横浜市都筑区耳鼻咽喉科

南山田(センター北と北山田の間)の耳鼻咽喉科院長のブログ。

アンパンマンとやなせたかしさん

2010-11-25 00:25:05 | 絵画・音楽・文学

うちは小さな患者さんが多いので、診察室にアンパンマンがおいてあるのですが、月曜日、忙しい一日が終わってふと見ると、大小のアンパンマンが重なってトーテムポール状態になっていました。

スタッフの誰かが、仕事中のちょっとした合間にやったようです。あの忙しい日に、まだ心の余裕があったようで、こちらもほっとした気持になりました。忙しいときに、仕事に集中することはもちろん大事なのですが、その上で心に余裕がないとかえってミスが出やすいし、患者さんにやさしく接することができません。

ところで、3歳以下のお子さんの間でのアンパンマンの人気は、想像を超えたものがあるようです。顔の認識というのは、脳にとってかなり高度な働きらしいのですが、パパの顔を正しく認識できないのか、診察室で私のことを「パパ」と言ってしまうような小さい子が、アンパンマンを見ればしっかり「アンパンマン」と言うのには驚きます。

原作はやなせたかしさん。先日の日曜日にNHKの短歌の番組に出ていらっしゃったのをお見かけしましたが、91歳まだ矍鑠としていらっしゃいました。

やなせさんは、50代後半にアンパンマンを世に出す10年以上前から、小学生だった私たちには、既に有名な漫画家でした。後にガッチャマン、ハクション大魔王、ヤッターマンで有名になった吉田竜夫=タツノコプロのテレビアニメ第一作、「宇宙エース」の主題歌の作詞をやなせさんが担当されており、小学校の同級生の多くが誤解して、宇宙エースはやなせたかしさんの漫画だと主張していたのを憶えています。たしかに、そのころのお仕事は作詞やイラストの方が主だったようです。NHKのみんなのうたで、「手のひらを太陽に」などの作詞とともにご自分で絵も描かれていて、それが印象的で、子供だった私たちは有名な漫画家と認識していたのかも知れません。

やなせさんは、今は休刊してしまっている「詩とメルヘン」の編集長としても知られれています。私自身は詩に興味があったわけではないのですが、大学生のとき友人が、詩を投稿して掲載されたのを自慢していたので、その雑誌の存在を知りました。やなせさんの本分は、詩人なのかも知れません。

 

 

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