SDGs17のゴールは人類の課題ですがそれぞれのゴールが出来た由来について考えてみます。出所は世界の現状については日本ユネスコ協会 日本の現状については項目ごとにネットなどで調べました。
この記事は環境経営士向けメルマガの記事を転用しました。環境経営のホームぺージはhttps://www.compact-eco.com です。
ご参照いただければ幸いです
SDGs15
地表の30%を覆う森林は、食料の安定確保と避難場所の提供に加えて、気候変動と闘い、生物多様性や先住民の居住地を保護するうえでも鍵を握る役割を果たします。毎年、1300万ヘクタールの森林が失われる一方で、乾燥地の劣化が進み、36億ヘクタールが砂漠化しています。
人間の活動と気候変動に起因する森林破壊と砂漠化は、持続可能な開発にとって大きな課題となっており、貧困と闘う数百万人の暮らしや生計に影響を与えています。森林を管理し、砂漠化に対処するための取り組みが行われているところです。
日本では
- 日本の林業問題
日本の国土には森林が約2,500万ヘクタールありますが、そのうち約1,000万ヘクタールが人工林です。 人工林を育成する目的は「木材の収穫」のためであり、伐採によって収穫された木材は製材加工されて国内に流通します。
主伐期を迎えた人工林の直近5年間の平均蓄積増加量は、年間4,800万㎥。主伐による原木の供給量は1,679万㎥(H27)。条件のよい人工林においては主伐が行われているが、いまだ成長量の6割強が利用されていない状況。林業は大規模化など考慮しているが、山の持ち主と大規模林業を目指す企業との調整がむつかしくなっている。
- 温暖化ガス削減46%の内森林寄与は
2020年7月に公表された、2030年度末までを計画期間とする新たな地球温暖化対策計画案においては、2050年カーボンニュートラルに加え、2030年度の温室効果ガスの排出量削減目標を2013年度比46%へ、森林吸収量目標を約3,800万CO2トン(2013年度総排出量比2.7%)へ引き上げるとする内容が示されました。
この目標達成に向けて、分野横断的な施策を含め、森林吸収源対策に総合的に取り組むとしており、住宅等への地域材利用の推進、10月1日より施行される「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」に基づく公共建築物や中・大規模建築物等の木造化・木質化、効率的な木材加工・流通施設の整備など、需要に応じた国産材の安定供給体制の構築などが盛り込まれています。