高校2年の夏休み。同級生3人で南九州一周サイクリング。
普段の通学自転車で、私のは「おさがり」の三段変速。
あとの二人は、進学新車の5段変速。
出発して40km、早々に私の自転車の変速機が壊れた。
修理に行くと「直せないから、最速に固定しておく」と。
峠道の辛い事。県境の峠。トラックの叔父さんから「がんばれ」
と声援を頂いた。すれ違うサイクリスト「お疲れさん」。
一泊お世話になった駅員さん「蚊取り線香を」。
佐多岬では、堤防の上で一夜。星が綺麗だった。
翌朝であった小学生が「おいどんは」。
こんなガキまで「おいどんとは」とビックリ。
延岡付近の海岸でキャンプ。
とんでもない地震。立っていられなかった。
高千穂県境の峠。夕景の阿蘇の山並みが綺麗だった。
(最近訪れても、道が変わっているので解らなくなった。)
途中で先頭を走る同級生が、急に腰を浮かし「ぷー」。
後は、追いつ抜かれつで繰り返し。
既に半世紀も過ぎてしまっているのに
「サイクリング」の言葉で鮮やかに蘇える。
青春の セピア色した ツーリング
あの二人どうしているのかな?。