似たところと違ったところがある韓国への「脱北者」とEUへの「難民」ですが、両者を比較してみました。
時代は50~60年ほど前でしょうか・・・・・・
韓国
50~60年前なら、韓国よりもむしろ北朝鮮のほうが工業化していたかも知れません。その以前から社会党などが、北朝鮮を見ないまま「ハエ1匹もいない理想の地」と日本人を洗脳したせいもあり、ブームとしての脱北はなかったように思います。今の文在寅の親もそのころ、北朝鮮から韓国へ脱出してきたのです。
なお日本の大江健三郎は、毎日新聞に「女優と防衛大生」(1958年6月25日夕刊)を寄稿したそうで、「・・・・・・ぼくは、防衛大生をぼくらの世代の若い日本人の一つの弱み、一つの恥辱と思っている。そして、ぼくは、防衛大生の志願者がすっかりなくなる方向へはたらきかけたいと考えている」と述べたとされています。:こちら
問題は、今でも大江健三郎に変化がないことで、日本の保守政権を批判するのはいいものの、それを後押しする中国・韓国を支持し、中国共産党に招かれてただニコニコする姿は故翁長と同じでした。
「日本の保守政権を批判する」という共通点があるだけで大江の言う「民主主義」とは逆行する中国共産党にヨイショするとは、もうあきれて何も言えません←と言いながら何かを言っていますが(笑):その1 その2 その3
EU
戦後、国の独立ブームがあり、旧宗主国(そうしゅこく)へ出かける人も多く、そこに住みつき移民として比較的賃金の安い職業に就きましたが、それでも「食うのに精一杯の独立したての」母国より相当よかったようですね。
植民地思想が残っていたはずですが、それが表面化することはなかったのです。
一気に時代は下り、10~20年前になります。
韓国
もっと前からもあったのでしょうが、北朝鮮では朝鮮労働党が専制統治をするため、経済が衰退し始め、脱北者が増え始めました。多くは中国の朝鮮自治区経由で、場合によっては直接国境を越えて、韓国入りしました。中国の自治区に住みついた人もいたことでしょう。
いつの間にか南北が逆転し、パクリが多いとはいえ経済発展が著しい韓国では、物珍しさも手伝って同族者である脱北者を温かく迎え入れたのです。中には英雄となった人もいたようで、時の政権の影響でしょうか、韓国には北朝鮮人に対する「伝統的な蔑視」傾向が見られました。
今ではその「蔑視」の対象は、北朝鮮から日本と移管されましたが・・・・・・。
時代に翻弄される韓国社会とはいえ、これも韓国人が選んだものですから、今の経済停滞の責任をとりましょう。いや現在の韓国経済の衰退も、日本の責任ですか(大笑)。
EU
ぼちぼち2世が誕生し始めました。温かく迎え入れられた移民1世たちは母国の悲惨さを理解しているため、当地ではそれほど組織的な不満が見られませんでした。しかし2世は違うようで、異国の世界で生まれ育ち、しかも現地の人よりは待遇がどうしても低かった人が多かったのです。自由平等の概念に気がついたのは、1世ではなく2~3世だったようです。
2世でもまれに立派に育った人もいましたが、ほとんどの人たちは低所得から脱することができず、中には不満がたまりテロに向かう人が出てきました。
植民地思想問題が、そういった人たちのテロによって表面化してきたようです。
マンガでテロリストたちを揶揄する人たちには、こういった仕組みが分っていないようで、何かを主張すれば何かの反発があります。
移民問題は、根本的には宗教問題なのです。特に一神教であるキリスト教・イスラム教・ユダヤ教などがやっかいで、自分の宗教以外を「邪教」とせざるを得ないのですね。
宗教に対する寛大さは様々なかたちで過去にも見られ、今ではキリスト教の一部にも見られますが、それが宗教対立に起因すると認識している人は、そんなに多くありません。
「安全なところで批判」している姿が、中国や韓国にヨイショしている日本の一部左翼たちに似ているという印象がどうしても残るのでした(笑)。
最近になると・・・・・・
韓国
脱北者の中には、いいかげんな経済難民もいて、また同族とは言え「独裁主義」の北朝鮮で生まれ育った人が「擬似民主国家」の韓国社会になじめるはずもなく、ふさぎ込んだり地下組織と結びつくなど、悪化がすすみます。脱北者が韓国では疎んじられはじめたのです。
脱北者が今までの総計でもせいぜい2~3万人(年1500人としても20年)というのに、その1000倍の同族北朝鮮の面倒をみきれるはずがなく、これが韓国人の心からの選択でないことを祈るだけです(笑)。
そして左翼大統領文在寅が誕生するや、旧大統領の朴槿恵・李明博を報復逮捕し、反北朝鮮が多い脱北者(文在寅自身も脱北者の子供ですが)を徹底的に差別しています。この1年ほど無批判に北朝鮮へ接近する大統領の影響で「反北朝鮮は許されず」、まるで腫れ物のように北朝鮮が扱われており、多くの韓国人たちがそれに追随しております。
そうです「日本は統一を望まない」とすり替えることで日本蔑視が続きます。自分たちに反対するものを許さないという韓族の手法です。
日本では「無批判に北朝鮮へ接近することを批判」することが多いのに、批判されている内容に決して触れずに「統一に反対している」という結論だけに反発するのが、あいまい国家・情緒国家・非論理的国家・独裁国家らしい韓国です。まことにご愁傷様でござります(笑)。
しかし2018年訪米時の文在寅は、インタビューで北朝鮮寄りを指摘されたとき「韓国の歴史上、今ほど言論の自由がある時期はなかった」と現実を知らないまま答える始末です(朝鮮日報 2018/09/27)。韓国とは何の縁もない日本人の私でも「寒気を催し、恥ずかしさを覚える」のでした、まる(笑)。
EU
イギリスがEUから離脱を決め、北アフリカなどからの難民をのせた船がイタリアで受け入れを拒否され、スペインへ回されました。
EUから離脱しそうな国がまたまた増えてきました。
これからのことは分かりませんが、予想だけすると・・・・・
韓国
まだ文在寅政権になって1年半程度で、文の残り任期は3年半ですが、ぼちぼち支持者だった人たちの離反が目につくようになりました。
一番大切なのは北朝鮮問題であり脱北者の扱いですが、いっときの人気は「経済政策が失敗」すると大きく変わってきます。
中国による経済制裁の影響がなくなったはずの今、韓国経済が最悪です。それをかさ上げするつもりで文在寅は「最低賃金を全国一律であげた」のに零細企業主がアルバイトを解雇し「失業率を上げる」結果となり、文在寅の人気低下につながったと私はみています。
これを外部から知ることができるのは、唯一「支持率」。誤差や見せかけもあるので前後20%程度を見ておきたいものです。つまり40%ならば20~60%、60%ならば40~80%というように。
2018年9月の文在寅政権支持率は「49%」でした。30%~70%なので「まだまだ高いではないか」と言う人に申し上げるならば、2元論でとらえたがる韓国人ですから、「急激な低下は非常に危険」なのです。
EU
EUからの離脱がどうなるかですが、イギリスのEU再復帰があるかも知れません。
またギリシャ・イタリア・スペインなどの南EUが離脱して、別の組織「SE(仮称)」を作り、これにアメリカが関与してくるかも知れません。
植民地意識は残ったままで、「キリスト教よゐこクラブ」EUはまだ健在でしょうが、徐々に影響力が薄まっていき、独仏の関係に影響がでるかも知れません。
これからどうなるか、神のみぞ知る将来ですが
より多くの日本人が「それぞれの意識をもって生活していく」ことしかないようです。
デモも結構ですが、デモが少ないから満足している人が多いのではなく、設置された機器によるテレビ視聴率にも問題があるので、ほかの視点も必要でしょう。一般の支持率の手法にも改善が必要でしょうか。
たとえば出口調査にも改善が必要です。出口調査を拒否した人は数字に入っておらず、出口調査を受け入れた人に対して統計処理を施すなどですね。
さてさて、皆様はどう思われますか。