日々乃家日誌 まにまに・てい子の日々の発見

母まにまにが娘てい子と始めた、日々の発見を綴るブログです。

アキハバラにて

2024年12月04日 | 出会った人たち

先住民族的マッシュルームカットの南の島の男の子はアキハバラに着くなり日本円を全額両替した。この後は成田から帰国するんだから異国での買い物は最後のチャンスそしてその年頃なのに物欲が全くないらしい。


女の子たちも少し店を見て回ったら満足したらしく、お昼もコンビニのサンドイッチを買ったからそれでいいとのことだった。


足元は見たことのないサンダル。強いて言えばスポーツサンダルの可愛い版。多分向こうは暑いから靴ははかないんだと思う。


きれいな水のように汚れがなく落ち着いていておっとりとしている。


その彼らがですね、唯一声をあげて喜んだものは、なんでしょう。


駅前の雑踏の道端で、のたのた歩く鳩。


これは国にはいない、と目を輝かせた女の子が教えてくれた。


触っていいかと聞かれたけど、なんて答えればよかったのか。触れれば?


飛び立つ鳩に驚いたような惜しむような声があがった。そうなのよ、あれは飛ぶの。













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ヤンキーカンノン

2024年10月14日 | 出会った人たち

このところの私の体の師匠は、いいとこのお嬢様であり奥様でもあるんだけど、野生味爆発の神キャラで柄が悪く口が悪い。

ついでに関西弁。


あほか、はざら。


うんこやで、もよくある。


「ちょっと待ってちょっと待って今回いいこといっぱい言うねん」って言うけど内容以前に「ゲボ吐くで」が面白くてげらげら笑っちゃう。


もちろん口が悪いだけなら笑えない。

彼女から溢れてくる笑い混じりの圧倒的な肯定のパワーで楽しくなって笑うんだ。


さてそれは前置きで。


少し前のこと。


ぶつぶつと息子が掃除機をかけてくれないとか、家事で疲れちゃうとか、なんだったかもう内容も忘れたようなことを彼女に愚痴ってた。


返事がなかったから彼女を見たら、静かに光る顔でちょっと笑って「よかったな。ふつーのことを文句言えるようになって」と言った。


よかったな、がだんだん沁みてきて無口になった。














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探検家のグルーブ

2024年09月20日 | 出会った人たち

春の夢心地とはまた違ういい感じで夏の終わりの世界は/私は一体となって動いている。


ヒフの上だいたい7.8mm まで命を溢れさせて


ずっしりと(まあ、太ったのもある)身が詰まったグルーブ感。


グルーブ感なんて私普段は使わないんだけどな、それはこの前会った探検家のことば。


探検家がジャングルの中にひとり、最初は怖かったのが、ある時闇から響く動物の声、音が素晴らしい音楽に聴こえた。自分から出ている怖いという音が消えて、その音楽の一部になった。

そのグルーブ感。


それがあれば海図もエンジンもGPSもなくても太平洋を草の船で目的の島に辿り着ける、らしい

(そしてそれは衛星通信でライブ配信の予定)


なぜなら草の船は種や微生物や虫や小動物を含む生態系だから。

広大な海に浮かぶちっぽけな島はそれを欲しがるはず。

精子と卵子のように惹かれ合う(かも)


あれ

話が逸れた。


探検家って紹介されて、探検家って‥と思ったけど、話を聞いたらまあ確かに探検家だったよ。


次の航海計画の資金を募ってるらしい。


鳥と話せる人も探してるとか。


そんな人‥


あ、久下さんがいるか。











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笛の奉納

2024年09月05日 | 出会った人たち

じゅんぺいさんの横笛が鳴り始めた時

深い山のどこかで三角の毛深い耳がぴくりとした

ような気がした


石笛がピュイーっと暴れまくる頃には

何頭もの獣がそこらじゅうをはねまくっていた

ような気がした

 

まあ最後にさえずってた鳥は

オオサト先生のバードコールだったけどね







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impression

2024年06月04日 | 出会った人たち

空調の効きすぎた会議室で、ふくよかなその人の首には汗が乗っている。


形式に逃げず大きくも見せず、その人自身のわかりやすいことばで説明は進む。


アジアと西洋が出会うところの、いいとこどりの柔らかな物腰と知性。


隣の席の人と話していた部下に、静かにして欲しいと感情を絡めず伝えるsorry の一言もスマートだった。


世の中の一端を回しているひとり。


会議の後にみんなと握手した。


マイプレジャー、お会いできてうれしいと。


ザプレジャーイズマイン。それはこちらこそ。














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