方便なり

方便ってなんで許されてるかっていうと、使ったらそれで終わり、はいさよなら、なものだからじゃない？

大事に包んで持ち歩く本みたいなもんでは、ない。

その場にあるもんでささっと作った一時的な道具。

たまたま足の置き場にちょうどいいボルダリングのでっぱり。

傾いてる姿勢を戻す、一プッシュ。

限りなくコンテクストによるから、さっきと意味が違うって言われてもね、と。

生きよう

桜の薄いピンクが夢を侵食する

最後の春という言葉がうかぶ

いろんなことがゆっくりと円を描いて始点に戻ってくる

身体から自分を

割って割いて剥いで涙を流しながら捨てる

軽くなるわたし

それから少ししてわかった

別に今に限ったことではない

わたしは（誰もが）毎日

少しずつ死んでいる

春、ニ色

何度か咳き込む夢を見た、朝

きれいな紙の箱を開けるようにこころをのぞく

かわいく同居している

しあわせとふあん

身体に満ちているしあわせと、下腹に抱いているふあん

窓をあければ、桜

無心の半月

久しぶりの山門

人気のない境内を歩く

ずっとリモートだったから

この門を開けるのは１年ぶり

空に半月

この前来た時とは違うひとになっている

友だちのブログ

ブログにお皿の記事を書いて、

お皿の写真を載せない人ってどう思う？

秘密なんだって。

面白すぎる。

それに比べたら私の書くものなんて鼻紙みたいなもん。