しばらくお休みします。
元気ですのでご心配なく。
みなさまも健やかにお過ごしください。
またお会いしましょう。
身体の声を聞くとか
自分を大切にとか
言うのは言うけど
だれもほんとにそんなことしていない
なぜってとにかく雑すぎる
「せめてこの時間マットの上で本当に居心地良くしてほしい」
と、ヨガの先生が言う
下着のストラップの位置は気持ち悪くないか
靴下の生地の薄さはちょうどよくないか
ついた手の角度は絶対にそれ以外ないか
毛布でくるんだ頬を毛布でそっとなでる
自分であって自分ではないもの
自分のようで自分だけではない
自分を超えたところから貸与されたもの
振り返ればわかる
「私」はその声を聞いてなんかいない
見てすらいない
踏みつけて利用して乗っかっているだけ
そう思ったら
手に持ったお茶すら疑わしい
「私が飲みたいものは
この器に入ったこの温度のこの飲み物なのか
そもそも本当に飲みたいのかどうか」
今の「私」は「ま、いいか」でできている
霧が晴れてくる
あの魚(ブダイ)が自分で作るぶよぶよのバリアみたいな自分が醸して作ったどよんとしたものが溶けて解けていく
直に世界とふれる
軽やかさ
鮮やかさ
きらきら光るエネルギーが躍るようで動きやすい
中心でコヨリをよるように存在がまとまっていく
すっきりする
風を感じる
息がしやすい
(そのかわり寝た気がしないけど
くーっとねむくなったりしてなんとかなるのかも)
休日の人出で父の姿を見失ったのでみんなで入った雑貨店の奥までアイルをのぞいた。
久しぶりに会ったらまたすこし静かになっていた父がなつかしすぎて、まだ一緒にいるのにさみしくてたまらない。
携帯で電話してさっきの場所でねと話が通じて店の一角で待ち合わせをした。
会計を終えて楽しかったね、また近いうちにと駅前で別れた。