実現可能性はせいぜい15%
日本人なら人生に100回は口にする
「温泉いこうよ」
人数が増えれば増えるほど難易度はあがる。
それがついに実現したとして。
友だちと合流した電車で食べようよとそれぞれが出したおやつが、たまたま同じマイナーな地方のスーパーのオリジナルブランドのドライフルーツで、しかも都合よく違うフルーツ、という可能性はどのくらいか。
台風の風雨に行き手を阻まれつつ電車を乗り換え、運転再開を待ってようやく奥山に近づいてきた。
私以外に乗客はいないけれど、本当にこのバスとケーブルカーののちにはあの友だちたちが笑いながらあったかくいるんだろうか。
眞美さんがしばらく前に「いい場所を探してるのよ」「下見に一緒に行こうか」と話していた宿にみんなはもう集ってるはず。
私はだいぶ遅れてしまったけれど、このまだ奥の山の中に今頃その場は出現している。
そう考えると、やる、ってすごい。
誰かの頭の中にしかなかったものが出現する。
毎年の夏の合宿(もう10何年目)
来月の自主上映会(これは発起人は藤原さん)
準備は大変だけど、なかったものが現れるとは。
まだ出ないバスの中でしみじみと感心している。