米司法副長官ローゼンスタイン
米司法長官セッションズが、トランプ選挙にかかわっていたのでロシア疑惑捜査から離れることになり、代わってローゼンスタインに任せられました。
トランプ氏、司法副長官にローゼンスタイン連邦検事を起用へ
ドナルド・トランプ次期米大統領は司法副長官にメリーランド地区連邦検事のロッド・ローゼンスタイン氏を指名する見通しだ。事情を知る関係者が明らかにした。
ローゼンスタイン氏は2005年に当時のジョージ・W・ブッシュ大統領によって現職に指名され、バラク・オバマ政権を通じて任務にとどまった。:wsj 2017 年 1 月 14 日
ローゼンスタインは、共和党の「子ブッシュ」時代に連邦検事に指名され、民主党の「オバマ」時代も引き続き連邦検事を努めたようで、トランプ政権発足と同時に「司法副長官」に指名されました。
ローゼンスタイン司法副長官、トランプ氏会話の極秘録音提案-関係者:bloomberg 2018年9月22日
ローゼンスタインが
冗談で極秘録音のことを言ったのか、司法省に反感をもつ人が本気だったと新聞社にたれ込んだのか、それとも「本気だったのを冗談らしく言った」のか、私には判断する材料がありません。
問題は、中間選挙が1ヶ月後に迫っており、
- 中国が 反トランプ(反共和党・親民主党か)
- ロシアが親トランプ(親共和党・反民主党か)
になりつつあることで、この点だけに限ると、トランプの思惑通り、中国・ロシアを分断したことになります。
これは、分りやすいように2色に分類したものですが、微妙に異なっているかも知れません。
ちょうど、戦後東アジアで日韓を対立させ、中南米でも対立させ、トランプになってからも中東で対立させ、かき混ぜて混乱させ対立を深める意図が伝統的にアメリカにあるようで、これが嫌われる原因となっております。
根拠としては
トランプが1年前にはあれほど「親密」だったはずの習近平でしたが、最近「反中キャンペーン」にいそしんでいるようで、中国が北朝鮮制裁破りの張本人であることが許せなかったのでしょう。この反動で北朝鮮に限りなく接近しておりますが、これさえ、いつまで続くか分かりません。そんなもんなんです、トランプというのは。
またロシアは、クリントンが大統領になると不利になるとみて、親共和党のフェイク・ニュースを乱発した疑いがもたれています。
これらの理由から私は
中国が民主党寄りのフェイク・ニュースを発信し、ロシアが共和党寄りのフェイク・ニュースを発信している
それぞれアメリカの中間選挙に干渉しつつあり、それをアメリカが泳がせている
とみなしたわけです。
ロシア疑惑捜査の司法副長官の去就に注目 大統領解任を検討と報道され:bbc 2018年09月25日
米司法副長官ローゼンスタインが
米特別検察官モラーを任命しました。
一応トランプが直接モラーを解任することはできませんが、もしもローゼンスタインを辞任させるように誘導したり、ローゼンスタインを解任するようなことになれば、もう誰の目にも明らかな「司法妨害」となり、それだけで大統領の弾劾根拠になるため、トランプもうかつには動けません。
それにしても
トランプ自身に対する無数の性的暴行
トランプが解任した無数の側近
トランプが大混乱に陥れてた無数の離脱
連邦裁判所判事カバノー指名問題
などなど、これでトランプ弾劾ができなければ、アメリカの民主主義は地に落ちたと言うべきでしょう。
さてさて、皆様はどう思われますか。