「煩悩だらけの日々」さんの11日の”上野に出張に来た湖北の観音さまを見に行く仏像趣味者”を偶然目にして、1日おきに上野公園を歩き回ってる私が知らない施設が公園の近くに有るとは驚きました。
仏像にも興味が有るので暇を見て「びわ湖長浜KANNON HOUSE」へ出かけてきました
ここは台東区の話では、台東区と「特定分野における連携に関する協定」を締結している滋賀県長浜市が、「東京にある、長浜の観音堂」をコンセプトに設置している、情報発信拠点施設だそうで、長浜の本物の観音像を約2ヶ月交代で展示し、観音信仰文化をはじめとする長浜市の情報を広く発信してるとか。
今回は長浜市高月町西野の「正妙寺」から”千手千足観音立像”が展示されています
千手観音なら良く見、聞きますがプラス千足ですから凄い観音様です
追記(2月23日)
東京新聞によると「びわ湖長浜KANNON HOUSE」が10月31日で閉館すると報道されていました
施設の裏は不忍池で入場無料でした。
千手千足観音立像
(木造・漆箔・玉眼・像高 42.1cm・江戸時代)
他に例のない「千本の足」を持つ観音像。上半身は裸形で腰布を着し、両脚は膝頭を出して直立する。忿怒相で眉目をいからせ、口を開き、額には縦に第三眼を刻む。頭上は、天冠台上に九つの小面が横に並び、中央には仏面が一段高く載る。右手に錫杖、左手に戟を執り、両手首・足首には環釧を彫出する。脇足は左右各十九本を扇状に半肉彫で表わしている。
他に例を見ない像容であるが、仏像は必ず儀軌・経典によって造られることから、江戸期に当地で独自に創作されたものではなく、かつてこの寺に千足観音があり、戦火に遭って後に復興された可能性もある。また、鎌倉時代の天台系図像集「阿沙縛抄」「白宝抄」に「千足観音」の記載がみられ、この地に千の足を持つ像が伝わる背景には、台密の影響があったことが窺われる。