SDGs17のゴールは人類の課題ですがそれぞれのゴールが出来た由来について考えてみます。出所は世界の現状については日本ユネスコ協会 日本の現状については項目ごとにネットなどで調べました。
この記事は環境経営士向けメルマガの記事を転用しました。環境経営のホームぺージはhttps://www.compact-eco.com です。
ご参照いただければ幸いです。
SDGs11
都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする
都市はアイデアや商取引、文化、科学、生産性、社会開発など、多くの物事の中心地となっています。最良の状態なら、都市は人々が社会的、経済的に前進を遂げることを可能にしてきました。
しかし、引き続き雇用と豊かさを作り出しながら、土地や資源に負担をかけ過ぎないような形で都市を維持するためには、多くの課題が残っています。都市部でよく見られる課題としては、過密、基本的サービスを提供するための資金の不足、適切な住宅の不足、インフラの老朽化があげられます。
都市が抱える諸課題は、その繁栄と成長を継続しつつ、資源の利用を改善し、汚染と貧困を減らす形で克服することが可能です。私たちが望む未来には、基本的サービスやエネルギー、住宅、輸送その他多くのものへのアクセスを確保し、すべての人に機会を提供できる都市が含まれます。
日本では
2020年以降に重要となる都市問題について
未来都市編集部北見准教授らの研究チームでは大規模都市生活者の意識調査を行いました。
- 「介護する人も高齢者となる」(66.9%)。
老老介護の問題については半数以上の方が危機感を強く認識していました。
- 次に注目して欲しいのが「空き家が増加する」(51.7%)。
タワーマンション乱立をしているが人口減時代に入り、住宅の大量供給はいずれ行き詰まりを見せることになるでしょう。タワーマンション乱立の側では、空き家だらけの老朽マンションが増え続けることも予想されています。
- 「孤立死(孤独死)が増加する」(44.0%)
- 「団地の住民が高齢化する」(41.3%)
- 「高速道路や橋などのインフラが老朽化する」(40.9%)
- 「上下水道・ガスなどのライフラインが老朽化する」(38.6%)という回答が出ました。
このように、高齢化に関する社会問題と同時に、社会インフラの老朽化問題が回答の上位に入っています。
出所:来都市研究機構 北見准教授のセミナーより
東京都の都市問題対策
- ヒートアイランド(heat island=熱の島)現象
・都心部での緑の減少がヒートアイランド現象の原因となっています。都市部においては、ビルなどの建物やアスファルトに覆われた道路によって、地面がびっしりと覆われているため、樹木や植物を植えるスペースを確保するのが困難です。 そこで、都は大きな敷地に、建物を新築、あるいは、増築した場合、その敷地や屋上の一定部分の緑化を義務づけています。 都内の公立小中学校において校庭の芝生化を進めています。
・保水性舗装とは、雨水などの水分を吸収し、蓄えておくことができる道路の舗装のことです。蓄えられた水分は、晴天時にアスファルトの温度を奪って蒸発するので、路面温度の上昇を防ぎ、ヒートアイランド現象を緩和します。
- 交通問題
・渋滞解消の取組例えば交差点に到着する車をセンサーで感知し交通量を予測
リアルタイムで信号制御を行い、交通管制センターからの遠隔制御でルート別に渋滞情報を表示
・交通量を分散し、差点を改良し渋滞を解消、路上の荷さばきをなくして渋滞の原因を解消
・タクシー待機場所をつくり渋滞を解消
- 廃棄物問題
・適正処理に向けた取組、電子マニフェスト普及促進事業
・第三者評価機関による優良業者認定制度
・廃プラスチック類などの不法投棄防止に向けた監視の強化
・リサイクル推進に向けた取組
- 大気汚染
・「Clear Sky」実現に向けた大気環境改善促進事業、低NOx・低CO2小規模燃焼機器認定制度
・微小粒子状物質(PM2.5)対策
・ダイオキシン類対策
・大気への有害化学物質の排出防止対策
出所・東京都のホームページ