日々乃家日誌 まにまに・てい子の日々の発見

母まにまにが娘てい子と始めた、日々の発見を綴るブログです。

レモンの生る島

2021年05月08日 | 新しい日々

これが最後だ


これでさよならだ


永遠と地続きの翡翠色の水面


喜びと痛み

しあわせと絶望

ふたつは分離できない


この子は私とは全く違う一個の人格、と

本当に思い知る


生きても死んでもいいんだ

ただその人を生きればいいのに

そのままにできない

切ない願いが全てを間違わせる


生まれて

流れていくいのち


ここまで来ないと

さようならができなかった


廃墟のような

極楽のような


からっぽの

どうにかなりそうなほどうつくしい島


あの子は自転車に乗って港へと去っていった

痛みに混ざる安堵

ま、いいか


なんて似合ってるんだろう

私と孤独

これが本来のニュートラル





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生きることは生活することの中にある

2021年05月05日 | 無心
山は山ではない、山から

山は山である、山へ


斜面を滑降し


身体にマテリアライズし落ちていく


角度と速度





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身体の声

2021年05月04日 | 日記

zoom の中の人たちが話している。


誘ってくれた人の声は楽しげになってもよく通り落ち着いているのに、他の人たちが興奮の波に乗り熱量が増えてくる。


何を言っているかより、それがうるさくて聞きにくくなってくる。


「身体の声を聞く」ことの重要性についての話を聞きながらデバイスを操作する。


唯一の身体である私の居所であるこの身体は、指先でスケジュールだか天気だかメールだかをチェックする。


zoomに戻るため他のアプリを閉じようとして、流れるように滑らかにzoomもタスクキル。


私の身体の声「イベントはもういい」とのことです。

















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たとえ人生がばらばらになっても

2021年05月03日 | 日記

ずっと昔に読んだタイトルすら忘れたマーガレット・アトウッドの小説の、本筋に全然関係ない夢の話をまだ覚えてる。


主人公の女性の夢の中で、ある朝夫が別れを告げて若い女と立ち去ろうとしている。


それは夢だし、自分ではないし、本当のことですらないし。


でも突き詰めていけば、そういうこと。

私たち誰もに、勝ち目なんてない。


恋愛の上に人生を築こうとする時点で自分の乗り込む列車の行き先を誰かのサイコロにお任せするようなもんだって、誰も気がつかないってことはないだろう。


でも。


そもそも生きるってそういうもん。


みんな、守る手段もなく裸で、よく生まれてきたね、って思う。


そうしたらもう覚悟を決めて、全部ごくごく飲み干すといいのかも。


ほら、生きてるって感じがする。












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稜線

2021年05月01日 | 新しい日々

天女に連絡をして(釣りをしているらしい)お元気ですかお元気な気がするけどと言ったら、そちらはどうですかと聞かれて自分はどうかなと感じてみた。


満ち足りて空っぽ。

覚悟を決めていく。


でもあとで気づいた。

ここは稜線edge

危ないところを歩いている。


かたやequanimity

かたやvoid


背中の筋が感づいている






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