安堵しており、中断によって大いなる損失を被ると考えているようです。
- 当然ですが北朝鮮もまた中国の助言もあったので「アメリカは会談を受けたがっている、いやキャンセルするはずはない」とにらみ「強硬な姿勢」を保ちましたが、この会談中止で損を感じたのか、例によって態度は横柄なままですが、豹変しているようです。
狭い視野で「損得勘定に走る」のが未熟な正調韓族節であることを忘れないようにしたいものです。
米朝会談中止で得する人たち
- どうも中国は、北朝鮮を緩衝地帯として温存しておきたいようで、朝鮮半島が統一されて中国から自立することを望んでいないように見受けられます。いつまでも中国に依存する北朝鮮がそのままいて欲しいのでしょう。尤も少し経済状況がよくなってきた中国としては、相当貧しい北朝鮮が経済的に中国に依存するのを良しとは思わないようで、積極的に北朝鮮の経済を「密輸・瀬取り」も含めて支援しているとはいえ、北朝鮮が中国の影響から離れることだけは避けたいようです。中国は米朝会談の中止を喜んでいるようですが、もし開かれても北朝鮮を支配し続ける努力は続けるように見えます。
- 在韓米軍は、米朝間の緊張が続くのを良しとみているため、韓国内の反米組織は大いに反発します。ただし韓国の繁栄がいいも悪いもアメリカの影響があったからであり、今のままの繁栄(それにも随分前から衰えが見られますが)を続けられながら中国に近づき北朝鮮を飲み込めると勘違いしているようですね。錯覚いけないよく見るよろし(升田幸三)。
北朝鮮がぶら下げた甘いニンジンに目がくらんだ韓国
平昌五輪への北朝鮮参加(北朝鮮の提案)
南北会談(北朝鮮の提案)
これらを通じて韓国はまったく北朝鮮の体制に触れなかったのです。
北朝鮮がぶら下げた甘いニンジンを冷静に見たアメリカ
米朝会談(北朝鮮の提案)
自ら提案し、アメリカがこれに飛びつかないはずがないので、これを利用しようとしていると考えた北朝鮮は、自ら提案しておきながら『都合のいい条件を出し」強硬にアメリカに反発し、結果的にいまのところ「中止」に至っております。
さてさて、皆様はどう思われますか。