今回からシリーズでSDGs17のゴールは人類の課題ですがそれぞれのゴールが出来た由来について考えてみます。これらのゴールに対して日本の実態についても調べました。出所は日本ユネスコ協会 日本の現状については項目ごとにネットなどで調べました。
この記事は環境経営士向けメルマガの記事を転用しました。環境経営のホームぺージはhttps://www.compact-eco.com です。
ご参照いただければ幸いです。
SDGs17の目標の起源
SDGsゴール1 あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ。
世界の貧困率は 2000 年以来、半分以下に低下したものの、開発途上地域では今でも 10 人に 1 人が、1 日 1 ドル 90 セントという国際貧困ライン未満で家族と暮らしています。また、さらに数百万人が、毎日この金額と ほぼ変わらない水準で生活しています。東アジアと東南アジアの多くの国では、大幅な前進が見られているものの、サハラ以南アフリカでは依然として、この貧困ライン未満で暮らす人々の割合が 42%にも達していま す。
貧困は飢餓や栄養 不良、教育その他基本的サービスへのアクセスの制約、社会的差別と排除、さらには意思決定への不参加 など、数多くの形を取って表れます。
◎事実と数字
- 1 日 1 ドル 90 セントという国際貧困ライン未満で暮らす人々は、7 億 8,300 万人に上ります。
- 極度の貧困の中で暮らす人々のほとんどが 2 つの地域に集中しています。南アジア(アジア南部の地域。アフガニスタン、バングラデシュ、ブータン、インド、イラン、モルディブ、ネパール、パキスタン、スリランカの各国を含む地域。)とサハラ以南ア フリカです。
出所:日本ユネスコ協会
日本の貧困について
貧困には「絶対的貧困」と「相対的貧困」があり、日本で問題視されている貧困は、相対的貧困に当たります。
絶対的貧困は生活や生命を維持することが難しいほどの貧困状態を指しますが、相対的貧困は国の生活水準や文化水準を下回る状態に陥っていることを言います。
過去 10 年における相対的貧困率の上昇要因は
・相対的貧困率が高い 65 歳以上の世帯や単身世帯(主に単身高齢者世帯)、大人 1人と子どもの世帯のシェアが増加
・2人以上の大人のみの世帯についても、相対的貧困率の押し上げに寄与(65 歳以上の シェアの増加が影響している可能性)
○相対的貧困世帯の特徴
・全世帯と比較して貧困世帯に多く分布しているのは、①高齢者世帯、②一人親世帯、③ 単身世帯、など。
出所:平成 27 年 12 月 18 日 相対的貧困率等に関する調査分析結果について内 閣 府・ 総 務 省 ・厚生労働 省