物置からたくさんの古い写真が出てきて、少しずつ整理を進めています。
「これは、セットでした」
カラー写真が10枚、白黒写真が4枚。カラー写真のネガが1つ。
どうも、白黒写真を使い切ったあと、カラーを装填して撮り続けたようですね。
写っていたのは、
白黒写真は、長い鉄橋を渡って行くディーゼル機関車。
カラー写真は、右の山影から出てきた3両編成の気動車。
長い鉄橋を走る2両編成の気動車。
それに、河原に降りて鉄橋を渡る気動車を撮っている写真が数枚。
おぼろげな記憶では、場所は広島県府中市の北部、河佐峡の近くの国鉄福塩線。時期は、高2の修学旅行の際に一眼レフを買ったので、その次の年(1973年)の新緑のころではないでしょうか。
正確な場所を知るために、福塩線の前面展望の動画を見てみました。
が、長い鉄橋はありませんでした。
「おかしいなぁ」
そこでネットで調べていたら、
「えっ!!」
撮影場所は、芦田川上流の八田原ダム建設に伴って廃線になっていました。ただ廃線跡は遊歩道になっていて、長い鉄橋も残っているそうです。
そこでグーグルマップで検索すると、廃線跡が出てきました。
赤い線が廃線、黒が長い鉄橋、オレンジの点が撮影場所。やはり河佐峡の近くでしたね。
ストリートビューで見てみたら、芦田川沿いの道の向こうに長い鉄橋があって、
撮影場所は山の中腹あたり。水路があって、そこで撮ったんですね、思い出しました。
半世紀前の写真について、いろいろ調べていたら、思いもよらない結果になりました。
「新緑の渓谷を走る列車、もう二度と見られなかったんだなぁ」