遠くに地平線か水平線が見える砂混じりの畦道のような未舗装の道をゴムボートを引き摺りながら歩いている。
私は大学のキャンパスのはずれの宿舎に向かっている。
今回の仕事と個人の短期プログラムを兼ねて滞在しているところだ。
とても満足しているけれど、びょうびょうと風のふく光景の淋しさにつながるまま涙が流れるまま歩いている。
後ろから来た大学の教員か事務方が仕事について何か聞いてきたので、今の傾向について説明をしていた。
「おかあさん」と娘からかけられた声で半身が目を覚ます。
そして少し夢の話をする。
お話のあらすじのような話はできるけれど、あの風景と一体になった心地はうまく話すことはできない。