🍀この道を歩む🍀⑤
🔸吉田、ところで北尾さんもそうだと思いますが、
ベンチャー企業のように、己の一剣を頼みに歩んでいく創業社長というのは、
一瞬たりとも気を許すことができないものですね。
おまけに年を取るにつれて体力もなくなっていくものですから、
私はゴルフもやめ、テニスもやめ、余計なことを全部やめて事業に専念しています。
全力投球で臨む覚悟がなければ、
事業というものはとても全うできませんね。
🔹北尾、たしかにおっしゃるとおりです。
特に創業者の場合は、何かこれで楽になるということはないんです。
私はSBIを創業してもう20年近くになりますが、
株主からは常にベターなシチュエーションを期待されますし、
周りの状況もどんどん変化していきますから、
自分はそれよりも先を見据えて変化していかなければならない。
ですから土日もほとんどありませんし、
毎朝4時半からマーケットのチェックを始めるような生活をずっと続けています。
私どもは200を超えるグループ会社と5,000人近い従業員を抱えていますから、
それが続けられなかったらとても責任を全うできないんです。
万一グループの一社に何かあれば、SBIの名を冠した全社に影響しますから、
常に全体に目配りをしておかなければなりません。
🔸吉田、お互い、相当な体力、気力が要求されますね。
ですから私は健康にも非常に気を配っていて、
銀行の専務時代に足を痛めて手術をして以来、
熱心にやるようになった真向法という柔軟体操を、いまも毎日3回やって健康維持に努めています。
真向法では、最上位の十段を取得しています。
人間の体というのは、放っておくとどんどん硬くなって老化していきますから、
ある程度いじめなければならないんです。
これは頭も同じだと思います。
🔹北尾、本当にそうですね。
私はうちのグループで開発した5-ALAというアミノ酸のサプリを常用して、
あとは毎朝自宅で1時間半かけて体を鍛えています。
そうして常に心身を充実させて、この激しい環境変化に対応していかなければなりません。
過去の成功体験にあぐらをかいていたら、
環境が変わった時にすぐ置いてけぼりをくってしまいますから、
常に自己否定、自己改革、自己進化、このプロセスをきっちり実行して
組織を率いていかなければなりません。
『大学』にも、「日に新たに、日日に新たに、また日に新たなり」
とありますが、そういう精神でもう望まなければ、
いまのこれだけ激しい競争の世界を生き抜いていくことができませんね。
どのように世の中が変わっていくのかを想像しながら、
創造心を逞しくてして、新しいものをクリエイトしていかなければなりません。
🔸吉田、私がこの年で元気に事業に邁進できるのは、もう一つ理由がありましてね。
人間というのは、1年生きればその分、成功と失敗を重ねていくものですが、
たいていの人は失敗のほうばかり覚えるから、
年を取るとだんだん新しいチャレンジをしなくなるんです。
私が営業先を毎日90軒回って学んだことの1つは、
断られたり失敗したりしたことを忘れる術です。
いいことだけ覚えて、それを繋ぎ合わせれば道は開けていくことを、
その頃から実感をするようになったんです。
「失敗を恐れるな」と言っても、やっはり恐れてしまう。
逆に、忘れる術をどうしたら得られるかを考えることが、
年齢を重ねて、いつまでも元気で活躍するポイントになるのではないかと私は思うんです。
🔹北尾、確かにおっしゃる通りです。
私も任天、任運という人生観を持っていて、
自分のやるべきことを精一杯やったら、
後は天にお任せする気でいますから、
どんな結果になっても、これは天の配剤だと受け止めることができる。
たとえ失敗しても、これは失敗したほうがいいから失敗させてくれたんだと考えるから気楽です。
ならば次の新しいことに取り組もうと、頭がスッと切り替えられるんです。
(つづく)
(「致知」11月号 吉田博一さん北尾吉孝さん対談より)
今日は寒いから、鍋
手羽、餃子、キャベツ、大根、昆布、玉ねぎ、シイタケ、あげ
あったまりました。(^_^)
🔸吉田、ところで北尾さんもそうだと思いますが、
ベンチャー企業のように、己の一剣を頼みに歩んでいく創業社長というのは、
一瞬たりとも気を許すことができないものですね。
おまけに年を取るにつれて体力もなくなっていくものですから、
私はゴルフもやめ、テニスもやめ、余計なことを全部やめて事業に専念しています。
全力投球で臨む覚悟がなければ、
事業というものはとても全うできませんね。
🔹北尾、たしかにおっしゃるとおりです。
特に創業者の場合は、何かこれで楽になるということはないんです。
私はSBIを創業してもう20年近くになりますが、
株主からは常にベターなシチュエーションを期待されますし、
周りの状況もどんどん変化していきますから、
自分はそれよりも先を見据えて変化していかなければならない。
ですから土日もほとんどありませんし、
毎朝4時半からマーケットのチェックを始めるような生活をずっと続けています。
私どもは200を超えるグループ会社と5,000人近い従業員を抱えていますから、
それが続けられなかったらとても責任を全うできないんです。
万一グループの一社に何かあれば、SBIの名を冠した全社に影響しますから、
常に全体に目配りをしておかなければなりません。
🔸吉田、お互い、相当な体力、気力が要求されますね。
ですから私は健康にも非常に気を配っていて、
銀行の専務時代に足を痛めて手術をして以来、
熱心にやるようになった真向法という柔軟体操を、いまも毎日3回やって健康維持に努めています。
真向法では、最上位の十段を取得しています。
人間の体というのは、放っておくとどんどん硬くなって老化していきますから、
ある程度いじめなければならないんです。
これは頭も同じだと思います。
🔹北尾、本当にそうですね。
私はうちのグループで開発した5-ALAというアミノ酸のサプリを常用して、
あとは毎朝自宅で1時間半かけて体を鍛えています。
そうして常に心身を充実させて、この激しい環境変化に対応していかなければなりません。
過去の成功体験にあぐらをかいていたら、
環境が変わった時にすぐ置いてけぼりをくってしまいますから、
常に自己否定、自己改革、自己進化、このプロセスをきっちり実行して
組織を率いていかなければなりません。
『大学』にも、「日に新たに、日日に新たに、また日に新たなり」
とありますが、そういう精神でもう望まなければ、
いまのこれだけ激しい競争の世界を生き抜いていくことができませんね。
どのように世の中が変わっていくのかを想像しながら、
創造心を逞しくてして、新しいものをクリエイトしていかなければなりません。
🔸吉田、私がこの年で元気に事業に邁進できるのは、もう一つ理由がありましてね。
人間というのは、1年生きればその分、成功と失敗を重ねていくものですが、
たいていの人は失敗のほうばかり覚えるから、
年を取るとだんだん新しいチャレンジをしなくなるんです。
私が営業先を毎日90軒回って学んだことの1つは、
断られたり失敗したりしたことを忘れる術です。
いいことだけ覚えて、それを繋ぎ合わせれば道は開けていくことを、
その頃から実感をするようになったんです。
「失敗を恐れるな」と言っても、やっはり恐れてしまう。
逆に、忘れる術をどうしたら得られるかを考えることが、
年齢を重ねて、いつまでも元気で活躍するポイントになるのではないかと私は思うんです。
🔹北尾、確かにおっしゃる通りです。
私も任天、任運という人生観を持っていて、
自分のやるべきことを精一杯やったら、
後は天にお任せする気でいますから、
どんな結果になっても、これは天の配剤だと受け止めることができる。
たとえ失敗しても、これは失敗したほうがいいから失敗させてくれたんだと考えるから気楽です。
ならば次の新しいことに取り組もうと、頭がスッと切り替えられるんです。
(つづく)
(「致知」11月号 吉田博一さん北尾吉孝さん対談より)
今日は寒いから、鍋
手羽、餃子、キャベツ、大根、昆布、玉ねぎ、シイタケ、あげ
あったまりました。(^_^)