食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

島津斉彬

2010-10-12 05:39:32 | 日記
 グルメレポーターの彦麻呂が、以前、ジャニーズの「 幕末塾 」というグループにいたことを知ってらっしゃる方は、そう多くはないと思う。


 幕末、、、、、


 「 薩摩藩に馬鹿殿なし 」といわれるほど、薩摩藩の歴代藩主は名君ぞろいであったが、島津斉彬は、そのなかでも傑出している。


 風雲急を告げる幕末、幕府にだけ任せていては国が滅びるという危機感から、彼は、藩内に優秀な人材を求め、その情報収集に励んだ。


 この情報網にひっかかり、彼に育てあげられたのが、当時下級武士だった西郷隆盛である。


 彼は、また、産業育成の基礎として、物理や化学の教育水準を上げなければならない、とこんこんと説いていた。


 あの時代、このような進歩的な考えを持っていた藩主が何人いたであろうか?いや、藩主に限らず、日本人のなかでこうした近代的思考を身につけていた者は極々少数であっただろう。


 そして、、、、、


 混迷する現代において、国家、社会の再建には、自分が息をかけた人間、波長の合う人間だけを登用し勢力を増やすといった私心を捨て、広い範囲から優秀な人材を採掘すべきである、ことを島津斉彬から学ばなければならないと思う。