春には阿修羅が上野にやってくる。
待ちきれなくて奈良に行ってきました。
今回の旅の目的は
興福寺の阿修羅像
薬師寺の東塔・・・ そして
室生寺の五重塔
どれも40年前に訪れた場所に
少し弱気になった自分を鼓舞するために・・・
新幹線で京都へ
京都から近鉄特急で奈良へ
土曜日だというのに車両の中は我々2人の他には中年の男性がただ一人。
この季節は多分観光シーズンでもないから・・・
近鉄・奈良駅を出て 興福寺に向かう。
ここは41年前、親父に連れられて・・・
国宝館の阿修羅を観て 足をすくめた記憶がよみがえる。
『生』とか『死』を 純粋に考えていた多感な頃・・・
あの時に感じたものを今でも感じられるのか?
一目散に国宝館へ
阿修羅は八部衆の一人としてショーケースの中にいました。
41年前、彼女(?)は一人でいたはずじゃ??
もっと驚いたことには極端に小さく見えたこと。
不思議なものです。
やはり私の中で純粋さが薄れていったのでしょうか?
初恋の人に巡り合えたにもかかわらず
甘い想い出ではなく 淫らな欲望を感じてしまったような・・・
そんな私を救ってくれたのは 天燈鬼の表情でした。
記憶にも残っていなかった『鬼』が 今、私の心を打っている。
18歳の若造が還暦を迎える爺さんを想像できただろうか?
還暦を迎える爺さんは18歳の若造が何を感じていたかを思い出している。
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