アッツ島

　歴史好き歴、35年。


　大抵のこと（学者や大学院生が研究するようなマニアックなことではなく、、、、、）は頭に入っているつもりだった。


　「 ドイツ30年戦争後に締結されたウエストファリア条約で、ハプスブルク家は大幅に弱体化し、オランダやスイスが独立したんだよ、、、この条約は、非常に重要な条約で、世界最初の国際平和条約とされているんだ。　そう、日本では、徳川3代将軍、家光の頃。。。」


　などと、いやらしいウンチクを語ることに、至上の喜びを感じていた自分だったが、、、、、


　　昨日のNHK特集、「 アッツ島の玉砕 」を観て、　というより冒頭、アッツ島がアリューシャン列島に属す島であることを恥ずかしながら初めて知った。


　1943年、アッツ島の占領部隊が玉砕した。　でくくられるこのアッツ島を、僕は昨日まで、ミッドウエーやガダルカナル同様、太平洋の中央、南寄りに位置する島だと思っていた。


　アラスカに近い、アメリカとロシアの中間に位置する島だと知り、自分への愚かな感情を禁じえない。


　　アッツ島玉砕、、、、、


　愚かな戦争の後、時間はとりとめもなく流れてきた。


　過去とは風化され美化されていくものではなく、繰り返し提出され、現実として未来に語られなければならない。


　　同時に、、、、、


　今日、我々が享受する平和、未来に渡していかなければならない平和、この礎を築いてくださった数百万の英霊に、8月15日を前に、黙祷をささげる。