への次郎が行く

カメラと地図を片手に気ままに出かけます。

道の駅をめぐる―どんぶり会館、志野・織部(土岐市)

2021年04月21日 | 道の駅

岐阜県土岐市にやって来ました

ここ土岐は、陶磁器の生産日本一の町です。志野・織部を中心に様々な陶磁器が生産され、「美濃焼」ブランドで出荷されています。焼き物が地場産業というこの町、焼き物をコンセプトにした道の駅が2つあります。そこで販売されている焼き物のお値段は、市場価格より安いそうです。

 

どんぶり会館 (2021/4/19)

市の中心部から南に5㎞行くと、木々が生い茂った丘陵地帯に入ります。ここに、どんぶり会館があります。

「UFOではありませんよ」

建物全体がどんぶりの形をしているんですね。インパクト大! 1階は商品の販売、2階にレストラン、地下1階では陶芸体験ができます。

 

「こんにちは」

入口のところで、大きな抹茶碗が迎えてくれました。高さ90㎝×直径100㎝!

 

館内に入ってすぐ右側。全国各地の道の駅から取り寄せた様々な物産が、たくさん並べられています。多くの道の駅に行っていますが、これほどの品ぞろえ、珍しい!

 

奥に行くと、「あった、あった」、陶磁器です。地元のものを中心に、日常生活で使われる様々な陶磁器が置いてあります。もちろん、どんぶりも。作家物はないのかな?

 

買い物を終えて外に出てきました。ちょっと高いところに行って周囲を見回すと、木々が一斉に芽吹き、やさしい緑色をしていました。

どんぶり会館の西に、陶史の森という自然公園があります。帰りにここに寄ると、遊具で遊んだり、自然や小動物と触れ合うこともできます。

 

志野・織部 (2021/4/19)

どんぶり会館から一度、市の中心部にもどり、北側の山に向かって5㎞走ると、志野・織部があります。

駐車場から建物に近づくと、入口のすぐ手前に、カーポートがありました。高齢者・ベビー・体の不自由な人たち用だそうです。やさし~い

 

建物の前に桜が植わっていました。残念、花はほとんど散っていました。

 

「にゃ~ぁん」

建物の外にあるお店を見ながら進むと入口で、にゃんこが迎えてくれました。指先をシュッシュしてイン。

 

中にはいると、左手にスィーツのお店、その奥にレストラン。正面には陶磁器を販売するスペースが、ど~んと広がっています。どんぶり会館より広そう。それに作家物や有名な窯元の焼き物もあります。品ぞろえは豊富。

西側に織部ヒルズ(美濃焼卸センター)が隣接しており、そこでも焼き物を買うことができます。

 

買ったもの

今日買ったものは、これ。左側が志野・織部、右側がどんぶり会館で買ったものです。

左から竹皮羊羹、乾麺のうどん、吉田うどん、焼きのりです。

竹皮羊羹と焼きのりは、こちらに来ると必ず買っています。羊羹は同名他社のものを並べて販売しています。両方を買うと、味比べができます。2つのうどんは、初めて買いました。味はどうでしょう、楽しみです。

 

 

 

 

 


寅さんのロケ地を行く(中津川市 ③)

2021年04月19日 | 寅さん

第44作『寅次郎の告白』のエンディングの場面は、岐阜県恵那郡蛭川(ひるかわ)村(現在は中津川市)で撮影されました。

蛭川に安弘見(あびろみ)神社があって、毎年春に杵振り花馬祭りが催されます。その祭りを秋にやってもらい、寅さんがそこで健康サンダルを売るという設定で撮影が行われました。

 

酒蔵と前の通り (2021/4/7)

映画の中で、凧があがっていたのは、この酒蔵のところです。蛭川にある小さな造り酒屋の大橋酒造です。

ここのお酒のブランド名は一つ、笠置鶴です。呑み助のへの次郎としては、ここを素通りするわけにはいきません。で、笠置鶴を買うために店内にはいったら、今では珍しい、たたきの土間でした。

映画では、きれいに着飾った娘さんや、はっぴを羽織ったおじさんたちが、酒蔵の前の通りを向こうに歩いて行きました。

 

安弘見(あびろみ)神社 (2021/4/7)

娘さんたちが向かっていたのは、この安弘見神社です。石造りの鳥居をはいった奥に、朱に塗られた鳥居と石灯籠があります。寅さんとポンシュウは、その石灯籠のあたりで商売をしました。

 

朱塗りの鳥居 (2021/4/7)

映画では、やがて花馬が朱塗りの鳥居の手前に現れます。人々が争って馬の背中から花飾りを奪うなか、馬が勢いよく石段を駆け上り、無事、花馬奉納は終わりました。

 

寅さんが店を出した石灯籠付近 (2021/4/7)

花馬奉納が終わったあと、花飾りを手にした人々が寅さんの店の前を帰っていきました。そこに、人ごみの中から、知り合いの青年サブが現れます。聞くと、サブは就職し、結婚をするといいます。うれしくなった寅さんは、サブを相手に自慢の啖呵売(たんかばい)を披露します。

さぁ!四谷赤阪麹町、ちゃらちゃら流れるお茶の水、いきなねえちゃん ~」。

威勢のいい声とともに、音楽のボリュームがあがります。レンズがぐっと引かれ、神社の遠景が映し出されて映画は終わりました。

 


 

中津川市の寅さんロケ地を回ってきました。

第44作『寅次郎の告白』が公開されたのは、1991年の暮れのことです。もう、30年になります。貸ボート屋がなくなっていたり、奥恵那峡下りの船乗り場付近が一変していたり、時間の経過を感じさせるところもありました。でも、多くのロケ現場は、当時の面影を残しており、懐かしさがじわっとこみ上げてきました。

今年の安弘見神社の花馬奉納は、4月18日でした。寅さんが見た花馬を、この目で確かめられると楽しみにしていたら、今年も中止になり、落胆しました。早くコロナがおさまって、花馬祭りを見たいものです。

 

 

 


寅さんのロケ地を行く(中津川市 ②)

2021年04月18日 | 寅さん

その後、寅さんとポンシュウは、落合川駅から4㎞離れた木曽川沿いにやって来ました。

写真の真ん中に、1978年に廃線になった北恵那鉄道の鉄橋が見えます。二人が来たのは、鉄橋の左岸の桜の木のあたりです。ロケ当時ここに、奥恵那峡下りの遊覧船の乗り場がありました。

映画では、遊覧船が出ようとしているのを知ったポンシュウが、寅さんをせかせます。用でも足していたのか、寅さんが遅れてしまい、ここでも二人は乗り遅れました。船乗り場の近くに、運よく行商のおばさんが乗る小舟がありました。二人はその小舟に乗せてもらい、川を下って行きました。

ここで音楽とキャスト・スタッフの紹介が終わり、映画は本編にはいります。

 

遊覧船の待合室の建物  (2021/4/7)

現在は、建物だけが残り、遊覧船の営業はしていません。ずいぶん前にやめたようです。

映画では、水仙が咲いているあたりにポンシュウが立っていて、こちら側にいる寅さんに急ぐように声をかけました。

水仙の右に、川岸の船乗り場に下りる階段があります。建物の左に石垣が見えます。かつて石垣の上に線路があり、北恵那鉄道が走っていました。

 

待合室の建物の向かい  (2021/4/7)

向かい側は、ロケ当時と大きく変わっています。

映画では、正面に石垣が見えます。これが先ほどの北恵那鉄道の石垣のつづきです。左やや上方向に伸びています。廃線前には、ちょっと先に恵那峡口駅がありました。

写真は、ポンシュウにせかされた寅さんが木の後ろから、ひょっこり姿を現した場面です。

 

現在の写真。北恵那鉄道の石垣は、左斜め上に伸びる道路の上に築かれていました。石垣は今では完全に撤去されていて、後ろの風景が露出しています。寅さんが姿を現したのは、この桜の木の後ろからです。

 

船乗り場の付近  (2021/4/7)

遊覧船の待合室の建物から、階段を下りた船乗り場の付近です。

映画では、遊覧船に乗り遅れて地団駄を踏むポンシュウを、寅さんが階段の上からのんびりと見下ろしていました。

たびたび水害を受けたためか、川岸は狭くなり、コンクリートの構造物は壊れています。階段があったところの両サイドは、竹や低木が生い茂り、荒れ果てています。

 

廃線鉄橋近くの川岸  (2021/4/7)

船乗り場のすぐ上流に、北恵那鉄道の鉄橋が残っています。この鉄橋を渡った左側に、遊覧船の待合室の建物があります。現在は竹にじゃまをされ、下から建物を見ることはできません。寅さんたちが乗せてもらった小舟があったのは、鉄橋手前の左岸です。

                                   つづく

 

 

 

 


寅さんのロケ地を行く(中津川 ①)

2021年04月17日 | 寅さん

岐阜県中津川市にやって来ました。

ここで、寅さんのロケが行われました。第44作『寅次郎の告白』の最初と最後の場面です。オープニングの冒頭の場面は、中央本線の落合川駅の付近で撮影されました。

映画が始まると、川の流れが映し出され、寅さんの語りが流れます。

駅で降りた寅さんは、駅前にやってきたバスに乗ろうとしました。しかし相棒のポンシュウが酔っぱらっていて、乗り遅れました。怒った寅さんがひとしきり文句を言ったあと、二人はバスが走り去った方向に歩いて行きました。

ここで映画のタイトルが大きく映し出され、音楽とキャスト紹介が始まります。

 

鉄橋を渡る電車 (2021/4/7)

落合川駅のすぐ北にある第一木曽川橋梁です。映画と同じように、普通電車が松本方向に走って行きました。山では、木々が芽吹き始めていました。

 

落合川駅を出た電車 (2021/4/7)

寅さんを乗せてきた電車は、この駅で寅さんを降ろしたあと、中津川駅に向かって走って行きました。映画の撮影は、右側ののり面の上で行われましたが、現在は立ち入り禁止になっています。

 

落合川駅の駅前 (2021/4/7)

右の白い建物は、落合川駅の駅舎の一部です。左の川が木曽川。写真の真ん中に、桜の木があります。その手前にロケ当時、古びた赤褐色の瓦屋根の貸ボート屋がありました。寅さんたちが乗ろうとしたバスは、右にある電柱のあたりに止まりました。バスは名鉄カラーが施された濃飛バスですが、この路線はすでに廃止されています。

 

満天星一休でランチ (2021/4/7)

このあと、への次郎も寅さんたちを追っかけて移動です。途中、お腹がすいてきたので、苗木城近くでランチ。満天星一休(どうだん  いっきゅう)にイン。

ここは有名な栗きんとんの和菓子屋さん。茶房があり食事もできます。秋のシーズンに入ると、込み合い、行列です。この日は昼過ぎということもあり、ほかに客はいませんでした。栗おこわ膳を注文。

わっ!  出てきた出てきた

自然な甘みの栗がごろごろ入ったおこわ。上品なお味の小鉢。地元の糸寒天を使ったお味噌汁。美味しくいただきました。

                                   つづく