オンライン中、もやがかかったように頭がぼんやりして話に集中できなかったけれども、いつにも増して楽しそうに話す一照さんの顔を見ていたら私もだんだん楽しくなってきた。
その存在の輪郭の放つ明るさにあたっていると、頭の後ろが軽くほぐれていき愉快になってくる。
沢山の言葉は頭を素通りして、でもどこかその奥に入って溶けていったような。
吸う息と吐く息の間にある無限の空間から気配を丸ごと聴いていたような。
集中できない思っていたけど、違う集中をしていたのかもしれない。
そんなこともあるんだ。
不思議な在り方聴き方だった、庵で集まっていたらできなかった。
聴けてよかった、会えてよかった。
師にもみんなにも、会えてよかった。